ワールドパーティーの春夏売上高が前期比30％増男性用日傘など好調

2024.09.24 17:30

提供：繊研plus

レイングッズメーカー、ワールドパーティー（大阪市）の業績が好調だ。今年2～8月の売上高は前年同期比30％増で、25年1月期は120億円前後になりそうだ。4期連増の大幅増収となる。特に男性用日傘が好調で、ブランドごとにチームを組んだ体制が功を奏している。

今春夏は主力ブランド「Wpc.」の20周年キャンペーンに取り組んだ。イメージキャラクターに俳優の南沙良さんを起用し、テレビCMも放映した。

男性用日傘「Wpc. IZA」は60％増ペースで、既に60万本以上を販売した。市場が伸びていることに加え、俳優の岡田将生さんを起用したキャンペーンも大きな効果が出た。7月上旬にはX（旧ツイッター）で「男の日傘Wpc.IZA」がトレンド入りした。コンパクトな軽量、自動開閉タイプの売れ行きが良く、白、ベージュといった淡い色も売れるようになった。高機能な日傘の「UVO」は、オフラインのイベントを強め、ECへの流入が増えて好調。

俳優の岡田将生さんを起用したキャンペーンも効果が大きかった

直営店「Wpc.」も順調で、心斎橋パルコ店は倍近い伸び率となっている。韓国でインフルエンサーを起用したイベントを70カ所で開いた効果が出て、韓国からの来店が急増している。今後、韓国に出店する計画もある。初の首都圏店舗として6月に出したエチカフィット銀座店は、予算比30％増ペース。テレビ番組などで取り上げられ、目的買いが目立つという。都内には今後数店出店する。

アウトドアをテーマとするブランド「キウ」も20％以上の増収。強みとするポンチョだけでなく、バッグ類が成長し、トラベルなど新たなカテゴリーの製品も伸びてきた。

組織面ではブランドごとにチームを編成。マネージャーをトップに、クリエイティブディレクター、デザイナー、広報なとで構成。きめ細やかな戦略、戦術が組めるようになった。

繊研plus

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