ケイタマルヤマ遊覧会 30周年の集大成、歩みを振り返る
2024.09.17 06:25
提供:繊研plus
丸山敬太が手掛ける「ケイタマルヤマ」の30周年を記念した「ケイタマルヤマ遊覧会」が9月14日、東京で始まった。街、人、コトをつなぐ30周年プロジェクト「丸山百景」の集大成で、表参道周辺の2会場で丸山氏の仕事を振り返る。
(須田渉美)
表参道ヒルズ本館のスペースオーでは、ケイタマルヤマのクリエイションに関連した展示を同月23日まで行う。様々な資料が積まれたアトリエの再現に始まり、デザイン画や1000種類以上のテキスタイルの原画、30年にわたって作り上げた洋服などを紹介する。象徴アイテムの一つ、刺繍入りのニットウェアの指示書も公開し、物作りの緻密(ちみつ)さを伝えている。製品を愛用していた様々な人の思い出を伝える場も設置した。
ラフォーレ原宿のラフォーレミュージアム原宿では、もう一つのデザイナーワークであるコスチュームを10月6日まで展示する。ドリームズ・カム・トゥルー、浜崎あゆみ、乃木坂46などのライブ衣装、劇団四季の舞台衣装などが並び、懐かしさも感じさせている。
丸山氏は「デビューの時から、セカンドユーズとして、母から娘に受け継がれたり、古着屋で若者が買ってくれたりと、人生に寄り添うストーリーにつながる服を作りたいと思っていた」。100を超える協業も含めた丸山百景については「この30年に先輩方から与えてもらったことがたくさんある。僕も次の世代に何か伝えられることがあるんじゃないかと、走り切る思いで取り組んだ」と話す。
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