アダストリア「ドットエスティ」 子育て世代へ訴求 タレントと協業や合同展
アダストリアは、自社EC「ドットエスティ」で、子育て世代の認知度向上に力を入れている。サイトのコンテンツで親子向けの内容を増やし、親子からの支持が厚いタレントとの協業企画を実施。同社の子供服ブランドを集積した初の合同展示会も開催した。
ドットエスティの子供服売り上げは、23年8月にグループ傘下の「ペアマノン」を加えたこともあり伸びている。今夏に子供服の新ブランドを三つ立ち上げさらに伸びると予測する。一方、「全体的にキッズブランドの認知が低く、伸びしろがある」(ドットエスティメディア部の垣田真穂さん)として、子育て世代へ訴求を強化している。
サイトでは、親子向けのコーディネートをブランド横断で掲載したり、ユーチューバーのネルソン彩子さんを起用したコーディネート企画などを実施した。9月18日からは「体操のお兄さん」で知られる福尾誠さんがコーディネートとモデルを務める協業企画を掲載。「ドットエスティストア」全22店でも、コーナー展開や限定ステッカーを配布している。10月6日にはエミテラス所沢店で親子体操教室も開催するなど、OMO(オンラインとオフラインの融合)で子育て世代とのタッチポイントを増やしている。
9月21、22日に開いた合同展示会は、初日に著名人やインフルエンサーら100組を招待し、2日目はドットエスティの会員120組が来場した。「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「ベイフロー」「グローバルワーク・スマイルシードストア」と新ブランド「ジューシーレピピ」「メルニー」「レプシィム」の子供服の計7ブランドが出展。今秋冬商品の先行予約やカメラマンによる撮影会、美容師によるヘアセットブースなどを設けた。10月中旬にイベントのリポートを発信し、SNSでの認知拡大を狙う。
子供服ブランドの立ち上げが相次いでいるのは、店舗の大型化で必要性が増していることや、各ブランドの担当者で子供を持つ人が増えたことが背景にある。自然発生的に生まれたもので、今後の販売状況を見ながら検証を重ねていく。
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