池袋ポケセンストーカー殺人、博多刺殺事件と「よく似た構造」 現実的な“身を守る手段”は…弁護士が言及

2026.03.27 15:45
提供:Sirabee

東京・池袋のポケモンセンターで起こったストーカー殺人事件について、岡野タケシ弁護士が、2023年の事件との類似点を指摘し、自衛手段について言及している。

池袋ポケモンセンター
画像:編集部員の知人より提供/ 東京・池袋の「ポケモンセンターメガトウキョー」 にて2025年に撮影

アトム法律グループ創業者で弁護士の岡野タケシ氏が27日、公式Xを更新。26日に東京・池袋の「ポケモンセンターメガトウキョー」で、店員の女性が刺殺された事件を受け、ストーカー被害の“自衛手段”について言及した。

【今回の投稿】「法律にも警察にも限界はある」だからこそ身を守る手段は...。



元交際相手による犯行


報道によると26日午後7時すぎ、店内のレジカウンターにいた店員の女性が首など複数個所を刺された。刺した男も自分の首を刺した。いずれも意識不明の重体で病院に搬送され、病院で死亡が確認された。


警視庁巣鴨署によると、刺した男は女性の元交際相手。ファストフード店の同僚として1年近く交際したが、別れた後も付きまとい行為があるとして、女性が警察にストーカー被害を相談。男はストーカー規制法違反容疑で逮捕されていた。


男は銃刀法違反(所持)容疑、性的姿態撮影処罰法違反(盗撮)容疑でも逮捕され、今年1月に略式起訴。罰金を納めて釈放されていた。



対策しても「それでも...」


岡野氏は、「絶望しかない」「経緯を知れば知るほど、そう感じると思う」と投稿。警察への相談や、警察の見守りなど、ストーカー被害にまつわる制度のなかで「やれることをすべてやっていた」とし、「それでも、命を奪われた」とつづる。


ただ、憲法で保障された「自由」のため、事件を起こす前の人物を拘束し続けることができないことに言及し、「これが、自由主義の憲法を採用しているこの国の宿命でもある」と記した。



2023年の事件との類似点


この投稿に、ユーザーから「じゃあどうやって防げばいいんですか? 殺されちゃったらただ運が悪かったってだけ?」と疑問の声も寄せられた。


岡野氏は「どうすればストーカーから逃げ切れるのか。池袋ポケモンセンターのストーカー殺人事件。2023年の博多駅前ストーカー殺人事件とよく似た構造がある」と指摘。


「どちらも元交際相手による犯行。被害者は警察に相談していた。法的な手も打たれていた。それでも殺された」と言及した。



「法律にも警察にも限界はある」だからこそ身を守るには...


2023年に発生した博多駅前ストーカー殺人事件では、女性が元交際相手の男に刃物で十数ヶ所を刺されて死亡した。女性は事件の3ヶ月前からストーカー行為に悩んで警察に何度も相談。男はストーカー規制法に基づく禁止命令を出されていたが、女性と偶然出くわして犯行に及んだとされる。男は殺人とストーカー規制法違反などの罪で懲役20年の判決を受けた。


岡野氏は、わずか7分間の犯行であったことに触れ「禁止命令には罰則がある。でも、その場で物理的に人を止める力はない。加害者が同じ街にいる限り、たまたま会ってしまうリスクは消えない。法律にも警察にも限界はある」と述べる。


その対策について「住む場所を変える。働く場所を変える。法律だけに頼らず、物理的な距離を取る。それが今、最も現実的な自衛手段の一つだと思う」と説明している。



「逃げるしかない」「経済的損失を負ってまで」


岡野氏の投稿に、ユーザーからは「話が通じる相手じゃなければ自分で環境を変えるしかないんだよ。それが自分の身を守る手段にもなるから」「生活全部捨てて逃げるしか無いんだよ。だから早くストーカーを野放しにしない法改正してほしい」などと同意する声が。


ただ一方では、「被害者が経済的損失を負ってまでしなきゃアカンねん」といった被害者側への負担が大きいことに釈然としない意見もみられるが、事件が繰り返されている現状を考えると、命を守る手段は一つしかないようにも思える。



二度と惨劇を繰り返さないために


池袋ポケモンセンター
画像:編集部員の知人より提供/ 東京・池袋の「ポケモンセンターメガトウキョー」 にて2025年に撮影

また子供も通う場所で起きた痛ましい事件だっただけに、報道をみてショックを受けた人は少なくない。


編集部員の知人で、画像を提供してくれたNさん(仮)にも率直な心境を尋ねたところ、「ストーカーから発展して個人宛の感情だったとは思いますが、巻き込まれてしまう可能性もあったかもしれない、と思うと怖いという印象です」と戸惑いを隠せない様子だった。


当人同士のトラブルとはいえ、無関係の人も命を落としていたかもしれない当該の事件。二度とこのような惨劇を繰り返さないために、法整備の議論とともに、私たち一人ひとりが「対岸の火事ではない」という意識を持つことが必要ではないだろうか。



執筆者プロフィール


しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。


現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月90本程度を執筆中。



【今回の投稿】ストーカー被害の“自衛手段”


https://twitter.com/takeshibengo/status/2037328071452467574


(取材・文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)

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