

健繊「ひだまり」肌着がヒマラヤから宇宙へ ISS内で着用計画

「ひだまり」肌着で知られる健繊(東京、吉木伸彦社長)が開発したウェアが、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載される。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が募集した「第2回宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決するアイデア」で、「運動時の不快な汗を吸い上げるマルチウェア」が「ISS搭載可」と評価された。
採用されたのは「HIDAMARI SPACE DRY-WEAR」(ひだまりスペースドライウェア)と、「HIDAMARI Qomolangma8848」(ひだまりチョモランマ)の2製品。23年以降、古川聡宇宙飛行士がISS滞在時に着用する予定だ。

ひだまり肌着は、93年に群馬県山岳連盟エベレスト登山隊が世界で初めて冬期南西壁の登頂に成功した際に着用し、その名が知られるようになった。
同社は「世界一高いエベレストを制したひだまりが、今度は大気圏を破り、宇宙へ」を目指して応募。第1回は非選定となったが、その後、JAXAのプラットフォーム「シンク・スペース・ライフ」のコミュニティーメンバーとして各種イベントに参加してウェアの改良を重ね、2回目で搭載可となった。
宇宙生活では筋力低下を防ぐために運動が欠かせないが、地上では流れ落ちる汗が宇宙では肌にまとわりついてしまう。ひだまりの肌着は、肌側に透湿性の高いポリ塩化ビニル繊維「ダンロン」を使い、汗を外部に放出して肌側は常に快適な状態をキープできる。この特徴が宇宙で生かされることになる。
ひだまりスペースドライウェアは、薄手の鹿の子の二重編みで、肌側はダンロン、外側は銀イオンを保持したアクリルと綿を混紡した抗菌性のある糸「金魚Ag」を使用。Tシャツ型のトップは、筒状に編んだ生地を無駄の出ないパターンで設計し、快適に着用できる。ハーフパンツもある。ひだまりチョモランマは、エベレスト登山隊でも実証された暖かな三重構造のキルティングを使ったウェア。宇宙飛行士を冷えから守り、睡眠時の汗も外側に吸い上げ、衣服内を快適な環境に保てる。

同社は新潟と高知に工場を持ち、今回選ばれたウェアも国内工場で生産している。
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