＜ガンダムジークアクス＞やっぱりガンダムはすげえ視聴者翻弄の第1話…本編後に「カットじゃなかった嬉w」「赤い人の背中！」と歓喜の声続々

2025.04.15 18:40

スタジオカラー×サンライズによるガンダムシリーズ最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」(毎週火曜夜0:29-0:59、日テレ系／Prime Videoで国内最速配信後、ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第1話「赤いガンダム」が放送された。今期大注目の作品とあって、放送後にはXトレンドの半数が「# GQuuuuuuX」「緑のおじさん」「ニャアン」など、「GQuuuuuuX(ジークアクス)」関連で埋まるほどの反響を呼んだ。(以下、ネタバレが含まれます)

「なし」かと思ったらやっぱり「あり！」

テレビシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」が公開されていたが、実際にテレビシリーズがどうなるかは一切前情報がなし。そうした中での第1話に、SNSでは「うお、ここからやるのか」「やはり地上波で一年戦争パートはなしか、残念」「一年戦争パートがないとこんなに唐突に感じるんだァ、こりゃ初見は大変だぞ」など、冒頭から劇場鑑賞組の感想が続々集まっていく。

一方、ネタバレを入れなかった劇場未鑑賞組からは、「緑のおじさん、シャリア・ブルって呼ばれたぞ」「え！違う世界線の話なの!?」など、驚きの声が相次いで寄せられる。

整理しておくと、本作はガンダムシリーズの第1作目「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争(ジオン独立戦争)の異なる物語を辿るパラレルワールド的な世界であることが劇場公開で明らかになっている。ただし、「Beginning」ではジオン公国軍が勝利する過程がまず描かれたため、今回、劇場鑑賞組と未鑑賞組との間で驚きの違いが現れたわけだ。

しかし、テレビシリーズはこのまま一年戦争パートなしで行くのかと思いきや、本編終了後の次回予告「白いガンダム」では件のそれがわずかに流れたことで、「次でやるんかい！」「カットじゃなかった嬉w」「なにこれ絵がまったく違う」「ガンダムに向かう赤い人の背中！」など、両者からまた新たなどよめきが集まることに。

また、本作監督の鶴巻和哉氏は劇場公開時の舞台あいさつで、「テレビシリーズになるとこのままの形では放送されません。映画でしか見られないつなぎ方、シーンが多くあります」と発言しており、その答え合わせも楽しみなところとなっている。

情報開示が待たれるオメガ・サイコミュの正体

第1話の物語は、主人公の女子高生アマテ・ユズリハ(CV.黒沢ともよ)と運び屋の少女ニャアン(CV.石川由依)の出会い、赤いガンダムを追うシャリア・ブル(CV.川田紳司)の部隊が中心に描かれた。

ニャアンが落としたモビルスーツの違法デバイスを拾ったアマテは、彼女とともにデバイスを頼んだ依頼主の下へ。しかし、受け渡しを行っている最中、謎の赤いガンダムとエグザベ・オリベ(CV.山下誠一郎)が乗るジークアクス、出動した軍警ザクとの戦闘に巻き込まれる。

キャラクターの絵柄はポップになっても、メカ描写は“伝統のガンダム”。すさまじく描き込まれた重厚な作画でモビルスーツ戦の迫力を押し出してくる。そんな市街地戦の末に、地下に退避していたジークアクスを発見すると、躊躇なく乗り込むアマテ。エグザベでは起動できなかったオメガ・サイコミュのロックが解除され、ジークアクスはガンダムの顔を現す。

NOMELON NOLEMONが歌う挿入歌も耳に残るドラマティックな展開、緊迫した状況に、視聴者も「青春キラキラな出会い」「ガンダムフェイス！」「メカ戦、異常なクオリティー」と興奮のつるぼに。劇場視聴組も改めて引き込まれている様子だった。

一方、驚きとともに提供されたのが、いくつもの謎だ。シャリアもつかめていないようなシャアの行方、赤いガンダムのパイロット、連邦軍の現状など。「Beginning」で明らかになっている事柄はあるが、オメガ・サイコミュは謎の塊だ。暴走したらゼクノヴァを起こすというが、どんな技術が使われているのか、ゼクノヴァとは何なのか。スタジオカラー制作ということで、中には「エヴァのインパクトのようなものか？」と想像する人も。

「Beginning」と合わせてもストーリーの多くは謎のまま。SNSには「劇場観ていたぶん余計に楽しくなってきた」「ジークアクスはいいぞ！メカ作画最高」「これファースト世代は音だけでニヤつくんじゃね」などさまざまな感想が寄せられる、余韻と衝撃を残した第1話だった。

◆文＝鈴木康道