ヒップ写真がバズ、椚マイカ「芸能活動の原点は妹への嫉妬、異色のキャリアの先に掴んだ武器」

――まずは、芸能界に入られたきっかけを教えてください。

椚　小学6年生の時に、妹と一緒に原宿を歩いていたらスカウトされたのがきっかけです。妹と同じ事務所に入ることになったのですが、妹の方が『ピラメキーノ』など、さまざまな番組で活躍することが多くて。私もオーディションを頑張っていたのですが、なかなか受からなかったんです。

――妹さんへの嫉妬のような感情はありましたか？

椚　ありましたね。やっぱり家族の目も妹と私とでは違いましたし、苦しさを感じていました。当時は、原宿で仲良くなった友達を通じてファッション団体の方と知り合い、読者モデルとして『Hana*chu→（ハナチュー）』に載せていただくこともあったんですが、中学を卒業するタイミングで一度芸能界から離れることにしたんです。今思えば、妹との差が原因だったのかもしれません。

――しかし、高校2年生の終わり頃に再び芸能界に戻られています。

椚　はい。中学生の時にお世話になっていたファッション団体の方から「アイドルのオーディションがあるから受けてみない？」と声をかけていただいて。もともとハロプロが大好きで、特にBuono!の鈴木愛理さんや夏焼雅さんに憧れていたので、アイドルをやりたい気持ちはずっとあったんです。中学生の時は一人で活動することが多かったので、誰かと一緒にできることがうれしくて「やってみよう」と思いました。

――そこから、4つのアイドルグループを経験されています。

椚　4つのグループを経験しました。最後のグループ以外は、どのメンバーともすごく仲がよくて、今でも連絡を取り合う友達もいます。とてもいい経験をさせてもらいました。

――今後アイドルに再挑戦する可能性はあるんですか？

椚　機会があれば、と思っています。途中で辞めたりして成し遂げられていないこともあるので、リベンジできる機会があればしたいです。ただ、ぷりぷりかわいい系のアイドルはさすがに年齢的にも厳しいので、Bishさんのようなかっこいいグループができるのであれば、ぜひやりたいなと思っています。

――再挑戦を楽しみにしています。ところで、TikTokで「ブリッジプロ」を名乗られています。この活動はどういった経緯で始まったのでしょうか？

椚　昔、同じグループだった子に「マイカちゃんもTikTokやらないとダメだよ！」って言われたのがきっかけです。でも、私は何をあげたらいいか全然わからなくて、とりあえずスマホのフォルダに眠っていた動画を上げまくっていたんです。そうしたら、稽古中にふざけてブリッジしている動画がプチバズりして。「こういうのが求められてるのかな？」と思って、そこからブリッジを意識した動画を載せるようになりました。最初は、バラエティ番組に出たい気持ちがあったので、芸人さんにイジってほしいなってことで「ブリッジ芸人」を名乗っていました。

――そもそも、なぜそんなにブリッジが得意なんですか？何か運動をされていたとか。

椚　いえ、特に何もしていないです。ただ、父親が「人気者になるにはバク転はできた方がいいよ」って言う人で（笑）。子どもを目立たせたいタイプだったみたいで、家でめっちゃ練習させられていました。それで、バク転まではいかなかったのですが、立ったままブリッジして、そのまま起き上がったり、足を上げて一回転して戻ったりすることはできるようになりました。その特技が、まさかこんな形で活きるとは思っていませんでしたけど（笑）。

――TikTokでは特にバズった動画もあったそうですね。

椚　はい、稽古場で撮影した動画が2万いいねくらい。その後に投稿した、カメラから顔を外さずにブリッジするちょっと変な体勢の動画は60万いいねくらいまでいきました。TikTokって、普通に後ろを向いてブリッジすると、顔認識が外れて加工が取れたり、顔の大きさが急に変わったりするんですよ。それが嫌で「カメラから顔を外さずにブリッジするにはどうしたらいいか」を考えた結果、その動画ができあがって、すごくバズりました。このバズのおかげでフォロワーも一気に増えましたね。

▽椚マイカ1996年6月22日生まれ。東京都八王子市出身。読者モデル、4つのアイドルグループでの活動を経て、現在はタレント、グラビアアイドルとして活動。「ブリッジプロ」を名乗り、TikTokに投稿した動画で60万いいねを獲得するなどSNSで注目を集める。2024年4月に1st DVD『HIP ATTACK!』（スパイスビジュアル）をリリース。SNSやイベント出演を中心に活動の幅を広げている。