<怪獣8号>衝撃のワンパンシーンに「作画の勢いが凄まじい」 キコル役ファイルーズあいの演技とオープニングにも絶賛が集中
アニメ「怪獣8号」(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレ東系列ほかにて放送/X(Twitter)にて全世界リアルタイム配信/ABEMA・ディズニープラス・TVerほかで配信)の第2話「怪獣を倒す怪獣」が4月20日に放送された。今話では怪獣となった日比野カフカ(CV.福西勝也)、のおもしろギャグとダイナミックなアクション、四ノ宮キコル(CV.ファイルーズあい)の登場が注目ポイントに。そして、初公開となったオープニング&エンディングムービーにも反響が集まった。(以下、ネタバレが含まれます)
予想外のクールなオープニングに絶賛コメントが集中
毎週流れるオープニングムービーは作品の顔に等しいものだ。これの制作を専門にする売れっ子アニメーターもいるほどで、どの作品もストーリーや世界観、テーマを落とし込みながら気合の入った映像を披露してくれる。そうしたお約束で言うなら「怪獣8号」のオープニングは怪獣と戦う防衛隊の構図で攻めてくるかと思いきや、全く予想外の超クールなCGで仕上げられていた。
このオープニングを制作したのは本作で怪獣デザイン&ワークスを担当しているスタジオカラー。さすがの出来栄えに加え、海外の人気アーティスト、YUNGBLUDの楽曲が映像と絶妙にマッチして、「オープニングとんでもなくカッコよすぎる」「すごすぎて笑っちゃうんだけど、ハリウッド映画!?」といった絶賛のコメントが集中する。
また、生物の進化過程を思わせるような流れから、DNAの螺旋、怪獣の誕生といったものが描かれ、これが何を意味するのか気になった視聴者は多くいたようだ。SNSには「モチーフの羅列だけを見ると、まるで怪獣が『生物兵器』ように描かれているが、果たして…」「怪獣誕生の伏線? 怪獣は人工生物なのか?」などのコメントが寄せられる。中には「オキシジェンデストロイヤー????」と、某怪獣映画に出てきたとあるアイテムに似たカプセルに注目する人もいた。
一方、エンディングは手描きで温かみのあるカットで構成。こちらもテーマ曲は海外アーティストのOneRepublicが歌い、柔らかい歌声と防衛隊の記録写真がエモーショナルな感情にさせてくれる。おそらく話数が進むことでこの感情は高まっていくのだろう。原作ファンからは「思い出写真全部くれー」「こんなひと時もあったんだねえ、泣ける」といった感想が集まっていた。
オイ、怪獣! オシッコそこから出るのかい!
前話ラスト、カフカが一度は諦めた日本防衛隊に入るという夢を再び追うと決意したそのとき、突然現れた謎の小型怪獣に寄生され、あろうことか自分自身が怪獣になってしまった。第2話冒頭は、そこから始まるカフカの混乱ぶりを表すコメディーな逃走劇が面白いところだった。
防衛隊が来る前にと、カフカと市川レノ(CV.加藤渉)は病院から遁走する。しかし、カフカは力を自分でコントロールできないようで、怪獣の体は勝手に変形し、妙な器官が生えたりカラスを食べたりと、姿はまるでエイリアンな状態に。しかも、こんなときなのに生理現象までやってくる。人として、大人として公道でオシッコなんてしたくないと騒ぐカフカだが、体は言うことを聞いてくれず、ついに“胸”からオシッコを噴射してしまう。一連のコミカルなシーンには「オイ、怪獣! オシッコそこから出るのかい!」「数あるアニメの中で乳首尿のボケは初体験」「このモードでフィギュア発売してほしい」など、視聴者からも盛大にツッコミされまくる。
あまりのことに羞恥に悶えるカフカだったが、ふと我に返って思ったのは、「怪獣になった自分が防衛隊になれるのか?」ということだった。「無理無理無理無理! どう見ても討伐される側、即殺処分ッス!」というレノのもっともな反応を見て、カフカは絶望に突き落とされてしまう。追いかけると決めたのに、夢は再び遠のいていってしまうのか…。しかし、1人の少女の言葉がそんなカフカを立ち上がらせる。
絶対人に向けてはいけない怪獣の力
逃走の途中、怪獣に襲われる親子を発見したカフカは防衛隊に見つかる危険を顧みず、2人の救出に飛び込んでいく。怪獣になってしまったカフカだが、心は目指すヒーローのままだった。襲われていた少女も目の前の怪獣が優しい怪獣だと気づいたのだろう。少女がかけてくれた、「怪獣さん…ありがとう」という言葉に、「俺、やっぱ諦めない。アイツの隣に行かなきゃなんねえ」と決心を固めるカフカ。幼き日の約束を今度こそ果たすという、熱い想いが伝わってくるシーンだった。
また、ここは迫力ある戦闘シーンも注目だった。カフカが全力で拳を振り抜くと、インパクトの衝撃で怪獣は爆散。直後におびただしい怪獣の血の雨が降り注ぐ。直前までのコミカルなシーンとは対照的に、場面はダークな雰囲気に染まっていく。このアクションシーンには視聴者も目を奪われたようで、「作画の勢いが凄まじい」「気合の入り方がダンチで違う」「見たかったのこれよこれ!」など、SNSでは喝采が相次いでいた。
戦闘美少女キコル。ファイルーズあいの演技にも反響
今話では、後半に四ノ宮キコルの登場というもう1つの注目シーンが待っていた。原作で人気を集めるキャラクターとあって、第2話からの早い登場に喜びの声が殺到。「生意気可愛い感じホントに好き」「初対面で人の車投げるなwww」「キコルという戦闘美少女がじつに良き」など、SNSはキコルワードで盛り上がりを見せる。また、声を当てるファイルーズあいの生意気演技にも反響が集まり、「キコルの声ぴったりでにっこり」「想像通りすぎてベリーハッピー」など、原作ファンからの反応も上々なものだった。
そんなキコル、感覚が敏感なのか、カフカに向かって「なんか怪獣臭くない?」とドキッとするひと言を放つ。第2話はここがラストシーンとなったが、カフカはこの生意気娘にどう対処していくのだろうか。ちなみに、先の事件から3か月。どうにか怪獣への変身をコントロールできるようになったカフカは日常に戻っていたが、それは防衛隊にとっては未討伐事件になったということ。怪獣8号と呼称され、カフカは日本中の防衛隊員が捜索する対象にもなっていた。これから始まる選抜第二次試験をどう乗り越えるのかも気になるところだ。
ギャグとアクション、カフカのドラマパートの塩梅が絶妙だった第2話。放送後のSNSには、「秘密を守るレノがいい後輩すぎて、すでに完璧なバディ感」「コメディー要素強いけど、アクションがめちゃくちゃ尖ってていい感じ」「何かに必死に頑張る大人ってめっちゃ応援できる。ラストチャンス、ガンバ!」など、様々な感想が寄せられている。
■文/鈴木康道
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