

ウガンダ発「ブジガヒル」 ベルリン・ファッションウィークで初のショー

ウガンダ・カンパラを拠点とする「ブジガヒル」(BUZIGAHILL)は、26春夏ベルリン・ファッションウィークで初のランウェーショーを開催した。ウィークが主催するデザイナー支援を目的としたコンペティション部門「ベルリン・コンテンポラリー」を受賞した19ブランドの一つとして、11回目となるコレクション「RETURN TO SENDER11」を発表した。
(ライター・宮沢香奈)
会場は建設中の複合施設「FURST」の一角。立見が出るほどの満員だった。音楽ではなく、17カ国語による世界人権宣言の朗読が流れる中で、38ルックを見せた。
解体した6枚のシャツをパッチワークで再構築し裾のピンタックで立体的に仕上げたドレス。胸元の大きな「EASY LOVE」が印象的なストライプシャツは、南スーダン発祥の伝統的な手刺繍によるもの。ブリーチ加工デニムのミニスカートは、ウエストから畳んだプリーツが台形に広がる。



Tシャツやスウェットはロゴや企業名をあえて残し、風刺画的に使うなど、一つひとつにメッセージが込められている。また、出自、素材構成、生産期間、ID番号が記載された「パスポート」と呼ばれるタグを全ての製品に付けることで、透明性を掲げている。
クリエイティブディレクターのボビー・コラデは、ナイジェリア系ドイツ人の両親を持ち、ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学を卒業。自身のルーツであるベルリンでの初ショーは、止まらない拍手と大歓声がわき起こった。

「テーマのRETURN TO SENDERとは、ウガンダと先進諸国との対話を意味します。ベルリンでコレクションを発表することは、私たちが続けてきたこの対話をさらに広げるうえでとても重要でした。特にドイツは、世界的にもトップのファストファッション消費国の一つ。私たちは〝世界一のアップサイクラー〟を目指しています。そのため、古着のアップサイクルが従来の衣料生産の代替になることを示せたのは大きな転機でしたし、ファッションショー以上のものになったと実感しています。ゲストの中にはウガンダの移民たち、日本の取引先、コレクターがいましたが、私たちの周りの〝いくつもの世界〟が一堂に会し、ブジガヒルが古着のアップサイクルを通じて、所有権を主張する反骨精神を祝ってくれているかのようでした」
ウガンダでは、ヨーロッパやアジア諸国から大量に送られてくる古着によって、繊維産業や廃棄処分に深刻な問題が生じている。そこに着目し、不要なものとして送られてきた衣類の流れを逆転させることこそがファッションや政策におけるグローバルな対話に参加する手段と考え、コレクションを発表し続けているのがブジガヒルだ。
ベルリン・ファッション・ウィークは、これまでウクライナ人デザイナーへの支援を主に行ってきた。今回のブジガヒルの参加は、今後のウィークに大きな影響を与え、より国際的なデザイナーが参加するきっかけとなるだろう。
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