岡山県倉敷市 地元商業施設と商店街がタッグ イベントや花火大会も

岡山県倉敷市で、五つの商業施設と商店街がタッグを組み、地域を盛り上げようと意欲的な動きを見せている。主体となるのは各社が参加した地域振興団体「チームK6」。今秋には各施設の従業員がデニムをテーマにしたファッションで競い合う「K6ベストジーニストコンテスト」を開催した。同一エリアで協力し、従業員満足度(ES)を高める珍しい取り組みで、地域活性化も目指す。12月には花火大会「くらしき冬花火」も開く。
チームK6は「地域を盛り上げたい。倉敷を元気に」という旗の下で、様々な地域貢献を目的に15年に発足。天満屋倉敷店、イオンモール倉敷、三井アウトレットパーク(MOP)倉敷、アリオ倉敷、さんすて倉敷、倉敷商店街振興連盟が互いの垣根を越えて協力している。25年は「新しいことに挑もう」との意識が高まり、9~11月にかけて各施設従業員が対象のK6ベストジーニストコンテストを実施、倉敷のデニム文化を背景に、働く楽しさと地域の魅力を発信した。
元々はイオンモール倉敷が21年から単独で実施していたもので、同施設の呼びかけで初めて6者で共同開催した。三井アウトレットパーク倉敷では19人がエントリーするなど、盛り上がりを見せた。各施設の予選会通過者に投票する決勝戦を経て、11月6日に表彰式をした。1位になったスタッフがいる「無印良品」イオンモール倉敷店は、各施設の一般客が回遊する共用部に、店の告知ポスターを掲示する権利を獲得した。26年1月中旬から約1カ月掲示する予定だ。
12月4日には倉敷市高梁川流域でくらしき冬花火を開催する。倉敷では近年、花火イベントが激減したため、チームK6としてクラウドファンディングも実施した。
このほか、4月からアリオ、MOP、イオンモールの3者で従業員を対象にしたキャンペーンも3回実施した。アリオかMOPの一定額以上の買い上げレシートをイオンモールで提示する、またはイオンモールの一定額以上のレシートをアリオかMOPで提示すると、先着20人にノベルティーやグルメクーポン、買い物券がプレゼントされる。互いの回遊性、ESを高める効果につながっている。
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