青森市中心市街地、新施設が消費回復に寄与 ファッション揃え若い層呼ぶ
青森市中心市街地が復調している。昨年4月の商業施設「スリー」の開業に続き今春には青森駅東口ビル「アンドラビナ」(&ラビナ)が開業、今夏には隣接する駅ビル「ラビナ」が改装した。駅周辺の商業店舗が増え、中心部の消費回復に寄与している。
中心市街地は19年に百貨店の中三青森店が閉店、コロナ下を経て商店数も減り商業集積度がかなり低くなった。スリーは久々の新規開業となり、開業時には開店待ちの行列ができる盛況ぶり。ファッション主力の施設として話題を呼んだ。ファッション売り場の大半は関連会社が運営し、トゥモローランドやマッシュスタイルラボなどの有力企業を集めた。現在、より精度の高いブランド構成に見直しを続けている。開業2年目に入り、初年度の売り上げを超えるペースだ。
一方、ラビナは既存館の店舗面積約5500平方メートルに&ラビナの約4300平方メートルが加わり店舗面積1万平方メートルに大型化した。両館は連絡通路でつながり一体で運営している。「無印良品」が増床し県内最大店舗となったほか、「ABCマート」も導入した。&ラビナにはファミリー向け「グローバルワーク・スマイルシードストア」や、「ノーティアム」「好日山荘」「プラザ」「ダイソー」「スタンダードプロダクト」などを揃え、アパレル、服飾雑貨、生活雑貨を充実した。好日山荘、プラザは自社運営店舗。好日山荘は市内にセレクトショップを運営するブルージュに販売代行を依頼し、地元業者との協業による運営だ。&ラビナに加えラビナも売り上げを伸ばしている。駐車場は平日に満車になることが以前はほとんどなかったが、現在では平日の満車が常態化している。
青森市はコロナ後にインバウンドが急増しており、中心市街地に訪れ、各店の売り上げにも貢献している。これら新規施設はファミリー層など比較的若い層を取り込んでおり、いずれも販促やテナントの入れ替えなどで地元の需要に応じた館づくりを進めていく。
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