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《視点》しわくちゃな布
2025.02.28 06:23
提供:繊研plus
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「なおいぎれ」という布がある。細長い布で、愛知県稲沢市にある国府宮神社が授与品として扱う厄除けのお守りだ。5本500円で手に入れられるが、実はもう一つ入手する方法がある。それが国府宮はだか祭に参加する「はだか男」からもらうことだ。
はだか祭りは毎年旧暦正月13日に開かれる。数千人のはだか男が「なおい笹」を奉納後、「神男」に触れて厄を託し、厄払いを願う。奇祭とも言われ、1200年以上の歴史がある。
今年、記者は初めてはだか祭りを見に行った。観客は手を伸ばし、はだか男が持つなおいぎれを求める。慣れた人は最前線を確保し「ちょうだい!」と叫ぶ。圧倒されながらも記者も負けじと手を伸ばすがなかなかもらえない。難しいかと思っていたところ、「お兄さん」と言って手渡してくれた同世代らしきはだか男がいた。真冬に3時間以上立ち続け、冷え込んだ体だったが、心がホッと温まるのを感じた。
知らない人からすると、しわくちゃなくたびれた細長い布かもしれない。そんな布が手に入れ方によって宝物になるのを感じた。
(森)
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