「アリバイ工作にピッタリ」数日で完売の名盤・ハードオフの店内BGM 発売経緯をハードオフに聞いた
「アリバイ工作にピッタリ」と話題の大名盤『ハードオフの店内BGM』。わずか2日でほぼ完売となるほどの人気ぶりで、ハードオフは「夏頃の再販に向けて動いている」と語る。
「名盤」には大きく分けて2種類が存在する。リリースするや否や大ヒットを記録するタイプと、発表当時は理解されなかったが時間をかけて、長い場合は数十年の時を経て名盤と理解される「時代が追いついた」パターンだ。
現在ネット上では、世紀の大名盤『ハードオフの店内BGM』が話題となっているのをご存知だろうか。
ハードオフが迷盤発売、と思いきや...
『MIRACLE SHOPPING〜ドン・キホーテのテーマ〜』に代表されるように、有名チェーンには印象的な店内BGMが不可欠である。
そのインパクトゆえ、時には重要な試験や会議の最中にも関わらず、ユーザーの脳内で無限に再生されるという弊害もあるが、それは楽曲の親しみやすさと覚えやすさがずば抜けている証拠だろう。
そして今年2月11日、なんとハードオフが店頭にて『ハードオフの店内BGM (SC-1903)』7inchシングルレコードを発売。
https://twitter.com/HARDOFFofficial/status/2021146210539892802
ハードオフのヘビーユーザーに向けたマニアックアイテムと思いきや、タワーレコードやディスクユニオンなどでも発売され、記者は思わず「どの層をターゲットにしているんだ...?」と首を傾げてしまった。
しかし発売の翌日、我々は信じられない光景を目にする。
「大名盤だろ」と大ウケ
なんと、DJを含む全国のリスナーから「ハードオフの店内BGMは名盤である」というポストが大量に投稿されていたのだ。
https://twitter.com/madison_kunimo/status/2021455904575824261
X上には「大名盤だろ、これ」「聴いているだけでハードオフの匂いがしてくる」「この曲を聴くために、レコードプレイヤー買おうか真剣に悩む」「下手なチル系BGMより安心感ある」など、絶賛するポストが多数確認できた。
なお、同盤のA面はシンプルな「ハードオフの店内BGM」だが、B面にはラジオDJ・島村仁氏の店内アナウンス入りバージョンを収録している。

ハードオフ店内の再現率が非常に高く、中には「アリバイ工作にピッタリ」「高級店に入る前にこれをイヤホンで流しておくと、落ち着く」といった具合に、斜め上な活用法に辿り着くリスナーもいるようだ。
爆発的な人気を受け、各店舗では売り切れが続出。記者がプライベートのアカウントでTLを見ていると、パンクバンドのメンバーやテクノ系DJらが「どこに行けば買えるんだ!」と右往左往しているのを目にし、文字通り「ジャンルを超えた名盤」であることが窺えた。
そこで今回は、世紀の大名盤の詳細について、ハードオフコーポレーションに話を聞いてみることに。
人気ぶりにハードオフも「大変驚いている」
発売の経緯について、ハードオフ担当者は「(有)フューチュラマのJET SETのご担当者様から突然連絡を頂きました。楽曲製作元のNash Music Libraryさんの許諾も得ているとのお話でしたので、当社からはロゴや社名の使用を許諾させて頂きました。また、ナレーションを担当頂いているいるDJの島村仁さんのご厚意により、ナレーション入りverもB面に収録頂くことができました」と、振り返っている。
回答にもあるように、同楽曲はNash Music Libraryの製作物であり、ハードオフに権利があるものではない。
それがなぜハードオフの店内BGMとして採用されたのか、詳細な経緯は不明だが、担当者は「当時の社長(現会長)が、複数の候補内から選んだものと思われます」と、推測していた。
なお気になる売れ行きは、2月11日の発売からわずか2日でハードオフ店頭、他社ストックもほぼ完売になるという凄まじさ。
ハードオフとしても予想外だったようで、担当者は「レコードの想定以上の人気に、大変驚いております。素晴らしい原曲と、愛してくださるお客様のお陰と、感謝申し上げます」と、コメントしている。
記録的大ヒットを受け、同盤は今年夏頃を目標に再販すべく、企画進行中だという。待ちきれない人はハードオフ店舗へ向かい、全身でBGMを浴びてこよう。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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