

杉田智和、“型にハマらない”フリーダム声優がピタリとハマる“自然体”な時間<自称声優>

アニメや洋画の吹替版など、キャラクターに“声”で命を吹き掛ける声優。以前からそうだったが、近年バラエティー番組に進出する声優がさらに増えてきているように感じる。声が良くて聞きやすいのはもちろん、話術にも長けていて、キャラも立っている。実写作品にもどんどん進出していて器用な人も多く、芸達者というイメージも。そんな中から注目したいのが、DMMオリジナルバラエティー「自称声優」に岡本信彦と一緒に出演している杉田智和だ。重厚感のある低音ボイスが特徴的で、声の存在感がピカイチ。「東京リベンジャーズ『聖夜決戦編』」における最重要人物、黒龍(ブラックドラゴン)十代目総長・柴大寿も杉田の声がイメージに合致し、キャラクターの強烈さをより際立たせていた。
高校生の時にラジオドラマで声優デビュー
杉田は1980年10月11日生まれ、埼玉県出身。高校生の時に日本ナレーション演技研究所主催の声優スプリングスクールで「ミューラス&アニメージュ賞」を受賞したのをきっかけに、ミューラスアクターズスクール(現:日本ナレーション演技研究所ヴォーカル・ダンス部門)に入所。そして声優やダンサーが在籍していた事務所“ミューラス”に所属した。
1998年、ラジオドラマ版「魔装機神サイバスター」のシンジ・キリハラ役で声優としてのキャリアをスタートし、1999年5月からスタートしたテレビアニメ版「魔装機神サイバスター」が初のレギュラー作品となった。
「銀魂」&“涼宮ハルヒ”でトップ声優の仲間入り
2002年の「ちょびっツ」でテレビアニメ初主演を務め、主人公・本須和秀樹を演じた。杉田の名前を広く知らしめたのは2006年。この年に2つの大きな作品との出会いがあった。一つは「銀魂」。空知英秋の同名コミックをアニメ化したもので、その主人公・坂田銀時の声を演じることとなった。銀時をはじめ、登場キャラが立ち過ぎていて、2017年〜2018年の第4期まで続く大ヒットシリーズに。もう一つは「涼宮ハルヒの憂鬱」。ストーリーとキャラクターの個性が強く、2000年代を代表するアニメとなった作品だ。杉田は主人公で、語り手でもある男子高校生・キョンを演じている。学校一の変人で“SOS団”を立ち上げた涼宮ハルヒ(CV:平野綾)とのやりとりが面白く、声のトーンなどで、うまくキョンの個性を引き立てていた。
ジョセフ・ジョースター役でも大きな存在感
杉田の代表作と言える作品として、2012年からの「ジョジョの奇妙な冒険」のジョセフ・ジョースター役も挙げられる。ジョセフ・ジョースターはPart1「ファントムブラッド」のジョナサン・ジョースターの孫で、Part2「戦闘潮流」の主人公。
他にも社会現象となるほどの作品に多く出演している杉田は、「鬼滅の刃」でも“柱”の一人、悲鳴嶼行冥役を務めている。「東京リベンジャーズ」の柴大寿しかり、そのキャラクターの声を演じられるのは杉田しかいないと思わせるほど、どれもハマり役となっている。
そして最初に触れた「自称声優」だが、タイトルも独特なこの番組では“声優”としてだけでなく、“人間=杉田智和”をたっぷりと楽しむことができる内容になっている。この番組は岡本と2人で出演しているが、杉田は2020年に自身が代表取締役を務める“株式会社AGRS”を設立。岡本も2022年に設立した“株式会社ラクーンドッグ”の代表取締役という共通点がある。杉田は自身のYouTubeチャンネルで新しい企画を立ち上げたり、プライベートで趣味として行っているものが岡本発信のものが多いということに気付き、この番組での共演を熱望したという。いろんなアイデアを持つ2人による番組が始まるにあたって、番組の第1話を使って「企画会議」の模様を公開した。
“フリーダムな声優”杉田らしい自由さ
配信中の第1話を見てもらうと分かるが、収録時点では番組名も決まっていない状態。この中で杉田、岡本、そして番組スタッフが企画内容も含めて案を持ち寄り、タイトル、方向性、企画を決めていくというのは、見ている側も番組作りに参加しているような気持ちになれて楽しい。「自称声優」というタイトルは杉田が出した案の一つで、“事象”にもかかっていると語っている。コンセプトを決める時も「いかにも声優っぽいことはやらない」や「既存のパブリックイメージは避けたい」など、型にハマった番組にはしたくないというのが2人の意向として伝わってきた。もともと“フリーダムな声優”と評されることが多い杉田ならではとも言える。いろんな企画案を吟味する中で、社長になった岡本にスーツを作ってあげるという案も杉田から飛び出した。
第2話以降は、「レトロゲーム体験」を楽しんだり、ダーツではなく斧を投げるゲームで「ストレス発散」したり、ARで自分のアバターを動かす「アート体験」など、さまざまな企画で楽しませてくれている。そして第8話、第9話では、最初の企画会議で出ていた“岡本社長にスーツを作ってあげる”という案が実現。それプラス、番組用のユニフォーム制作も行われ、細かなこだわりも感じられて見応えのある内容に。まだまだいろんなことをやってくれそうなので、こちらの番組も引き続き注目していきたい。
◆文=田中隆信
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