グラングリーン大阪、9月6日先行開業 本物の緑とイノベーション拠点
「関西最後の一等地」と言われるJR大阪駅北側のうめきたエリアに、グラングリーン大阪が9月6日、先行開業する。全体の約半分を占める「うめきた公園」(約4万5000平方メートル)のサウスパーク部分と、ノースパークにある北館が完成した。公園内の路面型カフェ・レストランと、北館の商業施設「ショップ&レストラン」、中核機能施設とする「JAMベース」、「キャノピー・バイ・ヒルトン大阪梅田」がオープンする。
「みどり」と「イノベーション」を重視し、大規模ターミナル駅に直結する都市公園としては世界最大級の規模になる。大屋根イベントスペースのあるサウスパークは、芝生広場との一体利用で1万人規模のイベントも開催できる。6日は公園内で「FM802スペシャルライブ」やスポーツアクティビティー、ワークショップなどを実施する。今後は「シーズナルなイベントの誘致・開催」を計画する。
北館1、2階のショップ&レストランは、ハワイの人気料理店などの飲食店、中古ウェアの販売コーナーを設けた「パタゴニア大阪・梅田」、植物・アクアリウム中心の「ガーデンズウメキタ・バイ・コーナン」、ドッグサロン、ペット用品、グリーンショップ、クリニックなど15店が入る。
北館1~9階のJAMベースは、大学や企業、起業家などのイノベーション活動拠点と位置付ける。サロンや会議室、コワーキングスペースなどがあり、イノベーションを発信・支援する文化施設「VS.」も設けた。10~25階がホテルになる。
9月3日の記念式典で吉村洋文大阪府知事は、「新しい梅田が誕生する。都心のど真ん中に本物の緑が誕生し、新しい梅田の顔になる。みなさんと一緒に育てていきたい」とあいさつした。25年春には総賃貸面積11万3000平方メートルのオフィス、二つのホテル、都市型スパや大規模フードマーケットが入る商業施設で構成する南館が開業する。分譲マンションも計画され、27年度に全体開業を予定する。
全体開業後の年間来街者数は、隣接するグランフロント大阪と同程度の5000万人を想定している。
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