20代の3人に1人が「25歳までに結婚したい/したかった」と回答。20~59歳の男女2,000人に「新社会人時の結婚観」を調査

20代の3人に1人が「25歳までに結婚したい/したかった」と回答。20~59歳の男女2,000人に「新社会人時の結婚観」を調査

2025.07.07 17:00

タメニーが運営する結婚相談所「パートナーエージェント」はこのほど、20〜59歳の男女に対して、「新社会人時の結婚観」に関するアンケート調査を実施しました。

■新社会人も含めた20代は結婚についてどのように考えている?

国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合(生涯未婚率) は、2000年には男性12.6%、女性5.8%でしたが、2020年には男性28.3%、女性17.8%と、20年で大きく上昇しています。

また、平均初婚年齢は、2002年には男性29.1歳、女性27.4歳でしたが、2022年には男性31.1歳、女性29.7歳と上昇し、晩婚化の傾向を見せています。

こうしたデータから、「結婚しない人が増え、結婚する年齢も上がってきている。新社会人を含む20代も、結婚をあまり望んでいないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。

そこで今回、20代から50代までの各世代に「新社会人だったころ、どんな結婚観を持っていたか」を尋ね、世代間の結婚観の違いを調べました。

■20代、3人に1人が「25歳までに結婚したい」

未婚既婚を問わず、20〜50代の男女に、社会人になったばかりのころ、結婚についてどう考えていたかと聞いてみました。その結果を有効回答に絞ってまとめたのが上記のグラフです。

「すぐにでも」「25歳ごろまで」「30歳ごろまで」に結婚したいと考える人の割合は、20代で53.7%、30代で54.7%、40代で53.1%、50代で52.2%と、年代間で大きな差はありません。

中でも「すぐにでも」「25歳ごろまで」と回答した人の割合は、20代が最も高く34.2%でした。20代の約3人に1人が、25歳ごろまでの結婚を希望していることがわかりました。

また、結婚意欲があるとした回答者に絞ると、「すぐにでも」「25歳ごろまで」「30歳ごろまで」の結婚を希望している割合は75.9%でした。

平均初婚年齢は上述のとおり男性31.1歳、女性29.7歳ですが、実際に最も多くの人が結婚している年齢は、男女ともに27歳となっています(厚生労働省「人口動態統計 」)。

このデータと照らし合わせると、20代の「25歳ごろまでに結婚したい」という希望と、実際に結婚する年齢との間には大きなギャップはないことがうかがえます。

一方、新社会人になった時点で「結婚したい」と望んでいた人の割合は20代が67.6%となっており、これは他の世代と比べてやや低くなっています。また、「結婚したいという意欲がなかった」と答えた人の割合は20代が19.6%と他の世代よりも高くなっています。

ただし、早期の結婚を希望している割合は20代が最も高いことから、一様に若い世代で“結婚離れが進んでいる”とは言えない状況にあると見てとれます。

※ 結婚したいと望んでいた割合:

「すぐにでも結婚したかった」「25歳ごろまでに結婚したかった」「30歳ごろまでに結婚したかった」「35歳ごろまでに結婚したかった」「40歳ごろまでに結婚したかった」「結婚したいという意欲はあったが、時期については考えていなかった」割合の合計

■新社会人のころ「30歳まで」の結婚を希望していた割合、既婚者は未婚者の約2倍

社会人になったばかりのころ、結婚を希望していたかどうかで、未婚か既婚かにどの程度影響してくるものでしょうか。先ほどの設問について、30代以降の回答を未婚と既婚に分けて集計してみました。

「すぐにでも」「25歳ごろまで」「30歳ごろまで」の結婚を希望した割合は、未婚の回答者で33.6%だったのに対して、既婚の回答者では66.7%と約2倍になっていました。

新社会人のころから、比較的早い年齢での結婚を意識しているかどうかが未既婚率に大きな影響を与えていると言えそうです。

■20代が早く結婚したい理由は「出産・育児」「資産形成」「キャリア」を考えて

先の設問で、新社会人だったころに「すぐにでも」「25歳ごろまでに」「30歳ごろまでに」結婚したかったと回答した人に絞り、なぜ早い時期に結婚したいと考えていたかと尋ねてみました。

どの年代においても最も多かったのは「できるだけ若いうちに結婚した人が出産・育児に有利だから」で、特に30代では47.0%が「出産・育児に有利」を選んでいました。

35歳以上で子どもを産む、いわゆる高齢出産は、1997年に初めて出生全体の10%を超えました。2003年には日本産科婦人科学会が「35歳以上の初産婦を高年初産婦」と定義し、妊娠・出産に関する注意点が広く知られるようになりました。こうした背景からも、30代では、将来に向けた意識やライフプランへの関心が最も高いと考えられます。

なお、20代の傾向としては、「早めに結婚した方が資産形成などの面で有利だから」(12.3%) 、「自身のキャリアを考えて、早めに結婚した方がいいと思うから」(11.0%) 、「1人でいることが寂しいから」(17.5%) 、「憧れている人がそのくらいの年齢で結婚したから」(8.8%) を選んだ割合が30〜50代と比べて最も高くなりました。

■20代は「職場での出会い」「合コン」に期待しない?

出会いの場として30〜50代にとって一番気軽に利用できたはずの合コンも、一時期の新型コロナウイルス感染症対策の影響もあってか、あまり開かれなくなってきました。その反面、マッチングアプリがますます利用されるようになっているという話も聞きます。

社会人になったばかりのころ、どんなきっかけから恋愛・結婚の対象となる異性と出会おうとしていたのかと質問してみた結果、次のグラフのようになりました。

20代に限ってみると、「職場での出会い」(40.4%) 、「友人からの紹介」(36.7%) 、「学校での出会い」(31.0%) によって恋愛・結婚対象の異性を探そうとしているようです。

一方で、「職場での出会い」や「合コン・飲み会」に期待する割合は、年代が若くなるほど減少しています。

たとえば、「職場での出会い」を選んだ人の割合は、50代では52.1%だったのに対し、20代では40.4%にとどまっています。職場での出会いは今も一定の人気がありますが、以前と比べるとその割合は減少傾向にあることが伺えます。

さらに、交際経験についても、年代によって大きな差が見られました。

リクルートブライダル総研の「恋愛・結婚調査2023」によると、「恋人がいなく、交際経験もない」と答える20代が増えていることがわかっています。

今回の調査においても、「すでに交際相手がいた」と答えた割合が、50代では13.8%だったのに対し、20代ではわずか5.7%と、半分以下にとどまりました。

一方で、20代は出会いに対して積極的な一面も見せています。

「学校での出会い」「マッチングサイト/アプリ」「お見合いパーティー」「結婚相談所」「趣味や習い事の活動」など、職場以外での出会いに目を向ける割合は、全世代の中でも20代が最も高くなっていました。

マッチングアプリや結婚相談所といった、いわゆる“婚活”に対して、20代は前向きな姿勢を示していると言えそうです。

20代の回答を男女別に集計してみると、次のグラフのようになりました。

男性の方が「マッチングサイト/アプリ」「お見合いパーティー」「結婚相談所」の利用意向が高くなっており、より“婚活”に対して意欲的であることがうかがえます。

また20代の男性では、出会いのきっかけとして第1位が「職場での出会い」(36.8%) 、第2位が「友人からの紹介」(34.0%) で、これに続く僅差の第3位に「マッチングサイト/アプリ」(32.6%) が入りました。

これは「合コン・飲み会」(23.6%) を上回っており、20代男性で「マッチングサイト/アプリ」が出会いのきっかけとして定着してきていることがうかがえます。

■調査概要

「新社会人時の結婚観」に関する調査

調査方法:インターネット調査

調査対象:20〜59歳の男女2,042人

集計期間:2025年4月16日〜17日

※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合があります。

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