

《トップに聞く》丸三社長 中山典子氏 特許縫製技術の新商品に挑戦

老舗縫製工場の丸三(岐阜県大垣市)はカーシートの生産を中心に手掛けている。数年前からはカーシートにとどまらず、特許を取得した技術を活用して新事業を進めるなど意欲的な動きを見せている。「針と糸があれば縫えないものはない工場を目指す」という目標を常に追い続けている。
(森田雄也)
コロナ禍のときに、マスクの縫製をしていて、生地が伸びきらないように伸縮性のあるゴムひもを入れながら縫う技術を開発し、3年前に特許を取得しました。縫製が難しいので、ミシンをカスタマイズして作っています。
特許技術により着用時の窮屈さの解消や、肌との密着性の向上などが見込めます。洗濯を50回しても形状が崩れないというのも強みです。一時は10万枚くらい作っていて、地元大垣市のふるさと納税返礼品にも採用されました。
今はマスク需要が減ったこともあり、現在開発しているのが特許技術を活用した腹巻きです。トルマリンなどの鉱石をプリント剤に入れてプリントしており、血流が良くなるといった効果が期待できます。試作段階ですが、テスト販売で既に3000枚の実績があります。ほかにもこの特許技術を使った新しいアイテムが開発できないかと、いつも考えています。
さらに新規事業として進めたいと思っているのは、アパレルのお直し・リフォームです。これまでの歴史の中で、会社には様々なミシンがあります。それを活用して、Tシャツの裾を短くしたり、ポケットを胸に付けたりとカットソーアイテムに特化したお直しをやっていきたい。今後はホームページを作って、インスタグラムやXなどSNSを活用して発信していきたいと考えています。
ほかにも、大垣市は「水の都」といわれるほど水が豊富で、当社の敷地内からも水が湧いています。今年3月に水質検査をして、非常にきれいな水だとお墨付きをもらっています。この湧き水を使って新規事業が出来ないかと毎日思案しています。
主力のカーシート縫製については頑張って維持していきたいです。8、9月は不具合がゼロで順調にきています。物作りは実習生が中心となっています。実習生も人によって技術力に差があります。でも指が全部同じ長さだと使いにくいように、それぞれ個性があります。日々声掛けし、育成し、良い物作りをしていきたいと思っています。
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