

<るろ剣>剣心&操の凸凹コンビが爆誕、コメディからシリアス展開に急転直下

幕末の動乱期、“人斬り抜刀斎”として恐れられた緋村剣心(CV:斉藤壮馬)が、「不殺」の流浪人となって新たな時代を生きようとする姿を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。これまで舞台や実写映画化など、時代を超えて愛され続けてきた大人気作が2023年に新アニメとして復活。2024年10月からは、第二期となる『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』(毎週木曜深夜1:55-ほか、フジテレビほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)が連続2クールで放送。第27話(第二期3話目)は、剣心と巻町操(CV:山根綺)の旅路と新たな事件の幕開けを描いた「見捨てられた村」。(以下、ネタバレを含みます)
操のひた向きさを象徴する断崖ジャンプ!
四乃森蒼紫(CV:内田雄馬)とその仲間たちを探している操は、蒼紫の名前を口にした剣心にしつこく付きまとい、なんとか情報を聞き出そうとする。一方、操に真実を話すことをためらう剣心は、山中で彼女を巻こうとするが、操はしつこく食らいついていく。自分には飛べそうもない断崖を飛ぼうと無茶するなど、どこまでも自分を曲げない操に根負けした剣心は、しぶしぶ彼女の同行を許すのだった。
なんとしてでも蒼紫の手がかりを掴もうとする操の信念の強さが印象的。とくに断崖を前にして想いを叫ぶシーンでは、操のひた向きさが際立っていた。剣心から、蒼紫たちのことは忘れたほうが幸せだと諭されるも、「いちばん想っている人を忘れることの、いったいどこが幸せなのよ!!」と叫び、思いっきり断崖をジャンプ。結果的には向こう岸には届かずに剣心に助けられることになったが、この折れない心が剣心の胸を打ったのは間違いないだろう。どこまでもポジティブで前向きな、操というキャラクターの魅力が光る屈指の名シーンとなった。これにはSNSでも「操ほんとめげないなw」などの声があがっていた。
すっかり元気になった薫に一安心
一方その頃、相楽左之助(CV:八代拓)は修行をしながら単身で京都へ向かっているが、山中で迷ってしまい、いつ京都へたどり着けるかは分からない。さらに東京に残った高荷恵(CV:大西沙織)は剣心のことを心配しすぎて仕事も上の空な様子。また神谷薫(CV:高橋李依)と明神弥彦(CV:小市眞琴)のふたりは船路で京都へと向かうも、弥彦はひどい船酔いに悩まされるのだった。
メインキャラクターたちの三者三様な様子が映し出された一幕では、地図も持たず、棒磁石を紐で吊るすという大雑把な方法で進む方向を決める左之助を筆頭に、心ここに在らずで患者を危険に晒してしまう恵、吐き続ける弥彦など、全体的にコミカルな描写。そんななかでも、すっかり元気になって明るさを取り戻した薫の表情はとてもスッキリとしており、これには視聴者としても一安心と言える。
凸凹だが、絆が生まれていく剣心&操
引き続き、山中を歩き続ける剣心と操。鼻息荒く蒼紫や御庭番衆のことを話して聞かせる操だが、剣心のリアクションは薄く、納得のいかない操。とは言え、そんなこんなで少しづつ距離が縮まっていくふたりだったが、山中で死に際の男を発見したことで事態は一変。男は剣心に、自分の弟と村を志々雄真実(CV:古川慎)の一派から救ってほしいと伝えて息絶える。男の弟である三島栄次(CV:千葉翔也)から新月村を取りまく事情を聞いた剣心は、操と栄次を山に残し、単身で新月村へと乗り込むのだった。
このパートでは、剣心や操の優しさが随所に光っていた。剣心はあとを続く操が歩きやすいよう地面を踏みならし、障害物となる小枝をおる優しさを見せたかと思えば、それに気づいた操が昼ご飯のカンパンを剣心にあげようとするなど、お互いを気遣う展開。とくに操は、優しさを表に出さない剣心の姿を蒼紫に重ねるなど、かなり心を許した模様だ。こうした素直さもまた、操の魅力と言えるだろう。また剣心はほかにも、目の前で死にゆかんとする男に対して「なにか、言い残すことはないでござるか?」と声をかけるなど、とにかく優しい。かつて人斬りだったことへの贖罪の意味もあるのかもしれないが、それでも剣心という人間の本質が「善」であることを感じさせてくれるシーンだった。これにはSNSでも「剣心って、こういうところがカッコいいんだよ」「これは大人の優しさ」などの声が寄せられていた。
あまりにショックな新月村での出来事
新月村へと足を踏み入れた剣心が見たものは、惨殺されて広場に吊るされた栄次の両親だった。新月村を支配している尖角配下の部隊に取り囲まれた剣心は、その隊長格を一撃で倒すと、「一人残らず、叩き伏せる!」と、部隊全員を相手に戦いを挑む。一方、村の外に潜んでいた操たちの前に現れたのは、斎藤一(CV:日野聡)だった。
新月村では、あまりにもショッキングな出来事が起こっていた。ここは作画も特徴的で、両親の無残な姿を見た栄次がたまらずに泣き叫ぶカットは表情が素晴らしく、さらに途中からは水墨画のようなタッチになるなど、演出面でも工夫が施されており、ハイライトにふさわしいシーンに仕上がっている。またこの悲惨な出来事に対して、静かに怒る剣心の姿もまた印象的だ。前半までの操とのコメディ描写から、一気にシリアスな雰囲気に急変するギャップが効いており、これもまた「るろ剣」ならではの魅力だと言える。ラストには斎藤一も登場するなど、急展開はまだまだ続きそうだ。さて次回第28話(第二期4話目)「野心家の肖像」は10月23日(木)放送予定。期待して待とう!
◆文/岡本大介
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