

新潟のセレクト店オールインヒアー オリジナルブランドを海外に

オールインヒアー(新潟市、水野努代表)は、オリジナルブランドの海外販売を強化する。これまで国内のセレクトショップなどに向け、日本の職人の手仕事による上質な服を販売してきた。今後は素材もオリジナルで開発する背景を生かし、海外の展示会などを通じて生地から製品まで販売する考えだ。
(高塩夏彦)
同社は、国内外のデザイナーブランドを扱うセレクトショップを新潟市内を中心に運営している。近年はバイヤーとして国内の優れた産地や世界中のブランドに触れてきた水野代表が企画するオリジナルブランドの販売にも力を入れてきた。
主力の「デッサン・ド・モード」では、袖をなくして前身頃にスリットを入れることで、ケープのようにしたテーラードジャケットなど、ベーシックなアイテムにひねりを加えた服を打ち出している。アウターで約5万~10万円。
オリジナルブランドは全て、全国の厳選した協力工場で生地からオリジナルで開発しているが「最小ロットへの対応が課題だった」(水野代表)。そのため、日本の素材への評価が高い海外の素材展へ出展し、生地を販売することを決めた。
25年秋冬向けは、スーツ用のウール生地に熱と薬品を使った特殊な技術でプリーツ加工を施したものを見せた。縮絨(しゅくじゅう)のような風合いで、ジャケットなどを仕立てるとふんわりとした雰囲気に仕上がる。既に複数の海外ブランドから引き合いがあるという。
海外の展示会やショールームでは、広いスペースを確保するコストが高いため、これまでは少なかった小物も強化する。素材から製造まで全て国産にこだわったベルトのシリーズをスタートする。一般的なベルトの2倍ほどの長さで、二重に巻くなどしてシルエットに変化を付けられる。全て一枚革で作られたぜいたくな仕様だ。バックルは砂型で成型し、滑らかな曲線を出した。

水野代表は「円安などもあり、高品質な国産の商品を値頃感を持って海外に提案できる。小物から知名度を上げ、徐々に服へと広げていきたい」と話す。
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