粗品、『酒のツマミ』終了に言及「何してんの?」も… 「今やからこそできるお笑いも」
霜降り明星・粗品が『酒のツマミになる話』の終了について言及。降板を申し出た千鳥・大悟の胸中や、フジテレビの対応について理解を示している。

お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が3日、公式YouTubeチャンネル『粗品Official Cahnel』を更新。『酒のツマミになる話』が年内をもって終了することについて言及し、私見を語った。
【今回の動画】『酒のツマミ』終了を語る
千鳥・大悟が降板申し出
『酒のツマミになる話』をめぐっては、10月24日の放送回が、当初「ハロウィンスペシャル」として、出演者がコスプレをして登場する予定となっていた。しかし、当日になって急きょ差し替えられ、今年3月の放送回の再放送となった。
差し替えは、MCの千鳥・大悟がダウンタウン・松本人志のコスプレをしていたことを局幹部が問題視したものとみられている。
10月31日放送回では、年内をもって番組が終了することが明かされ、大悟が1人で登場。「ノブとも話し合った結果、『酒のツマミになる話』やめまーす!」と降板を報告。
「やめるんですが、何本かは収録していますんで、そのときに出ていただいたゲストや芸人は一生懸命、面白い話をしてくれています。なので、それは今まで通りお楽しみください。今日も当然」と呼びかけ、「はい。それでは...面白くなければテレビじゃない! フジテレビ! ありがとうございました!」と語っていた。
「もうエグいって」ボヤき
粗品は、さまざまな時事問題に、1人で賛否両論を語るコント「1人賛否」の企画でこの話題を取り上げる。
「フジテレビ、いろんなことがあったけど、盛り返していくところですから。フジテレビ、頑張っていきましょうね」としつつ、「ただぁ!」と反転。「せっかく今年のフジテレビの大みそかは俺たちがやるってのに、それまでにあんま、嫌われんといてな」と呼びかける。
さらに「いやちょっと、頼むでフジテレビ。何してんの? せっかく今年の大みそか、『新しいカギ』でやるのに」「いやいや、もうエグいって、フジテレビの嫌われっぷり」とボヤいた。
「現場は戦っている」
また、「現場は戦っているという話をちょっとさせてください」と切り出し、粗品が『ENGEIグランドスラム』でやりたいと希望した時事ネタや、不祥事をイジるようなネタが、事前の打ち合わせで「ほとんどがコンプラNGで返ってきたと。『これはもうできないです』と。その量があまりにも多すぎて」と、ことごとく却下されたことを明かす。
もともと、局側の関係者からのオファーで出演を決めていたこともあり、あまりのことに、粗品が「嫌悪感をぶつけにいった」と、フジテレビでスタッフと会議をしたという。すると、スタッフからは「我々も、もうめちゃくちゃ掛け合ったんですが、上に。戦ったんですけど無理でした。本当に力不足で申し訳ありません」と言われたという。
粗品は「なるほど、そらそうか。現場レベルの人らはやっぱり面白いことが好きで、テレビを盛り上げようとしてる人らや。上層部の人らが厳しいという構図が、俺はそのときに見えて。なるほどな、現場は戦ってくれてるなと」と納得。その後は「じゃあこうやって上層部、言いくるめませんか?」などと話し合ったり、「クレームがきたら責任取ります」と請け合う人がいたりしたとして、「熱ない?」と話す。
松本の名前に「聞かなかったことに」
また、『酒のツマミになる話』の問題について「去年松本人志のコスプレやった背景はちょっと分かんないんですけど...」としつつ、粗品が昨年の『27時間テレビ』の企画で、大喜利のお題に松本の名前を出そうとした際、事前の会議でスタッフが「僕ら聞かなかったことにするんで」「粗品さんが生放送で勝手に言った、ということなら何とかできるかもしれません」と、何とかして粗品の希望を通そうとしたことを明かす。
「何が言いたいかというと、フジテレビの現場の方は熱いから、あんまり責めないであげてほしいし、みんな、自分のおもろいと思う正義を信じて、皆さんがあの場で、俺が松本人志のお題を出すことに乗ってくれて、『なんかあったら、責任を僕が取りますから』って言ってくれる人に囲まれて、いい仕事ができている」とも。
大悟は「怒っているというか...」
続けて「だから、どんだけ禁句やねん、あの人。どんだけNGやねん。今回もコスプレしたからお蔵入りになる...どんだけ触れたらあかんねん」としつつ、「でも、そんなコンプラにビビりまくってるフジテレビも俺は好きよ」と語る。
「なんか上層部を批判したみたいになってるけど、そんなことないねん。だって正しいもん、別に。コンプラ無視して発車することがおもろいんか、って言われたら、リスクに見合ってないって判断するのは冷静でかなりいいよ」と、局側の判断に理解を示す。
「大悟さんもそんな怒っているというか、どっちかというと、やるせなくなった。『じゃあもう無理やん』っていう。目的があったのに...松ちゃんの復帰場所を守っておくという。『コスプレしただけで出れへんような人、絶対帰ってこれへんやん。じゃあもう無理やん、やっててもしゃあないわ。お疲れ様でした』やん。だから『やめまーす』なんですよ。そんなに怒るとかじゃないと思う」と、大悟の胸中を推し量る。
「今やからこそできる」お笑いも
「俺は今回の件もそうやけど、判断正しいと思うで、フジテレビの上層部。別にやらんでええもん、コスプレ。そこまでリスク背負う義理ないし、このコンプラにビビりまくってるフジテレビも俺は好き」と強調。
「『だからテレビがつまらなくなるやんけ』っていう意見も、もちろん至極まっとうなんですが、でも、そんな今やからこそできるお笑いもあるし、別にコンプラを破壊していく、無視していくことだけがお笑いじゃないからな」と指摘。
「テレビはいろんな形があってもいいと思うし、ましてや、あんな前例があったフジテレビがこれだけビビるのは、そらそうやて。スポンサー全社降りたんですから。今やっと帰ってきてるねん。じゃあその人らが、不祥事のイジリ方を『これでスポンサー離れてまうんちゃうか?』っていう保身はあってしかるべきやと思います」などと語っていた。
確かに、それぞれの立場で考えれば、それぞれの意見があることは理解できる。粗品さんの冷静な意見は納得できるものだと思った。
執筆者プロフィール
しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。
現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月100本程度を執筆中。
【今回の動画】『酒のツマミ』終了を語る
https://youtu.be/imOPZEeJClo?si=CSPIzp2wDKd9TQ_Z
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)
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