

<薬屋のひとりごと>美形の宦官・壬氏役の大塚剛央インタビュー、壬氏の印象に「思ったよりも“素”の部分をはっきり見せていいんだ」

TVアニメ『薬屋のひとりごと』(毎週土曜深夜24:55-25:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)は、後宮を舞台に「毒見役」の少女・猫猫がさまざまな難事件を解決する姿を描いた物語。放送直後にはXでトレンド入りを果たすなど、話題のアニメとなっている。今回WEBザテレビジョンでは、本作で重要な人物のひとりである宦官・壬氏役を演じる大塚剛央にインタビューを実施。反響を呼んだ1クール目を終え、2クール目に突入した本作への振り返りやこれからの見どころについて話を聞いた。
「とても大きな作品なんだなということを、放送が始まってからより身に染みて実感した」
――1クール目を振り返って、アニメ『薬屋のひとりごと』はいかがでしたか?
『薬屋のひとりごと』の中の世界の空気をとても強く感じられるものになっているなあと感動しました。1カット1カットのこだわりが凄くて、演出の意図も詰まっていて…と、大変見ごたえのあるアニメですね。
――本作をご覧になる時は、声優としての目線で観ているのでしょうか?
やっぱり自分が演じている部分は「他にも演じ方があったりしたかな?」とか、反省というよりは、視聴しながら声優として別の演じ方を模索してしまうことはありますね。一方で、収録は全員とご一緒できたわけではなかったので、他の方がどんな風に演じられているのか、などを楽しみに半分以上は視聴者の目線で観ていました。
――放送が始まってすぐ、Xでトレンド入りするなど反響を巻き起こしている作品ですが、大塚さんご自身はその反響をどう受け止めていますか?
同業者もそうですし、ファンの方からの反応も大きかったので、とても大きな作品なんだなということを、放送が始まってからより身に染みて実感したのはあります。作品に対するポジティブな意見は、特に嬉しいものです。
――壬氏というキャラクターに対して、1話時点と1クール目を終えてからの印象では、変化や新しい発見があったりしましたか?
思ったよりも“素”の部分をはっきり見せていいんだ、という発見はあったかもしれないです。話が進んでいくにつれて徐々に素を見せ始めるようになるところは、監督や音響監督さんと相談しながら演じさせていただきました。ただ、印象の変化みたいなものは、多分見てくださっている方のほうが感じているかもしれないですね。
「猫猫をひとりの人間として想う気持ちが芽生えてきているように感じますね」
――1クール目を折り返してみて、猫猫から見た壬氏はどんな風に映っていると思いますか?
猫猫にとって壬氏は、「自分より立場がずっと上の人」であることに変わりはないのですが、不意に壬氏が自分のことを「私」じゃなくて「俺」と発言するシーンなど素を見せ始めたところで、実際抱いていた年齢観よりも幼く感じてきてはいるのかなと思います。立場は違えど、壬氏への親近感、少しずつ目線が合ってきているような感じが、もしかしたらあるのかななんて思っています。
――逆に、壬氏から見た猫猫はどういう風に映っていると思いますか?
高順のセリフにもあったように、最初は単純に「面白いおもちゃを見つけた」というだけの感覚が強かったのかなと思うのですが、物語が進むにつれて、ただのおもちゃではないし、おもちゃとして扱いたくない、と猫猫をひとりの人間として想う気持ちが芽生えてきているように感じますね。
――そのきっかけはなんだったと思いますか?
猫猫とのやりとりの積み重ねだとは思うのですが、大きなきっかけでいうと、第5話(園遊会当日の場面)で壬氏が猫猫に簪を贈ったことだったりするのかなと思っています。
――そんな壬氏を演じるうえで、気を付けていることや意識していることはありますか?
誰に相対しているか、ということは意識しているところですね。長く一緒に過ごしている高順には気を抜いて素を見せられるし、逆に、仕事相手や上級妃の侍女相手には自分の武器を活かしながら演じているような部分がありますし。そして、猫猫に対しては、意図せず素が出てしまって、ペースを乱されている…というように、どこにいて誰と喋っているのかということを意識しながら壬氏を演じました。
悠木碧の芝居に「猫猫がそこで本当に生きているお芝居」
――猫猫役・悠木碧さんのお芝居の印象はいかがでしたか?
猫猫がそこで本当に生きているお芝居でした。あと、猫猫はとにかくセリフ数が多いんですよね。そんな中、誰かと話しているシーンもそうですが、モノローグ(心の中の声)もほとんど別撮りせずに流れを止めることなくやられていて。その流れの作り方みたいなものは、声優の先輩としても「凄いなあ」と尊敬しています。だからこそ、壬氏として自分がその流れに入っていく時に、集中していい緊張感を持って望めましたね。
――そんな猫猫のシーンやセリフで、特にグッときたものはありますか?
常に感情を露わにしているキャラクターではない分、感情がガッと上がった時の表情やセリフは印象的ですね。毒に対しての腑抜けた「うへへへ」という感じも面白いですし、許せないことへの怒りの表現なんかもグッとくるものがありました。お芝居という面でも非常に勉強になるなと思って学ばせてもらっています。
――ちなみに、壬氏のシーンやセリフで印象に残っていることはありますか?
第7話で、高順と喋っているときの凄くグダグダしているシーンですかね(笑)。一応、真面目に仕事をしているシーンではあるのですが、疲れと、高順相手で完全に気を抜いちゃっていますね。これまでで一番壬氏の“素”が出ていたような気がして、演じていて楽しかったのもあり印象に残っています。
大塚剛央的“一大事件”は「2日連続で……」
――物語ではこれまでも様々な事件が起こっていましたが、最近起こった大塚さん的“一大事件”はありますか?
そうですね…。2日連続で電車の乗る方向を間違えてしまったことでしょうか(笑)。正しく乗ったつもりだったのですが、数分して「何か今、違う駅の名前言ってた気がする!」と思って確認してみたら逆方向に乗っていた…ということがありましたね。しかも続けて2回(笑)。時間に余裕をもって外出したので遅刻は免れましたが、危ないところでした。
――では最後に、2クール目に突入する本作の今後の見どころについて教えてください。
新たに物語の鍵となる人物が何人か出てくるのですが、見方を変えると同じ事件であっても違った印象になったりして、視聴者としても考えさせられるような内容になっていると思います。もしかしたら、1回観ただけでは全てを拾いきれないんじゃないかなと(笑)。僕としては、そんな新しい登場人物と壬氏の絡みも楽しみにしてもらえたらいいなと思っています。1クール目同様に、きっと随所に演出のこだわりが見えると思いますので、1カット1カット見逃さず楽しんでいただけたら嬉しいです。
――本日はありがとうございました!
◆大塚剛央スタイリスト=宇都宮春男 (YKP)
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