＜ウィッチウォッチ＞「城之内死す」がトレンド入り、原撮の特殊OPにパロディを盛り込んだ次回予告まで…視聴者も思わずツッコミ

2025.04.22 17:00

鬼の力を持つ高校生・乙木守仁(CV.鈴木崚汰)と、魔女修行中の幼馴染・若月ニコ(CV.川口莉奈)。古い盟約に従い同居することになった2人が巻き起こす奇想天外なマジカルコメディ「ウィッチウォッチ」(毎週日曜夕方5:00-5:30、TBS系ほか／ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVer)。その第3話「春のシースルーコーデ/魔女に宅急便/迷子犬と雨のビート」が4月20日に放送された。原撮の特殊オープニングから人気アニメのパロディを盛り込んだ次回予告まで、今話も驚きと笑いが満載。制作スタッフの遊び心に視聴者も唸らされていた。(以降、ネタバレが含まれます)

原撮の特殊オープニングにざわめく視聴者

ニコの母・若月伊吹(CV.水樹奈々)が「犬と雨滴が災いをもたらす」と新たな予言をする、不穏なシーンから始まった今話。その後に流れたオープニングは、不吉な予言をかき消すほどのインパクトに満ちていた。前話と同じ内容ながら、チラチラと見え隠れするニコ以外は全てが原画の状態で、右上にはしっかりと「原撮」の文字が。実はこちら、ニコが魔法に失敗したという設定で作られた特殊オープニングだったのだ。

本作らしい遊び心あふれる演出に、SNSには「まさかの原撮で吹いた」「一瞬万策尽きたのかと思った」「神演出すぎて泣きそうだわ」とコメントが殺到。「上手い人の原画見れるのありがたみしかない」「これ作画オタク狂喜乱舞しちゃうやつじゃん」など、貴重な原画を堪能できたことに感謝や賛辞の声を寄せる視聴者も見られ、本編に突入する前からSNSはお祭り状態となった。

おしゃれに変身するはずが“びんぼっちゃま”スタイルに

守仁が丁寧に淹れたコーヒーを楽しんでいると、ニコがパジャマ姿で現れ、エロ可愛い女子っぷりをアピール。塩対応されたうえに、いつも同じワンピースばかり着ていることを指摘されたニコは、おしゃれ女子となるべく「パルプ・ファッション」の魔法を発動する。某洋画を思わせる魔法の効果は、写真などの洋服をそのまま再現するというものだ。

ファッション誌のコーデを身につけ、鏡に向かうニコ。しかし、この魔法で再現できるのは表側だけ。裏側はスケスケというかなり間抜けな格好に、ニコは「完全にびんぼっちゃまスタイルだよ」とぼやくのだった。びんぼっちゃまは、アニメ「おぼっちゃまくん」に登場する名物キャラクターの1人。元ネタに忠実なニコのスタイルに、視聴者も反応せずにいられなかったようで、SNSには「ニコのびんぼっちゃまスタイル好きすぎる」「由緒正しきびんぼっちゃまスタイル」などのコメントが寄せられた。

可愛いファッションを見てもらいたい気持ちを抑えられず、ニコは横歩きで守仁に服をお披露目。背後を取られないよう集中するあまり不審な動きをしてしまい、守仁に「すしざんまいか」と突っ込まれてしまう。結局いつものワンピースに着替えたニコに、服の趣味が同じなのが嬉しかったと笑顔を見せる守仁。その言葉にあっけなく陥落するニコは、ちょろすぎるけれど素直で可愛らしかった。

可愛いけれどポンコツすぎるニコの分身魔法

後日、ニコ宛てに伊吹から大量の荷物が届くが、手紙を通じて伊吹からニコを甘やかさないよう頼まれた守仁は運び込みの手伝いを拒否。自分の力だけで荷物を運ぶため、ニコは「ダブリード」の魔法で分身することに。2人になったニコは体も力も半分になるが、知能も半分になっているため、作業効率が全く上がっていないことに気づかない。

さらに4人に分身したニコは、「いっちに、いっちに」「ピッピ」の掛け声に合わせて搬送開始。あまりに可愛すぎる光景に、SNSに「ダブリードってちっちゃくなったニコがかわいいだけの魔法だな」「ちっちゃいニコちゃんに分裂して可愛いが大渋滞」などのコメントを寄せる視聴者も見られた。

幼稚園児さながらにはしゃぐ小さいニコたちに呆れつつ、伊吹の手紙の続きを読む守仁。そこに書かれた予言の意味を考えていると、さっそくニコの1人が猛犬に追われるという事態が発生。守仁が助けに入り事なきを得るが、手紙に同封されていた災いがなくなると消える紋様は、まだ消えていなかった。先ほどの猛犬が予言とは無関係だったことに、守仁の胸はざわめく。

次回予告で飛び出したまさかのパロディが大反響を呼ぶ

雨の中、ニコの買い物に同行していた守仁は、誰かが尾行していることに気づく。その人物を人気のない場所へ誘い出し、出てくるように呼びかけると、現れたのは犬…ではなく犬の面をかぶった怪しい男。その正体は、ニコが修行していた山で暮らしていたという天狗のカンちゃんこと風祭監志(CV.天崎滉平)だった。監志はニコを守るためにやって来た、第二の使い魔だったのだ。

怒涛の展開に続き、視聴者を驚かせたのが次回予告だ。守仁とニコの掛け合いで進み、普通にタイトルコールをすると思いきや、守仁の口から出たタイトルは「次回、城之内死す」。知る人ぞ知る、否、オタク諸氏なら誰もが知っているであろう、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の伝説的な次回予告のパロディである。これには監志もたまらず「誰やねん！」と突っ込んでいた。

最後の最後まで遊びがすぎる演出が大反響を呼び、Xでは「城之内死す」がトレンド入り。「城之内死すがトレンド入りしてて草」「城之内死すってもいちゃんが言い出して普通に吹いた」といったコメントのほか、アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」にも同じネタのパロディが盛り込まれていたことから、「前期でも『城之内死す』のコラをしていたバイブリーアニメーションスタジオ…城之内くん大好きか！」と鋭い指摘を寄せる視聴者も。本作で一番のツッコミ役は視聴者なのかもしれない。

※天崎滉平の“崎”は、正しくは「たつさき」。

◆文＝帆刈理恵(スタジオエクレア)