

《私のビジネス日記帳》世界への扉 ナオキ・タキザワ・デザイン代表 滝沢直己
2025.06.04 06:25
提供:繊研plus

自分のブランドをそろそろ再生させたいと思い始めたのは1年半前。北京ファッションウィークのゲストデザイナーとして「ナオキ・タキザワ」のショーを行ったことがきっかけでした。再出発するなら今の自分に素直にデザインをしてみようと、丸編みを中心とした服作りを始めました。
和歌山県のエイガールズのつり編み素材、東レの「ナノデザイン」から生まれた素材は面白く、アイデアが多く湧いて「日本の素材はすごいな」とデザインが楽しくなります。しかし多くのブランド経営者が経験するように、作る楽しみは、同時に苦しみの扉を開きます。
予想と異なり結果が出ない。「なぜ? どうすれば?」と、クリエイティブとビジネスに挟まれます。日本でよく聞くブランドの成功法則はどれも似ていて学問的。学びにはなりますが、全てには当てはまりません。
かつて欧州や日本のデザイナーたちは服の個性がブランディングに直結していました。隣の誰かと同じ方法をまねるなど1ミリも考えず、避けていたほど。そして成功するデザイナーの側にはその才能を磨き、創造性をビジネスとした「誰か」が存在していた。そんなパートナーに出会えたデザイナーの作る服は人を引き寄せる魅力があり、パートナーはその服の可能性を見抜く力とセンスを備えていたのでしょう。
何をもってブランドの成功とするかは人それぞれですが、既存の枠にはまらないブランドだけが世界への扉を開くのは、昔も今も変わらないと思います。
(ナオキ・タキザワ・デザイン代表 滝沢直己)
◇
「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。
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