大阪プラスチック工業が天然原料のボタンを充実 貝や水牛、ナット製
2024.09.24 11:30
提供:繊研plus
大阪プラスチック工業(大阪市)が天然原料を用いたボタンの提案を強化している。プラスチック製品とは異なる高級感を求めるブランドからの引き合いや、環境配慮の風潮を追い風に貝や水牛、ナットなど「天然物の要望が強まっている」と同社。以前から扱っていたが、新商品を加えたサンプル帳を作成して再度訴求していく。いずれも各サイズを備蓄して販売している。
貝ボタンはあわび貝、淡水貝、あこや貝、高瀬貝、黒蝶貝(白・黒)、茶蝶貝をそれぞれ使ったものを揃える。うち、あわび貝と淡水貝はベトナム製で、同社ベトナム現地法人でも在庫販売する。ほかは日本製。
あわび貝は豪州産を新たに使用した。あわび貝は虹色の輝きが特徴で、従来使っていた日本産だと「ギラギラ感が強かった」と大屋和徳社長。一方で豪州産は「日本産よりもギラギラ感が控えめなので、服になじみやすい」という。今まではギラつきが控えめなあこや貝ボタンが代わりに選ばれていたが「あこや貝は薄いので、ボタンのサイズが大きいと割れやすい」ことが課題だった。
水牛ボタン、ナットボタンも充実した。ナットボタンは本社で染色できる体制も整えた。これまでポリエステルボタンの染色には対応してきたが、ナットボタンの染色を内製化し、サンプルから量産まで対応を始めた。基本的には備蓄品を販売するが、色別注の場合は10個程度のサンプルから、500~1000個程度の量産まで対応する。
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