“グラビア×農家”あえりんこちゃんが語る二刀流の原点「アイドルを辞めて“お米作りたい”と思った」

――米農家をしながらグラビア活動をされているそうですが、ご自身で米農家をされているというのは本当なんですか？

あえりんこちゃん　本当です（笑）。岐阜に知り合いの農家さんがいたので、5年くらい前に「田んぼを貸してほしい。お米の作り方を教えてほしい」って自分からお願いして、指導を受けながら始めました。

――「米農家グラドル」という肩書きは唯一無二ですが、なぜお米を？

あえりんこちゃん　もともと実家が農家というわけでは全然なくて。単純に食べるのがすごく好きで、中でもお米が一番好きだったんです。それで、5年ほど前にアイドル活動を辞めたとき「お米作りたい！」と思い立ったんです。

――すごい行動力です。

あえりんこちゃん　昔から興味が出たらすぐ行動しちゃうタイプなのかもしれないです。アイドルもそういう性格だからできたんだと思います。ただ、歌もダンスも下手すぎて、アイドルは自分には向いていませんでした（笑）。

――グラビアはいつ頃から始められたんですか？

あえりんこちゃん　本格的に始めたのは東京に来てからです。もともとコスプレが好きで、中学生のときからやっていたんですよ。

――そんなに早くから！きっかけは何だったんでしょう。

あえりんこちゃん　中学3年生のとき、地元が名古屋なので「世界コスプレサミット（コスサミ）」が近くて、そこに一人で行ったんです。『ラブライブ！』のキャラコスをしていました。

――当時からアニメや漫画がお好きだったんですね。

あえりんこちゃん　中学生の頃から結構陰キャで、友達と外で遊ぶより、家で深夜アニメを見ている方が好きでした。その流れで、高校生になってからはメイドカフェでアルバイトを始めたんです。

――メイドカフェで働きたい、という願望が？

あえりんこちゃん　ありました！かわいいメイド服を着て働きたいっていうのと、お客さんとしても通っていたので、自分もやってみたいなと思ったんです。高校生からしか働けなかったので、高校に入ってすぐ始めました。

――その頃から「あえりんこちゃん」というお名前だったんですか？

あえりんこちゃん　メイドカフェの時は「あいりちゃん」でした。そこから、好きだったアイドルの子が「さおりんこちゃん」っていう名前で、それを文字って「あえりんこちゃん」になりました。だから、活動の始まりはメイドカフェですね。当時は今ほどコスプレがメジャーじゃなくて、結構バカにされたりもしましたけど。

――その後、上京されたわけですが、何かきっかけが？

あえりんこちゃん　名古屋で働きたいメイドカフェがなくなっちゃったのと、単純に東京に行ってみたいっていう気持ちがあったので、上京を決めました。

――そこでも持ち前の行動力が発揮されたんですね。

あえりんこちゃん　そうですね（笑）。働くお店も決めていました。ただ、上京してすぐコロナが流行っちゃったので、最初の1、2年は思うような生活はできなかったです。

――そんな中、コスプレ活動を？

あえりんこちゃん　最初はコミケなどの同人即売会でコスプレをして写真を撮ってもらっていたんですが、徐々に撮影会に誘ってもらえるようになったんです。周りにもコスプレからグラビアを始める子が多かったので「私もやってみようかな」と思って始めました。

――そこからグラビアの道を切り開いたんですね。

あえりんこちゃん　そうですね。今はすごく楽しくやっています。こういうお仕事をしていなかったら、新しい下着を買おうとも思わないですし（笑）。私服よりも、コスプレ衣装や新しいランジェリーを買うことが多いぐらいです。

――米農家とグラビア、この二つを武器に活動していくという意識はありますか？

あえりんこちゃん　うーん、気づいたらそうなっていた、というのが正しいかもしれないです。もともとは全く別のものだと思っていたんですけど、最近はお米作りの活動が注目してもらえるようになって。田んぼで配信したり、SNSに写真を載せたりしているうちに、自然とそうなっていった感じです。

▼あえりんこちゃん愛知県名古屋市出身。中学3年生の時にコスプレ活動を始め、高校時代はメイドカフェでアルバイトを経験。その後アイドル活動を行うも、約5年前に卒業。アイドル卒業後「お米が一番好き」という純粋な想いから、知識ゼロの状態で岐阜県にて米作りを開始。SNSに投稿した農作業の写真が話題を呼んだ。現在は「米農家グラドル」としてグラビア活動と農業という異色の二刀流を続け「世界で一番天使な農家さんになる」ことを夢に掲げている。