《視点》ドタキャン
2024.09.06 06:23
提供:繊研plus
店舗のアルバイト採用に苦労しているとの話を聞いた。人が集まらないだけでなく、困るのは面接のドタキャン。「5人応募があれば、実際に面接に来るのは4人」で、欠席連絡も無いことがほとんど。募集の仕方が悪いのか。もしくは、まだ自社の知名度が高くないせいかと思い、異業種ではあるが、飲食でよく名の知れた企業の社長に話を聞くと「うちは10人応募が来て10人来ないこともざら」との答えだったそうだ。
地方店の場合、面接時にスーパーバイザーが出張するため「経費のみかかって、収穫ゼロだとかなり痛い」。採用後もすぐに音信不通になることもある。こうした断る、辞めるといったストレスのかかる場で「気持ちや意思をうまく伝えられない若者が増えたのでは」と分析していた。
マインドの変化となると、もはや学校教育まで踏み込まねば改善が見込めない。「それは難しいから」と、冒頭の企業の社長は、新たに立ち上げたベンチャーで、応募・採用の仕組みを変えるアプリを開発。間もなくローンチ予定だ。皆が困るところにはチャンスがある。たくましいなと感じた。
(維)
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