ミス・アース2020富山代表から始まった快進撃――三刀流で輝く中村みずきの半生に迫る

――富山で過ごした幼少期はどのような子どもでしたか？

中村　自由奔放で活発、わんぱくな子でした。富山って自然が多いので、川遊びとかに結構行ってたんです。みんなでカニを見つけに。小学生にとって夜の7時って結構夜じゃないですか。お母さんが探し回っても見つけられず、警察に捜査依頼を出して何度も警察に探されたことがありました(笑)。

――シンクロナイズドスイミングでジュニアオリンピックに出場するほどのスポーツ能力をお持ちですが、運動を始めたきっかけは？

中村　小学校1年生ぐらいから水泳教室に通い始めたんですが、１年も経たないうちにスカウトされてシンクロのコースに移りました。水泳やシンクロもですが、私は好奇心旺盛で、何でもやりたい子(笑)。当時はチアガールになりたくて、チアも習わせてもらいました。それにピアノや習字も。お母さんが私の意見を尊重してくれて、何でもやらせてくれました。ただ、１回始めたなら絶対に続けなさい！と言ってくれる人でしたね。

――中学時代もシンクロを？

中村　中学の頃はバドミントンがやりたいと思ったので、中高はバドミントン部に所属しました。シンクロでジュニアオリンピックに出場したような実績はなく、中高ともにに決して強いとはいえなかったですが、当時はワイワイしながら青春を楽しみました。今も当時の仲間とは仲が良くて、帰省したら１番に会うぐらいの親友です。

――子どもの頃から「美人だね」「可愛いね」と言われることは多かったですか？

中村　小学生の頃からスカウトはいっぱいありましたね。富山に山王祭っていうお祭りがあって、その時は地元の事務所の人たちが結構いて、何度もスカウトされました。私は最初、高校３年生の時に石川の事務所に入ったんですが、そこのマネージャーさんに４回も街中で会いましたよ(笑)。今思えば、待ち伏せだったと思うんですけど、学校帰りによく声を掛けてもらいました。

――最初の事務所に入った理由は？

中村　街中で４回目に会った時、見学でもいいからと誘われ、お母さんの許可をもらってその事務所へ見学に行きました。そしたら雑誌のモデルの子がいて、めちゃくちゃ可愛かったしキラキラしていたんですよ。私も彼女みたいになりたいと思って、事務所に入ることを決めました。

――学業と芸能活動の両立は大変だったんじゃないんですか？

中村　高３の春ぐらいにバドミントンを引退し、夏ぐらいに病院系の会社に内定をもらいました。それからちょっとして秋ぐらいに事務所に入ったんですけど、翌年の春から新卒として働かなければというのがあったので、楽しむことに全力投球でした。芸能の仕事はもちろんですが、学校の友だちと帰りにラーメンを食べたり土手で写真を撮ったりと、青春を謳歌しましたね。

――高校卒業後は、会社員と芸能活動の二刀流？

中村　内定した会社には２年間勤めました。それと同時に芸能活動もしていたんですけど、今思えば大変でしたね。芸能の仕事が前日に決まることが多く、正社員だと休むことが許されなくて…。芸能活動をしていると会社に打ち明けたら、理解していただけましたが、両立は難しかったです。それから19歳の時に東京の事務所へ移籍しました。

――会社員時代にはミス・アース2020富山代表に選ばれました。

中村　はい。確か19歳の時だったと思います。事務所の方から薦められ、書類を提出したら富山県の代表に選んでいただきました。オーディションでは本当に何を喋っていいのかわからず、自分の性格や魅力を全然伝えられなくて後悔した覚えがあります。でも無事選んでいただいた時は、本当にビックリしました。東京大会では、スピーチやウォーキングなどがあり、めちゃくちゃ緊張しましたし、周りの方々に圧倒され、ミスコンに出る人たちってすごいと思ったのを今でもはっきりと覚えています。いい勉強になりました。

▽中村みずき なかむら・みずき2001年4月13日、富山県生まれ。2020年にミス・アース2020富山代表、2022年に「ミスSPA!2022」でグランプリ、2024年に光文社主催の「J－GIRL国民的彼女」で4位＆JJ特別賞に選ばれるなど、ミスコンで注目を集める。グラビア活動は「ミスSPA!」から本格化。8月29日には待望の1stDVD『水幻』も発売された。アイドルグループ「ポップキャスト」(9月23日に卒業)、現在はアイドルグループ「あまいものつめあわせ」のサポートメンバーとして活躍中。シンクロナイズドスイミングでジュニアオリンピックに出場したスポーツウーマンでもある。