

「ビオトープ」が神戸・旧居留地に4店目 高い客単価、多店舗化で規模拡大

ジュンは3月8日、神戸市の旧居留地に「ビオトープ神戸」を開いた。東京・白金台、大阪・堀江、福岡に次ぐ4店目。1、2階で店舗面積は約600平方メートル。既存店同様に街のランドマークになるような店を目指す。
1階は40席あるカフェ&レストラン「bwビオトープ」とコスメ・生活雑貨、2階はメンズ・レディスのアパレルとポップアップスペースで構成する。品揃えは既存店とほぼ同じで、国内外のブランドを幅広く提案する。
bwビオトープはレストラン機能を強化した。コスメ・生活雑貨は「イソップ」「サンタ・マリア・ノヴェッラ」や既存店で人気の高い韓国の「ノンフィクション」などを置く。

レディスは「メゾン・マルジェラ」「ルメール」「ジル・サンダー」「ザ・ロウ」「オーラリー」「ハイク」やオリジナルブランド「ヨービオトープ」、メンズは「アプレッセ」「コモリ」などを揃えた。神戸店では「アイヴァン」「ユウイチトヤマ」などのアイウェアをコーナー化し、レコードをビンテージスピーカーで流すなど店内音楽にもこだわった。


「(ビオトープの)売り上げは好調。路面店に来る価値、リアルな購買体験の価値が見直されていることや、SNSでビオトープを知ったインバウンドの来店も貢献している。自分で取捨選択しながら物を選べる空気感やナチュラルなムード、飲食があるなど店舗で長い時間過ごしてもらえるのがビオトープの共通点」(迫村岳常務取締役上級執行役員クリエイティブディレクター・ビオトープ事業部責任者)という。
佐々木進社長は「市場の二極化が進んでいる。ビオトープは会社の中で一番客単価が高い。白金台ではクリエイティブな富裕層に来て頂いている。ポートフォリオとしてもさらに力を入れていくべきと、23年9月に事業部化した。多店舗展開と事業規模の拡大を目指す」と話す。今秋に札幌にも路面店を出す予定だ。

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