『ドラクエ1』リメイク、開始30分で現れる雑魚敵がトラウマになる冒険者続出 「二度と戦いたくない」と悲鳴も…
リメイク版『ドラクエ1』の最序盤に出てくるモンスターがトラウマとなってしまうプレイヤーが続出。「二度と戦いたくない」という声まで上がっている。
10月30日、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、『ドラクエ1&2』リメイク)がリリース。過去のバージョンでは登場しなかった呪文や特技、モンスターなどの新要素が加わり、新たなゲームとして生まれ変わった。
そんな令和の『ドラクエ1』最序盤に登場するモンスターが、トラウマ的存在として多くの冒険者たちを苦しめているのだ。
ボスより雑魚キャラが印象に残る理由
『ドラクエ』シリーズには古来より、プレイヤーの印象に残るモンスターが多数登場してきた。
もちろんラスボスや中ボスなど、ボス格のモンスターは強くて当然なのだが、真に厄介なのは通常エンカウントするモンスターたち。
ボスキャラと違って何度も遭遇するほか、複数で出現するケースもあるため、その戦闘回数はボスキャラとは比較にならない。
そのため、『ドラクエ』作品で「印象に残ったモンスター」の話題が上がる際、それは「印象に残った雑魚キャラ」を指すと断言しても過言ではないだろう。
過去作に登場したトラウマ雑魚
いくつか例を挙げると、筆頭と言えるのが『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のファミコン版に登場するマンドリル。
「過酷なスケジュールでバランス調整がガバガバになってしまった」という逸話のある同作は「強くない雑魚キャラのほうが珍しい」という修羅のゲームだが、その中でもマンドリルの強さは際立っている。
ムーンペタ周辺という序盤に登場するモンスターにして、HPと攻撃力は他の出現モンスターの約2倍。さらに、最大4体で出現する非常に恐ろしい存在なのだ。
加えて、初めてムーンペタ地方を訪れた際、プレイヤー側のパーティー人数は2人で、グループ攻撃手段など持ち合わせていない。
そのため、貧弱なサマルトリアの王子が早々に血祭りにあげられ、生き残ったローレシア王子が命からがら逃げ出す...というのは、古参『ドラクエ』プレイヤーならば、誰もが通った道である。
また『ドラゴンクエストVI 幻の大地』に登場するストーンビーストも、トラウマモンスター界では有名な存在。
こちらも最初に出現するダンジョン・地底魔城では、他のモンスターの2倍近いHPを誇り、なんと守備力に至っては3倍近いという異次元の硬さを誇る。恐ろしいことに地底魔城のボスよりも守備力が高く、調整ミスと疑うレベル。
さらに、同時点では非常に強力なベギラマを使用してくるため、打たれ弱い後衛キャラクターのバーバラを何度も消し炭にされた...というプレイヤーは多いだろう。
このように調整ミスを疑うレベルの雑魚キャラはリメイク版で弱体化されるのが常。しかしなんと、オリジナルのスーパーファミコン版では最大2体登場だったのが、リメイク版では最大3体で登場する仕様に変更されてしまう。
そのため「1ターンにベギラマ3連発」という、パーティー崩壊必至の構図もよく見られるようになった。
開始30分で遭遇するトラウマ雑魚
さて、前置きが長くなって恐縮だが、最新作『ドラクエ1』リメイクでプレイヤーたちにトラウマを植え付けているモンスターの名前は、わらいぶくろ。
マイラの村周辺などに出現するモンスターで、冒険が順調に進めば開始から30分以内に遭遇する、いわゆる「最序盤の雑魚キャラ」である。なお、オリジナル版の『ドラクエ1』には登場していない、新規追加モンスターだ。
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ...』が初登場となるわらいぶくろは、前出のマンドリルやストーンビーストのような(その時点では)圧倒的な火力を持たない代わりに、あらゆる嫌がらせ、いわゆる「害悪戦法」を用いるモンスター。

主人公たちの素早さを下げるボミオス、攻撃の命中率を低下させるマヌーサ、呪文を封じるマホトーンのほか、モンスターたちの守備力を上昇させるスクルト、体力を回復するホイミなど、多数の呪文を使いこなす。

さらに、主人公たちのMPを下げるふしぎなおどりを繰り出す上、初登場時点では素早さが非常に高い。そのため先制して一気に倒してしまうことが難しく、何らかのデバフ呪文を被弾するのは覚悟しなければならない。
わらいぶくろの真の恐ろしさ
ここまでの説明を受け、「面倒臭そうだけど、言うほど強くないのでは?」と疑問に感じた人も多いことだろう。
しかし、最大4人のパーティーを編成できる『ドラクエ3』と異なり、『ドラクエ1』は主人公一人旅のゲームである。そのため、わらいぶくろの害悪戦法を受けても、そのリカバリーと攻撃を1人で行わないといけないのだ。
序盤の攻撃力では、少なくとも2回以上の攻撃を与えないとわらいぶくろが倒せない。しかしマヌーサで命中率を下げられたり、スクルトで防御力を上げられたら、さらに多くの攻撃回数が必要になる。

加えてホイミまで唱えるため、「ホイミの回復量を上回るダメージ」が与えられないと、そのターンは完全に無駄行動になってしまう。打撃が効きづらいなら呪文で攻撃すれば...と思うが、相手はマホトーンを使う上、そもそも攻撃呪文への耐性が高い。
それならばマヌーサやスクルトが切れるまで防御で凌げば...と考えるが、そうするとふしぎなおどりで、こちらのMPがゴリゴリ削られてしまう。
極め付けは、こいつは序盤のモンスターにも関わらず、2回行動を行うのだ。そのため「どれか一つを食らっても嫌な行動」を、2連続で受けてしまうケースも珍しくない。
そして当然、他のモンスターと群れをなして出現する可能性もある。

そんな「害悪行動のハッピーセット」のようなわらいぶくろはプレイヤーたちに地獄を見せており、X上には「わらいぶくろが厄介すぎる」「序盤の敵のくせに2回行動するな」「正直、二度と戦いたくない」「これ絶対調整ミスだろ」など、勇者たちの悲鳴が上がっている。
トラウマ必至のモンスターだが、遭遇時点では高額なゴールドを落とすため、序盤の金策としては貴重な存在。
また、RPG初心者は戦闘において「とりあえず打撃攻撃をする」「強そうな攻撃呪文を唱える」という脳筋戦法をとりがちだが、じつはRPGにおいてバフ、デバフなどの補助呪文は非常に重要な存在なのだ。
ひょっとしたら開発としては、わらいぶくろを通じて、RPG初心者のゲーマーたちに「補助行動の重要さ」を伝えたかったのかもしれない。
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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。『ドラクエ1』リメイクのはがねのつるぎ入手タイミングに驚いている。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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