

埼玉のコインパーキング、なぜか看板に「豚汁」掲げて話題 運営会社に理由を聞いた
コインパーキングなぜか設置された「豚汁」の看板に、疑問の声が続出。運営会社は「子供食堂」が関係していると説明する。
ラーメン屋の看板にラーメンのデザインが採用されているのは、当然の話。では「コインパーキングの看板」と聞いて、どのようなデザインを連想しただろうか。
多くの人が「P」や「24h」といった表記を連想したと思うが...。現在X上では、あまりに謎すぎるコインパーキングの看板が話題となっている。
コインパーキングに「あり得ない2文字」が...
ことの発端は、Xユーザーのフジヤマタカシさんが投稿したポスト。
https://twitter.com/fujiyamax/status/1959543207273935107
「この看板かわいいんだけど本当に意味がわからない。別に周囲に豚汁屋はない(コインパークはある)」という意味深な文章が綴られた投稿には、縦長の看板の写真が添えられている。
「空」の表示があることから、コインパーキングの写真に間違いないのだが...看板には大きく「豚汁」と記され、豚汁を手にした豚のキャラクターのイラストも確認できた。
「どういうことだよ」とツッコミ相次ぐ

「コインパーキング」と「豚汁」というこの上ないミスマッチは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「豚汁という名のコインパーキング...?」「共食いしてる感あるのも気になる」「地元民の間では、『豚汁のところに駐めといた』とか意味不明な会話が交わされていそう」など、多数のツッコミが寄せられていた。
ポスト投稿主・フジヤマさんによると、こちらの看板は埼玉県さいたま市大宮区にて発見したものとのこと。地元がさいたま(浦和)の記者としては、非常に興味深いオブジェである。
そこで今回は、当該のコインパーキングを管理する「パイン株式会社」に、看板デザインの意図について話を聞いてみることに...。
それにしてもこの企業、ノリノリである
「豚汁」看板が設置されているのは、2017年7月14日にオープンしたコインパーキング「SANパーク 大宮高鼻町1」と判明。
看板設置の経緯を説明するに当たり、パインの代表取締役・廣瀬佳正氏は「まず、当社がどのような会社なのかご説明いたします」と、前置きする。
続けて「当社は、今年で創業 40年を迎える不動産企業です。その中で、主に土地活用事業を展開しており、自社ブランド『SAN パーク』をメインに据え、全国1,700カ所を超える地点でコインパーキングを展開しています」と、その事業内容を説明してくれた。
コインパーキング事業をメインに展開する同社の企業理念は「子供の事故をなくしたい」「路上駐車のない 人と環境にやさしい街づくり」の2点を軸としており、子供の安全・未来・幸せに貢献できる企業を目指しているという。
そして「子供たちが自分らしく健やかに成長できる社会を創りたい」「地元埼玉で地域社会貢献がしたい」という思いから、同社は2023年より、武蔵一宮 氷川神社で毎年12月10日に行なわれる大湯祭(十日市)に、自社管理・運営のコインパーキングにて出店をスタート。
2024年からは「子ども食堂」として出店を開始している。

その背景について、廣瀬氏は「当社は、子供たちは次の世代を担っていく社会の宝であり、希望だと考えております。そんな子供たちが自分らしく健やかに成長できる社会を創るために、埼玉県と子ども食堂ネットワークと連携を取り、イベントに参加することで企業として地域の子供たちに『食』と『体験』の提供を行ないながら、そこで得た利益を寄付する形で社会に貢献することが、我々の使命であると考えております」と、語る。
「豚キャラクター」のデザインにも理由があった
そして、ここで登場するのが話題の看板にも見られた「豚汁」の存在である。
子ども食堂のメニューには「豚汁」が採用されており、その理由について廣瀬氏は「栄養、愛情、そして母の味の『三冠王』と呼ぶべきメニューだからです。『子供たちに家族での団らんを感じてもらいたい』『地域の子供たちや大人たちが同じ味を一緒に味わうことで、心の距離も近くなるのではないか』『そうした体験を通じて、「ひとつの鍋を分け合う」絆を大切してもらいたい』、そんな思いから『豚汁』を提供することに決めました」と、振り返る。

そして、その思いを形にしたのが、今回話題となった「SANパーク 大宮高鼻町1」設置の看板キャラクターなのだ。そのデザインについて、廣瀬氏は「子供たちの成長を見守り応援してくれる、お母さんをイメージしています」と、説明していた。
ちなみに豚汁は、中学生以下は無料、大人は「お気持ちの金額」にて提供しているとのこと。売上金は前出の通り、子ども食堂ネットワークに寄付され、未来を担う子供たちのために役立てられている。
「看板」を通じて広がっていく笑顔
今回、当該の看板が話題となって件について、廣瀬氏は「『みんなが立ち寄れる場所』という思いをギュッと詰め込んで誕生したのが、この看板です。ただの看板に見えても、じつは『地域の待ち合わせスポット』や『近所の話題製造マシーン』として、既に色々な役割を果たしてくれています。たくさんの方に目に留めてもらい、『あの看板見た?』と話題にして頂けるのは、本当に嬉しいことです」と、笑顔を見せる。
そして「これからも当社の想いが詰まったこの看板を通じて、地域にほんのり温かさと、ちょっとした笑顔が広がっていけばと思っています」とも語ってくれた。
また「豚汁で世界征服!...と言いたいところですが、残念ながら今のところ『豚汁の未来戦略会議』は開かれておりません(笑)。地域社会に貢献することを目的に始めた活動なので、豚汁そのものの大きな展望はありません。ただし! 今年も恒例の『十日市』にて出店の準備を着々と進行中です。今回も『母の愛情てんこ盛り』で、『心と胃袋を同時に温める豚汁』をお届けする予定です。おかわり自由な笑顔と共に、一緒に楽しんで頂ければと思います」と、ノリノリなコメントが得られている。
大湯祭(十日市)を訪れる際は、ぜひ「豚汁」の看板を目印にしてほしい。
【今回話題となったポスト】
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。地元・埼玉県の深掘り記事では他の追随を許さない。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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