

平祐奈×丸山隆平の関西出身バディが変顔もアクションも全力!新ドラマ「FOGDOG」に注目

ドラマ『FOGDOG』は、読売テレビとBABEL LABELとの初タッグによって生まれた、オリジナル刑事ドラマ作品。相貌失認の症状を抱えながらも並外れた記憶力で事件解決にあたる警察官と、暴力沙汰で捜査一課から異動させられた検挙率ナンバーワン刑事がバディを組み、長期未解決事件を解決していく物語です。本作でダブル主演を務める平祐奈さんと丸山隆平さんの取材会が行われました。
( Index )
現場を盛り上げるダブル主演 真面目からオモシロまで、幅広く 丸山さんに影響を受ける人が続出!?現場を盛り上げるダブル主演
それぞれ演じる役柄について、どんな魅力を感じていますか?
平:
錐という女の子は、相貌失認といって、人の顔を認識できない症状を抱えているだけでなく、お父さんが早くに亡くなっていたり、メンタルも弱かったりして。いろんな失敗が重なって警察官を休職しているという役どころで。本来はすごく優しくて明るい子なんですけど、自分のことを責めたり否定的になりがちで。そんな中、丸山さん演じる猿渡という最高のバディと出会って成長していきます。
丸山:
あと、めっちゃ強いねんな?
平:
実は強いです!
丸山:
実はむっちゃ強い子っていうのは、1話の冒頭から分かるよね。
平:
アクションシーンが入るので、分かってもらえると思います!
丸山:
そこも見どころよね。猿渡は、検挙率がナンバーワンなんですが、度重なる暴力行為によって捜査一課から追い出されてしまうという……かなり時代錯誤な刑事です。未解決事件をファイリングする通称:”
みかん部屋”に送られてしまうわけで。言ったら、昭和が匂い立つような男ですね。下町の人情や人間味のある、間違ったことが許せない男。だからこそ、ついつい手が出てしまうという、そういったキャラクターを演じさせていただきました。

撮影現場の雰囲気は?
丸山:
現場は戦々恐々としてましたよ。
平:
えっ、そう感じたんですか!?
丸山:
会えば喧嘩、喧嘩で。みんな胸ぐら掴み合って「おらー!」って。
平:
そんなの記憶にない! すごい愉快な現場でした。
丸山:
今のが愉快って、こわっ(笑)。
平:
みんな、キャストもスタッフさんも含め、それぞれが一緒にいいものを作ろうっていう同じ目標に向かって、たくさん話し合って進んでいった……という感覚があります。とにかく丸山さんが場を盛り上げてくださって、毎日笑いの絶えない現場でした。
丸山:
俺のせいにしないで! 盛り上げてくれたのは、あなたですよ。
平:
いやいやいやっ。
丸山:
あなたがいつもどんなに炎天下でも、廃墟の倉庫みたいなみかん部屋でも、明るい笑顔で盛り上げたりしてくれたからいい現場になったんですよ。自分のシーンじゃない時は、扇風機を回してくれたり。本当に心遣いが自然なんです。祐奈ちゃんのそういったところに、現場が引っ張られていったんだと思う。

撮影現場でのオモシロエピソードはありますか?
丸山:
“オモシロ”がついちゃったね。大喜利ですね〜。まぁずっと和気あいあいとしてたよね。
平:
ゲストの方々が来た時、現場の空気感が出来上がってるから、みんな一瞬「んっ?」てなってましたよね(笑)。
丸山:
そうそう。どう入っていけばいいのか、戸惑ってましたね。
平:
でもすぐにみんな、輪になってましたよね?
丸山:
そうだよね。あと、撮影現場で宣伝コメントを撮っていた時に、(山口)馬木也さんから「丸ちゃん、これはどういうふうにやればいいかな」って聞かれて。あ、そっか、俳優さんはべしゃりが専門でもないしなって思って。いやでも、待って? そもそも俺、アイドルだし。俺も別に、べしゃり専門でもないんだけど……と思って(笑)。結局そこで番宣コンサルみたいなことをしましたね。
平:
コンサルしてましたね〜。
真面目からオモシロまで、幅広く
八村倫太郎さんと福山翔大さん、若手役者との共演はいかがでしたか?
丸山:
倫太郎くんはシュッとされて、身長もあって。初めてご一緒して「こういうタイプの俳優さんなんだ」と思っていたんですけど。僕がワーってやりだすと、いきなりギャグを披露してきて……
平:
急に入ってきました。
丸山:
変顔しだしたりね。
平:
初対面なのに、この丸山さんのノリにぶわーってツッコんできて、すごいなぁって。
丸山
3キロぐらい向こうにいた奴が、気づいたら目の前にいる、みたいな感覚だった。それぐらいの衝撃がありましたね。僕、いつも攻めの姿勢なんで、ディフェンスが弱いんですよ(笑)。
平:
お昼にみんなでお弁当を食べる時間に、丸山さんが作った曲を流してくれるんです。それに合わせてみんなでダンスを踊ったりもして。八村君はダンスボーカルユニットの方だから、すごく面白いダンスをして。

丸山:
鳥を題材にしたおかしな曲なんですけど、倫太郎くんがすぐに真似できるダンスを作ってくれて、みんなで踊ってました。なんやそれ、みたいな感じでしたけど(笑)。
平:
本当に愉快でしたね。
丸山:
翔大とは、脚本についてたくさん話しました。「ここのシーンって、こうしたらもうちょっと良くなるんじゃないか」みたいなことを、たくさん提案してくれて。そういった話をしつつ、監督に2人で相談して生まれたシーンもありました。……って、やばいなこの対比(笑)。でも現場を盛り上げてくれたよね。
平:
翔大君は熱いですから。
丸山:
熱すぎんねん。ただでさえ現場暑いのにさ、ほんまに。
平:
沸騰しましたね。
丸山:
珍しく、昭和気質な男だったので、楽しかったですね。
演じていて印象に残ってるシーン、楽しかったシーンを教えてください。
丸山:
めっちゃ楽しそうにやってたよな〜。
平:
もう、全部楽しかったです!
丸山:
大変そうなシーンも楽しそうにやってたもんな。もう途中からこわなってきたもん。錐は解決のシーンですごい長ゼリフをブワーって言わなきゃいけないんやけど、それもさらっとやってるし。
平:
そんなことないです! 内心はめちゃくちゃ緊張して、「やばい」と思いながら演じてました。初日に撮影したコンビニのシーンでは、「これでいいのかな?」と思いながら、ヒリヒリ感満載で撮影に臨みました。そしたら監督に「もっとふざけてください。ふざけていいドラマなので」って言われて、すごく気が楽になりました。「そっちでいいんだ!」って。
丸山:
それですぐに対応できるのはすごい。多くの人は、「こうしてください」って言われたら、「考えてきたのと違う、どうしよう。1日もらっていいですか」ってなるんやけど、対応できちゃうからすごいと思う。台本だけ読んでると、すごく難しい役なのに、そこをちゃんと解釈したうえでさらに現場で言われた演出にも対応しているからすごいなと思います。

丸山さんに影響を受ける人が続出!?
平さんとお芝居する中で、引き出してもらった部分などはありますか?
丸山:
ありますね。バディなので錐の過去に直面する時は、猿渡なりに個人のセンシティブな事情について考えられるようになっていったりするんです。そういったシーンでは、役の上で心が通い合うというか、すごく引き出してもらったなって思います。錐はすごく明るい子なのに、外に自分を出せない人間だったりするので、相棒として、どうにかしてあげたいっていう気持ちにさせられるんです。それは、錐がリアルな人間として成立してくれていたからだと思うんですよね。
平さんはいかがですか?
平:
引きこもっていた錐を猿渡さんが連れ出すシーンがあって、ドア越しに猿渡さんがいろんな言葉をくれるんです。私、そこでグッと心を動かされたんです。ドアがあるのに表情まで見えるような、それぐらいのパワーを感じたシーンでした。きっと錐は、猿渡さんに出会って今まで出せなかった内側の部分を見せられるようになると思えましたし、この人の前だともう怖くないって、自分を解放できるんだろうなって。丸山さん自身も現場でいつも愉快にやっていらっしゃるけど、すごく真面目なトーンでお芝居の相談もしてくださるし、私も丸さんといると面白くなれるかもって思えたりもしますし。いろんな引き出しを開けてもらいました!

丸山:
それは、やばいぞ? その扉は今後の俳優生命に関わるから、開けちゃダメ。俺を崇拝してその扉を開けてるのは、WEST.の濱ちゃん(濱田崇裕)ぐらいやから(笑)。そんな濱ちゃんでさえも、最近俺には連絡くれへんしな。祐奈ちゃんは変顔を俺から学ぼうとしすぎだから、隙間から覗くぐらいにしとき?
平:
丸さん、変顔のレパートリーがすごいので! 錐も後半は変顔をしてたりするんですけど、監督に「こういう表情やって」って言われた時、「丸さん、1回お手本いいですか?」って聞いて、まず丸山さんがやってくれるっていう流れがあって。
丸山:
飲み込みも早いよね〜。
平:
今までは変顔ができるようになりたいと思っても、披露する場もなかったんです。
丸山:
しなくていいんやけどなぁ(笑)。
平:
丸山さんが目の前で変顔していると気になって、「その顔、どうやってやるんですか?」って聞いちゃいます。
丸山:
でも今後はそういうのはNGにしときや? できるんやってなったら、すごいやらされちゃうから。
平:
そうなんですか?
丸山:
俺もそういうのばっかりやから。とにかく変顔を求められたりするようになっちゃうから、ちょっとにしときや(笑)。

関西出身の2人が座長だからこそ、和気あいあいとした現場になったと思いました。初共演とは思えないぐらい息ぴったりですが、それはクランクインからですか?
丸山:
歴史をたどりますと、平家の方との共演が2度目なんですね。お姉ちゃんの平愛梨さんとは、ドラマと舞台で長い期間ご一緒させてもらった経験があって。お姉ちゃんから俺の話を聞いていたらしいんですよね。だから、僕も“親戚のおっちゃん”ぐらいの感覚で最初からいられたんじゃないかなと思います。当時お会いしていたのもあって、「久しぶり!」みたいな感じでしたし。関西出身っていう部分は……どうなんやろ?
平:
ノリは同じだなって思いますね。
丸山:
倫太郎は関西関係なくツッコんで来たけどな。
平:
でも大阪には馴染めてなかったじゃないですか。
丸山:
若干な(笑)。
平:
やっぱりあるんですよ、西と東のちょっとした違いが。
丸山:
あるかも。ちょっと、さらっとしてたもんな?
平:
そうそう。「もっと来なさいよ!」っていう感じ(笑)。
丸山:
グルーブ感がちょっと違うのかな? でも変顔もやってくれたよね。「お前、変顔せんでええんやで?」って止めたくらい。仮にも、普段ダンスボーカルユニットとして活動してるんやから、もっとシュッとしとってええねんで?って。普段の活動の様子を動画で見せてもらったら、めちゃくちゃバチバチに踊っててカッコいいし。何でそんな変顔してんの?って。
平:
「やらんくていいやん!」って言ってましたね。
丸山:
そう言われてみると、関西ノリが確かにあったかもな〜。
丸山さんに触発されて、みんな変顔するように?
丸山:
ちょっと良くないですよね。事務所の後輩……特に関西の子たちは必ず「一発ギャグやります!」って、みんな言うじゃないですか。あれ、村上(信五)君から「お前の功罪やぞ」って怒られたんですよね。「そっか、俺がやりだしたからか……」って(笑)。
平:
すごいですよ!
丸山:
もしかしたら、そういう変な影響を与えてしまう性質が僕にはあるかもしれないので。俳優部の方にその影響が出てしまうのは、さすがに良くないかもなぁと思っているところです。
平:
いやいや!
丸山:
ちょっとこれは、気をつけようと思います。
平:
でもやっぱり丸さんは、現場だけでなく番宣でバラエティー番組に行かせてもらう時も、ただ番宣をしに行ったわけじゃなく、ちゃんとその場を楽しんで面白くしてくださるからすごいなって思います。
丸山:
いつでも仕事をお待ちしておりますよ!(笑)

最後に、番組を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
丸山:
人は誰しも、心の中に、人に言えないことを抱えていると思うんです。見た目ではわからなくても、心の奥に抱えているものがある人がどう事件と向き合い、変わっていくのか。その過程が見てくださる方に勇気を与える物語になっていると思います。あともう何も考えんと、いろんな登場人物たちを見て、愛していただければいいなと思いますね。
平:
本当にゆる〜く、ポケーっと見ていただけたらと思います。個性豊かなキャラクターたちが愛おしく思える空間になっていますし、コメディーチックでポップなドラマのなかで、毎話ちゃんと切なくなる部分もあり、共感できるところもあって。とてもハートフルなドラマになっていると思うので、ぜひ楽しんでいただきたいです!
まるで漫才のような2人の軽快なやり取りに、取材会は笑いにあふれていました。
写真/©ytv、柴田みのり 文/anna
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