クラボウ、合繊の薄地織物が好評 ビンテージ調加工で独自性
2024.08.23 06:28
提供:繊研plus
クラボウのカジュアル向け素材が好評だ。この間、合繊の活用を増やすとともに、得意の加工技術を組み合わせた独自素材を充実している。とりわけ、染色加工拠点である徳島工場(徳島県阿南市)のビンテージ調加工を駆使した合繊素材シリーズ「タクミオプト」の引き合いが増えている。
同社のカジュアル素材はもともと「クラボウと言ったら〝綿の厚地織物〟」だった。一方で残暑、暖冬という気候要因もあり、快適な着用感が求められる傾向は強まっている。こうした背景から同社が5月に東京で開いた展示会では、合繊の薄地織物を中心としたタクミオプトに関心が集まった。
人気だったのは、ピグメント(顔料)加工をしたナイロン100%のタフタ。同社の3次元構造ポリエステル中わた「エアーフレイク」を組み合わせたライトアウターで見せた。ナチュラルな色の濃淡や陰影、繊細なしわなどビンテージ調の重厚感のある外観と、触れた時の柔らかいタッチや軽い着用感が特徴。
見た目と使用感のギャップがユニークで、「合繊の素材メーカーが作る素材とは一味違う」と来場者から好評だった。製品化による訴求効果も高く、受注に結び付いている。
次回の展示会は東京美術倶楽部(東京・新橋)で11月20~22日に開く予定だ。
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