

「涙が止まらない」“大人になったリロ”とスティッチが再会…沖縄が舞台の『スティッチ!』知ってる?

6月6日に劇場公開された実写映画「リロ&スティッチ」が、興行収入12億8000万円、観客動員87万6497人(6月15日現在)を突破する大ヒットを記録している。同作は2002年にアメリカ、翌年日本で公開されたディズニー・アニメーション映画「リロ&スティッチ」の実写版で、アメリカ・ハワイを舞台に、両親を亡くした少女・リロと姉のナニ、愛を知らない暴れん坊のエイリアン・スティッチの出会いと、“オハナ(=家族)”の大切な絆を描くハートフルファンタジー。続編映画やDVD作品など、関連作品は多く製作されているが、スティッチが日本の沖縄で暮らすことになった日本オリジナルテレビアニメシリーズ「スティッチ!」(2008~2010年、テレ東系ほか)をご存知だろうか。今回は同シリーズで初めて描かれた大人になったリロとスティッチの再会の物語を中心に、日本オリジナルシリーズの魅力を紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
ハワイで“オハナ”の大切さを知ったスティッチが“沖縄”へ上陸
「スティッチ!」シリーズは、舞台をハワイから沖縄に移して日本のファンのために作られた日本オリジナルのテレビシリーズ。シーズン1では、宇宙嵐に巻き込まれたスティッチ(CV:山寺宏一)が日本の南の島“イザヨイ島”に不時着し、森の中で島の少女・ユウナ(CV:くまいもとこ)と出会う。ユウナから43個の“イイコト”をするとどんな願いもかなえてくれる「ちたまの石」の伝説を聞いたスティッチは、「宇宙一の力」を手に入れることを目標に新たな“オハナ”ユウナと共に奮闘する――。
ハワイ編でもおなじみのジャンバ博士(CV:飯塚昭三)やプリークリー(CV:三ツ矢雄二)に加え、今作には沖縄伝承の“木の妖精”キジムナーや、座敷わらしのワラッチ、雪女など、日本ならではの妖怪たちも登場している。
ハワイ編では伝統的な言葉をはじめ、ストーリーの一部としてハワイ文化も大切にしていたが、沖縄編でも同様に沖縄の文化や言葉に触れる機会が多く描かれている。ユウナが初めてスティッチに出会ったときに伝える「イチャリバチョーデー」という言葉は沖縄の方言で「一度会ったらみんな兄弟」という意味。ハワイで言うところの“オハナ”に通じるところもあり、ハワイで出会ったリロやナニを通して家族の大切さを学んだスティッチにとって、沖縄での新たな出会いも次第に大切なものとなっていく。
シーズン1、2では離島のイザヨイ島での暮らしを描き、シーズン3では沖縄本島の都市・沖縄ニュータウンにある小学校に転校するユウナと共にスティッチもやってくる。
大人になったリロ&スティッチの感動の再会
ユウナ、沖縄での暮らしに慣れてきたスティッチがシーズン3で、かつての大切な家族だったリロと感動の再会を描いたエピソードは「スティッチ!」シーズン3の第21話で放送・配信された。それまで描かれていなかった、スティッチとリロとの“別れの理由”が日本オリジナルストーリーで初めて明かされたことは、放送当時も話題となった。
第21話「リロと再会する日」は、スティッチの前に当時と同じ少女の姿をしたリロが突如現れたことから物語が始まる。再会を喜ぶスティッチだったが、ジャンバ博士やプリークリーは時がたったにもかかわらず、今もなお幼い頃のままのリロに驚きを隠せない。自分たちはともかく、リロは地球人なのになぜ?と。
ユウナは、この日初めてスティッチには過去に自分以外の大切な家族がいたことを知り、ちょっぴり複雑な気持ちになるのだが、プリークリーの話を聞き、次第に2人の再会を祝福したくなる。
プリークリーの話によると、成長したリロは留学のためハワイを離れることになり、同じくスティッチにも宇宙パトロールの指令が出た。2人は4年後にまたハワイで会う約束をしていたが、約束の場所にリロは現れず、スティッチは彼女と会えずにいたままだったという。
物語の途中、スティッチを捕獲しようとハムスターヴィール博士(CV:家中宏)やガントゥ(CV:石塚運昇)が邪魔をし、リロとの再会を阻まれてしまう場面も。そんな中、リロの元に「ママ」と呼ばれる女性が現れる。ユウナはリロだと思われていた少女が実は大人になったリロの娘だったことを知る。
そして母親になったリロは「今はスティッチに会いたくない。スティッチには新しい家族がいるのにママが会いに行ったら困っちゃうでしょ」と娘に伝える。真意を知らず、「リロは自分に会いたくない」ということだけを知ったスティッチは落ち込むが、ユウナの励ましもあり、もう一度彼女に会いに空港へ。ついに窓越しで運命の再会を果たした。
リロは約束の日に会いに行けなかった本当の理由をスティッチに明かし、「今でもスティッチと過ごした思い出は自分の宝物」と、気持ちをスティッチに伝える――という感動の再会を描いている。
離れる未来を選択した2人だったが、リロが大人になった今も強い絆と相手を大切に思う気持ちが描かれた特別なエピソードは、オハナを大事にする「リロ&スティッチ」シリーズの根幹となるテーマを表現している。そんな心温まる物語を視聴したファンからは「涙が止まらなかった」「2人の絆が途切れなくて良かった」「感動作すぎる」などの反響が寄せられている。また、実写版公開を機に「過去作を見返している」という人も少なくないようだ。
なお、ディズニープラスでは日本オリジナルテレビアニメシリーズ「スティッチ!」の他にも、第1弾の長編アニメーション映画「リロ&スティッチ」から直接つながる物語を描いた長編アニメーション映画「リロ&スティッチ2」(2005年)や他の試作品であるスティッチの“いとこたち”が多く登場するスピンオフアニメーション「スティッチ!ザ・ムービー」(2003年)、リロとスティッチの物語を締めくくる、実質的な完結編となる作品「リロイ&スティッチ」(2006年)など、さまざまな作品が配信中。
◆文=suzuki
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