

《視点》新宿ミロードから学ぶ
2025.03.12 06:23
提供:繊研plus

新宿ミロードが新宿駅西口の大型再開発に伴い、3月16日に閉館し、開業から40年で幕を降ろす。昨年10月から「フィナーレキャンペーン」として、メッセージ動画の配信やセールなどの大型販促を実施して好評で、売り上げも好調だ。
注目すべきは閉館直前にもかからわず、現在もテナント全105区画が営業中で、「閉館が決まってから、退店したいというテナントが1店もなかった」ことだ。2月は閉館セール中心だが、春物の正価品を販売する店もあった。
同館は開業来、テナントとの関係強化を運営の重点とし、ES(従業員満足)施策に対する業界の評価も高い。繊研新聞社主催の「テナントが選ぶディベロッパー大賞」ではES賞を10回受賞した。ES強化の一環として、館の営業時間内に店が一定の休業時間を選べる「中休み制度」を導入したのは閉館が決まってからだ。
こうした積み重ねによるテナントからの信頼と、閉館が決まった2年前から、運営スタッフがテナントに対して「最後までしっかり頑張ろうと地道に思いを伝えてきた」ことが今の成果につながっている。閉館しても同館から学ぶものは多い。
(有)
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