

実は重要な「厄払いの服装」
女性の場合、30代で2度も訪れる厄年。
厄払いや厄除けに行きたいけど、どんな服装で行けばいいのか迷ってしまう人も多いはず。ジーンズはNGなの? そもそも礼服で行くべき?
そこで、関東三大厄除大師のひとつである西新井大師さんにご協力をいただき、意外と知らない厄払い・厄除けの男女の服装マナーについてご紹介します。
■厄年とは?
そもそも厄年とは、人生において災厄に遭遇しやすいとされる年のこと。
心身ともに大きな転機を迎えやすい節目の年なので、病気やケガ、災難には十分注意したい時期です。
必ずしも悪いことが起こると恐れる必要はありませんが、いつも以上に気を引き締めて過ごしたいですよね。そして、気になる人は、神社やお寺へ厄払い・厄除けに行くのがオススメです。
厄年の年齢は、一般的には「数え年(その年の満年齢プラス1歳)」で計算されます(2020年に28歳になる場合、数え年とは29歳)。地域や宗派によっては、「満年齢」で計算される場合もあるので確認しておきましょう。
また、厄年とは「前厄」「本厄」「後厄」の総称をいいます。
「本厄」は、数え年で男性が25歳・42歳・61歳。女性は19歳・33歳・37歳・61歳。これらの前後の年が、「前厄」と「後厄」です。
中でももっとも災厄が起こりやすいとされる「大厄」が、男性は42歳、女性は33歳。この時期は、男女ともに十分注意が必要です。
厄払い・厄除けとは?
神社とお寺では、儀式の形式や呼び方が異なります。
おもに、神社で行われるのが「厄払い」。神道にのっとり、自身の中の災厄を祓い清めていただく儀式です。
一方、お寺で行われるのが「厄除け」。多くの場合、護摩木と呼ばれる薪を焚いて、災厄を寄せ付けないように祈願する「護摩祈願」が行われます。
厄払い・厄除けともに、受付で申し込みをした後、30分前後の厄払い・厄除けの儀式を受け、最後に名前入りの木札などを授与されるのが一般的な流れです。
また、厄払い・厄除けに行く時期は、元旦から節分(毎年2月4日頃)までに済ませるのが良いとされていますが、これも地域によって異なります。
一年中受け付けている神社やお寺が多く、事前予約が必要なところや、当日受付で1日数回の祈願を行っている場合もあります。気になったタイミングで神社やお寺のホームページをチェックしてみましょう。
■厄払い・厄除けの服装に決まりはあるのか?
厄払い・厄除けの祈願を受ける際、一般的に服装の決まりはないそうです。
西新井大師の場合、普段着でもOKとのこと。ただし、極端に肌を露出した衣装や、カジュアルすぎる服装は失礼にあたるので避けましょう。
神社やお寺によっては、「平服でお越しください」「華美な服装は避けましょう」といった案内をしている場合もあるので、ホームページや電話で事前に確認しておくのが得策です。
たとえ服装に規定がなくても、神様や仏様に敬意を示す自分の気持ち次第。男性ならスーツやジャケット、女性ならワンピースやジャケットを着用すれば気持ちも引き締まるはずです。
厄払い・厄除けにNGな服装は?
厄払い・厄除けの服装マナーで注意すべきポイントとは? 素朴な疑問お答えいただきました。
◇礼服で参加すべき?
礼服を用意すべきかと悩む人もいるかもしれませんが、厄払い・厄除けの場合、基本的にはきっちりとした礼服や正装でなくてもよいそうです。
ただし、神社やお寺によってルールが異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
それでも不安な場合は、男性ならスーツまたはジャケットを、女性ならシックなワンピースやジャケットを着るのが無難です。
◇夏にサンダル、冬にブーツはあり?
神社やお寺によっては、靴を脱いで本殿や本堂に上がってご祈願を受ける場合があります。
サンダルの場合、素足で上がるのは失礼にあたるので避けましょう。夏でも靴下やストッキングの着用がマナーです。
冬のブーツは問題ないものの、脱ぎ履きしにくいものは周囲の人に迷惑をかける場合も。本殿や本堂に上がる場合は配慮して臨みましょう。
◇ジーンズ、ノースリーブはあり?
西新井大師の場合、ジーンズでの参加もOKだそうです。
ただし、カジュアルすぎる服装だと断られてしまう神社やお寺もあるので、事前に確認が必要です。
また、ノースリーブは避けたほうが無難です。極度に肌を露出したキャミソールや短パン、ミニスカートもNG。全身真っ赤など、派手な色づかいの洋服も避けましょう。
◇アクセサリーを付けるのは?
アクセサリーがNGという決まりもないそうです。
ただし極度に派手なものや、ジャラジャラと大きな音がするようなものは避けましょう。なるべく品のいい小ぶりのものがオススメです。
帽子やマフラー、手袋などの小物は、ご祈願が始まる前の待合所などで外しておきましょう。
■【男女別】理想的な厄払い・厄除けの服装
◇男性の服装
襟付きのシャツに黒やネイビー、グレーなどの落ち着いたジャケット、スラックスなどを合わせるときちんとした印象に。
もちろん、スーツなら間違いありません。
◇女性の服装
セミフォーマルなワンピースに、ジャケットやカーディガン、高すぎないヒールのパンプスにストッキングもお忘れなく。
本殿や本堂で正座する場合や、椅子に座ったり立ったりする場合もあるので、スカート丈はなるべく膝下のものがベスト。色は、男性と同様に黒やネイビー、グレーなどのシックなカラーが無難です。
カジュアルすぎる服装のみNG
厄払い・厄除けの儀式というと、ちょっと身構えてしまいがち。
でも実は、普段着で気軽に参加できる神社やお寺も多くあります。ぜひ、自分の地域の習わしをチェックしてみてくださいね。
ただし、神様や仏様への敬意を忘れることなく、過度な露出やカジュアルすぎる服装は避けること。
厄払い・厄除けに出かけて、心身ともに安心できる年を過ごしましょう。
(取材・文:水野久美、取材協力:西新井大師)
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