＜トリリオンゲーム＞「今までの登場人物で一番好き」ハルに思いを吐露する蜜園社長の姿に、共感と好感の声続々

2024.12.04 14:51

並外れたビジネスの才覚を持つ天性の人たらし“ハル”こと天王寺陽(CV.大塚剛央)と、パソコンオタクで人付き合いが苦手な“ガク”こと平学(CV.石毛翔弥)が、トリリオンダラー――1兆ドルを稼ぐことを目的に会社を立ち上げる起業サバイバルストーリー「トリリオンゲーム」(毎週木曜深夜1:58-2:28ほか、TBS系／Prime Video・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信）。その第10話「GOLDEN EGG」が11月28日に放送された。今話では、AIセレクトショップ「ヨリヌキ」の顧客をドラゴンバンクに奪われたハルたちが、次なる一手を打つべく動き出す。その過程で蜜園社長(CV.沢海陽子)が見せた意外な素顔に多くの視聴者が心を動かされた。(以降、ネタバレが含まれます)

「ヨリヌキ」に襲いかかるドラゴンバンクの毒牙

AIセレクトショップ「ヨリヌキ」が月商2000万円を達成し、花チェーン・蜜園フラワーに契約金1億円で売却することが決定。ハルは蜜園社長に凜々がAIを演じていたことを明かすが、蜜園社長はハルの思惑を見抜き、熟練スタッフたちに人海戦術でAI役を任せることに。「ヨリヌキ」の売り上げは右肩上がりにアップし、本物のAIを作るためのデータ収集も資金も万全と、全てが順風満帆に思えた。

しかし、「ヨリヌキ」の急成長に目をつけたドラゴンバンクの社長・黒龍一真(CV.土師孝也)は、「ヨリヌキ」を丸パクリしたAIセレクトショップを展開し、徹底したメディア戦略で「ヨリヌキ」の顧客を根こそぎ奪ってしまう。急転直下の展開に視聴者も唖然としたようで、SNSにも「ドラゴンバンクのやり方エグいなあ…これがメディア帝国の力か」「なんだこの悪の組織」「ドラゴンバンクのトップとかラスボスになるだろ」と不安がにじむコメントが寄せられた。

蜜園社長の涙と覚悟が視聴者の心をつかむ

視聴者をざわつかせたのが、蜜園社長がハルに思いを吐露するシーンだ。祖父の代から続けてきた事業を、自分の代で終わらせてしまうかもしれない。「ヨリヌキ」が最後のチャンスだった。そう話して涙ぐむ蜜園社長に、ハルは「メディア帝国に勝てねぇなら俺たちがメディア帝国になりゃあいい」と返す。その言葉が“慰めの寝物語”ではないと見抜いた蜜園社長は、ハルたちと共に逆襲に乗り出そうと決意する。

蜜園社長の意外な一面と、ハルとのエモーショナルなやり取りに、一気に蜜園ファンになった視聴者も多かったようだ。「逆襲だ！社長がヒロインになってない？」「蜜園社長、ここまで輝く人物だとは思わんだろ…」「すべて解ってた上でハル達に賭けた姿、ビルの屋上で涙する哀愁漂う姿…なんだか一気に好きになった」「蜜園さんが思いの外、素敵な女性だった。今までの登場人物で一番好き」など、SNSでも蜜園社長に言及するコメントが目立っていた。

逆襲の一手はソーシャルゲームでの一攫千金

メディア帝国を築くためには、これまでとは比にならない資金が必要になる。そこでハルが目をつけたのがソーシャルゲーム。見通しが甘いと呆れながらも、持ち前の情報収集能力でゲーム会社をリストアップする凜々(CV.田中有紀)。ハルの失敗を恐れず何回でも挑み続ける姿勢を思い返し、ここからが勝負だと奮起するガク。心強い仲間のバックアップを受けながら、ハルはゲーム会社回りを開始する。

誰もが知る大手ゲーム会社や敵対するドラゴンバンクにまで足を運ぶのが、恐れ知らずなハルらしいところ。そんなハルが新たなビジネスパートナーに選んだのは、何よりもハートを大事にする男・桜(CV.鈴木崚汰)が社長を務める経営危機のゲーム会社だった。ハルは桜たちのために家賃300万円のオフィスを用意し、凜々を青ざめさせる。

桜のゲーム会社という“金の卵”を、数10億円に化けさせると息巻くハル。その行動力と折れない野心に、視聴者も心をつかまれたようだ。SNSには「メガ企業に潰されても燻ることがない野心と相変わらずのハルの行動力が見てて気持ちよかった」「『出る杭は打たれる』そんなおもしれー世の中に打ちのめされても諦めずに立ち向かう。面白いねぇ」「たとえ失敗したとしても、負けずに次々新しいことに挑戦するスタイルとかかっこいい」など、ハルを絶賛する声があふれた。

◆文＝帆刈理恵(スタジオエクレア)