『ドラクエ1&2』リメイク、レベルアップ時の「ゆとり仕様」変更に古参プレイヤー歓喜 「これぞドラクエ」の声も
近年の『ドラクエ』作品で「ゆとり仕様」と揶揄されることもあった、レベルアップ時の全回復にテコ入れが。古参ファンからは「これぞドラクエ」の声が上がっている。
10月30日、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、『ドラクエ1&2』リメイク)がリリース。
時代に合わせたバランス調整だけでなく、近年の『ドラクエ』から失われてしまった昔ながらの要素の復活に、喜びの声が上がっている。
「最近のゲームはヌルい」と言われるのはなぜ?
eスポーツ(esports)という言葉に代表されるように、単なるカルチャーとしてではなく、「競技」としての側面にも注目が集まっているゲーム文化。
それは「コンプライアンス」からの影響も大きく、表現や仕様の変更を余儀なくされた作品も多い。ときには、あまりにユーザーに配慮しすぎた難易度から「ゆとり仕様」「最近のゲームはヌルい」などと揶揄されるケースも珍しくないのだ。
一方で「昔のゲームの難易度は難しすぎる」という指摘も散見されるため、この辺りのバランス調整はかなり難しいものであると分かる。
近年のドラクエもヌルゲーに?
近年の『ドラクエ』シリーズにもこうした影響は現れており、例えば「ルーラとリレミトの消費MP0」は、その筆頭だろう。
ルーラは一度訪れたことがある町へのワープ、リレミトは塔や洞窟などのダンジョンからの脱出を行う、それぞれ移動系の呪文である。ダンジョンを探索中に「クリアが難しそう」と感じたら、リレミトで脱出してルーラを唱えるか、同等の効果を持つ「キメラのつばさ」を使って町へ引き返すのが、古来より冒険者たちの鉄則であった。
また、ルーラやリレミトは(特に序盤では)それなりのMPを消費するほか、習得するキャラクターは打たれ弱い魔法使いタイプであることが多い。
そのためダンジョン探索においては、「リレミト用のMPを温存しつつ冒険を進める」「リレミトを使えるキャラの回復を優先に行う」などのバランス感覚も非常に重要であった。
しかし時は流れ、気づけば「ルーラ、リレミトは消費MPなし」「ダンジョン内でもルーラが使用可能」という仕様が主流となっていく。かつてのような「進むか引き返すか」というヒリヒリした冒険が味わえなくなり、不満を覚えるプレイヤーも少なくない。
「レベルアップ時回復」のオンオフが可能に
そしてもう1点、「レベルアップ時のHP・MP全回復」も、物議を呼んでいる仕様である。
従来の『ドラクエ』では、レベルが上がってもHP・MP共に全回復はしなかったが、近年では全回復が一般的となっている。こちらの変更を「ゆとり仕様」と揶揄するユーザーも少なくないが、当然多くのメリットを持っている点も見逃せない。
たとえば、レベルアップで新しい呪文や特技を習得したとしても、MP不足により使用できず、一度宿屋に泊まらなければならない...というジレンマは、誰もが味わった経験があるはず。
「レベルアップ時のHP・MP全回復」仕様であれば、こうした地味なストレスは無縁となるのだ。

そして今回の『ドラクエ1&2』リメイクでは、「レベルアップ時回復」のオンオフを切り替えられるように。この仕様はユーザーから好意的に迎えられており、Xユーザーからは「回復しないと大変だけど、昔のドラクエみたいで楽しい」「レベルアップ回復無しの方が、自分にはちょうど良い」といった声が上がっている。
オンオフは途中で自由に切り替えられるため、自分に合ったスタイルを冒険の中で見つけてみてほしい。なお、記者は「オフ」にし、昔の『ドラクエ』らしさを再発見している。
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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。『ドラクエ1』リメイクのはがねのつるぎ入手タイミングに驚いている。
(文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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