《めてみみ》アウトドアとBCP
2024.09.04 06:24
提供:繊研plus
昨今のアウトドアブームに乗り登山やキャンプを始めた。楽しく知識を得るためにガイド本などを読むと、その道の達人がギアなどお薦め商品を紹介している。もちろん好みは人それぞれだが、日常でなじみのないものを選ぶには参考になる。
どの媒体でもよく出る話題が、悪天候への対応や火器の扱いに関する注意。最悪の場合、命にかかわるようなアクティビティーだから当然だ。記者も数をこなすうち「もしもの備え」をするようになった。重要性が身に染みたからだ。
BCP(ビジネス・コンティニュティー・プラン)という言葉も自分事に近づいた。企業が自然災害など緊急事態にあった際に資産の損害を最小限にとどめ、事業の継続や早期復旧を可能とするため、平時に方法や手段を決めておく計画のことだ。ある大手コンビニエンスストアのBCP担当者も、「アクシデントはあるもの」と話す。そうした前提に立ち通常業務で対策を立てておけば、いざ災害が起きてもその延長で対応できるわけだ。経営者にとってリスクマネジメントは重要な仕事になった。
キャンプに話を戻そう。調味料の不足から突然の豪雨までキャンプにはアクシデントがつきものだが、最近ではそれも込みで楽しめる余裕が出てきた。アクシデントを常に意識することで、磨かれる対応力もあるかもしれない。
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