ブルーミングデールズ本店のイタリア展に思う(杉本佳子)
ブルーミングデールズ本店で、9月5日から「From ITALY With LOVE」と題されたイタリア展が始まっている。ブルーミングデールズは80年代、故マーヴィン・トラウブ会長が率いていた時、イタリア展、日本展など、国をテーマに品揃えやディスプレーを整えることがあった。だからイタリア展と聞いた時、「あの手法をまた復活させたということ?」と思って見に行ってみた。
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メインの売り場は1階の一角に設けられたメルカート。大方は食品と雑貨。布製品はTシャツとエプロン、トートバッグ、ビーズ地のハンドバッグくらいで、脇役の存在だ。
ウイットのきいたキャンドルは豊富にある。
カフェもある。エアメールと題した10ページ程度の小冊子も置かれていて、イタリアについてのさまざまな情報や知識、インタビュー記事を読み物として楽しめるように構成している。
ファッションは別の階でイタリアのデザイナーを紹介するコーナーがいくつかある他、ニューヨークのデザイナーとイタリアを結び付けたコーナーもある。こちらは、ラグ&ボーンとブルックリンにある人気ピザ店「ルカリ」とのコラボラインのコーナー。
アリス+オリビアがリビエラにインスパイアされたコレクションのコーナー。この商品はブルーミングデールズ独占販売商品だ。
一通り見て感じたのは、これの日本版、誰かもちかけたらいいのにということ。メルカートで販売されている食品と食器類は、それぞれ長い歴史のあるメーカーのもので、その歴史を簡単に解説したポップがブランドごとに添えられている。同じことは日本の商品に関してもできるはずだし、ファッションも同様の取り組みは十分可能だろう。
ブルーミングデールズ以外でも、ノードストローム本店でも可能性はあるのでは?と勝手に思う。ノードストローム本店の57丁目とブロードウエイの角に面したガラス張りの広い売り場は定期的に内容が変わるポップアップ売り場になっていて、先日までハローキティの売り場になっていた。
我こそはと思われる業界人の方、挑戦してみられてはいかがでしょう。
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89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)
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