《視点》知らない画家
2024.09.24 06:23
提供:繊研plus
ある画家の展覧会に行った。知らない画家だったが、彼の絵は知っていることに気付いた。何度か通りがかったことのあるビルの壁画。あるいは地下鉄のホームに、彼に師事した弟子による壁画が描かれている。パブリックアートとして、その作風に何度も出合っていた。
意識すると、街は意外と壁画や彫刻、モニュメントであふれている。4月に名古屋栄で再スタートを切った新・中日ビル。旧ビルの天井にあった美しい青のモザイク画は、矢橋六郎の作品だ。彼の作品は、名古屋の地下通路にあるモザイク壁画をはじめ全国にある。名前は知らずとも親しんでいる人も多いはず。天井画は市民の後押しで新ビルに受け継がれた。
一方、姿を消した作品もある。JR名古屋駅にあった「飛翔(ひしょう)」という円錐(えんすい)型のモニュメントは22年、駅前再整備のため撤去された。移設予定だったが頓挫し、市有地に保管されたままだ。
作者の認知度は低くても、市民に根付く公共空間の芸術の価値をどう判断し、保存していくか。慎重な判断が求められる。
(桃)
関連記事
「その他」カテゴリーの最新記事
-
【F1】角田所属RBがリカルドの解雇を正式発表「経営陣が納得しなかったため外された」東スポWeb
-
【ボートレース】土屋蘭が姉・南への思いを告白「一番憧れている人かも。レーサーとしてもプライベートでも」東スポWeb
-
自民総裁選で生中継合戦 日テレに真紀子氏、TBSは橋下氏、テレ東は通常通り映画東スポWeb
-
「虎に翼」最終回 朝ドラ受けは小泉今日子の驚き 華丸大吉「感情がぐちゃぐちゃです」デイリースポーツ芸能
-
フレンチテイストなちいかわにキュン♡「Maison de FLEUR」と初コラボコレクションを発売anna
-
目指せ!全局制覇 辞めるときに立てた目標【山本浩之アナコラム】デイリースポーツ芸能
-
神戸・森岡の右足に込められた優勝へかける思い 8年半ぶり復帰初戦で決めた初ゴールデイリースポーツ
-
三宅正治アナ、最後は同期の軽部アナと肩を組み「本当に幸せでした」 めざましテレビ卒業デイリースポーツ芸能
-
俳優の勝矢と真風涼帆が結婚 「魂の感性が共感し結婚に」昨年作品きっかけで出会うデイリースポーツ芸能