「ナフナフ」のブランド名消滅へ 仏商事裁が限定的買収案を承認
2025.08.13 17:30
提供:繊研plus
【パリ=松井孝予通信員】中価格帯ブランド「ナフナフ」の再建をめぐって、ボビニー商事裁判所は8月7日、仏SPA(製造小売業)グループ・ボーマノワールによる限定的な買収案を承認した。買収対象は一部の店舗とブランド名だが、買収後はナフナフの名称を掲げず、同グループが運営する他ブランドのネットワーク強化に活用される予定で、実質的にブランドとしてのナフナフは姿を消すこととなる。
73年にパリで創業し、80年代には人気ブランドに躍り出たナフナフは近年、経営難に陥り、今年5月末に3度目の法的再生手続きに入っていた。
買収をめぐっては、他のSPAグループも名乗りを上げていたが、いずれの案も雇用全体を維持するには至らなかった。
今回承認された案では、102店のうち12店を引き継ぎ、正社員48人の雇用を維持。その他およそ250人にグループ内での再配置が提案される。一方で、ブランド名の看板を失う点について、主要労組は「実質的な清算に等しい」と批判している。
ナフナフの25年3月末時点における9カ月間の売上高は4750万ユーロ、最終赤字は2880万ユーロと、売上高の6割に迫る赤字を計上した。ブランドの衰退は数字の上でも裏づけられていた。
すでに清算された「カマイユ」や「ジェニファー」に続き、ナフナフも姿を消したことで、中価格帯SPAの再生の困難ぶりがあらためて浮き彫りとなった。そのブランド名が消えることに、一時代を知る人々の間では、寂しさをにじませる声もある。
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