気を付けて！ マッチングアプリで出会った男性が“あるワード”を言ったらカラダ目的

ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！　婚活ダイアリー』。

審査制のハイスペックマッチングアプリT。このアプリを使ってのデートはあんまりいい思いをしていない記憶が多いのですが、定期的に気になってしまう。今回マッチングしたのは"とても紳士的な男性"に、見えましたが...。

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承認欲求アプリ

はっきり言って、この審査制アプリTはカジュアル目的（カラダ目的）である人が多いように感じていました。さらに“審査制”のため、年収アピールや「俺は他人より優れている」という承認欲求がダダ漏れ。

なのに、開いてしまう私...。なぜなら、このアプリに入るのに6回も審査に落ち、すごく苦労したから。港区女子が溢れ返るアプリだと聞き、プロフィール写真は東京駅をバックに皇居の目の前にしプロのカメラマンさんに頼んで撮影。

提出したのは、花柄のワンピースを着て木の下で微笑んでいる写真にしました。職業は、OL・広告関係・マスコミ・など嘘の職業で申請。6回落選しましたが、諦めずに角度を変えた7度目。素直に芸人だと書いて申し込んだら2時間で合格。最初からこうすればよかった...芸能人マークまでつけてくださり、普段会えないようなジャンルの人たちに会えるようになった。

この経緯が、私の承認欲求が満たされてシンプルに嬉しかったんだと思います。

スーツケースも持って登場

さっそく、3つ年下の方とマッチングしました。紳士的な雰囲気の写真と丁寧なメッセージ。年収を見ると、やたら稼いでいる。今まで私にきたメッセージは「細かすぎて（伝わらないモノマネ）で見たことありますー」というお笑い好きか、「LINE教えてー」「なんて呼べばいいー？」という距離感が近めなメッセージが多かった。そんななか、この方は雰囲気が違う。表情も誠実そう。「きっと社長かなにかで部下に勝手に登録させられたんだろう」と決めつけて、会うことにしました。

品川の高級ホテルに入っているラウンジでお茶。彼は、写真のとおりの雰囲気でスーツケースを持って登場。話を聞いていくと、本当に社長でした。社長とマッチングしたのは初めてでしたし、社長ってもっと若くて“港区女子”みたいなのが好きそうだと偏見をもっていたので、選ばれないと思っていました。

彼は関西弁で話し方も穏やか。なんの不快感も与えず、楽しいって感じじゃないけれど話しやすい。紳士的関西人。このあと、兵庫に行って仕事なのだとか。こういった社長さんとカップルになるイメージは湧きません。でも、たまにはいいじゃないか、こういうのも。とてもいい人そうだし...と思っていると、マッチングアプリデートおなじみ、過去の恋愛の話になりました。すると、急展開が起こったのです。

お前もかー！

「どんなに好きでもうまくいかないこともあるよね」「いざ付き合ってみたらやっぱり嫌なところも出てくるし」みたいなありきたりな話のなか、彼は言いました。「あと...体の相性がね、合わなくて」。でた、でた、でた！　お前もかー！　と絶叫しそうになりました。ねぇ、なんで？　このアプリにいる人たちのほとんどが、この「体の相性」ってワードに着地する。

「体の相性」というワード、マッチングアプリのデートで聞くと、99.9%カジュアル目的です。これは私のデータなので間違いないと胸を張って言えます。ただ...ここで少し立ち止まりました。そもそも「体の相性」って発言は悪なのか？　確かに、大切なことではある。本当に悩んでいるカップルも非常に多いと聞くし、すぐに拒絶するのは違うのではないか？　私は、前より視野が広がっている風の自分になってみようと「それは、どういったことで合わないと感じるのでしょうか？」と、彼に質問してみました。

「頻度も合わないとか、このプレイはやってくれないんだって思ったり...色々試してみたいのに」。なんか...目が怖い。あれ？　この人穏やかな紳士的関西人社長じゃなかった？　もうそうは見えない。私が質問したとはいえ、マッチングアプリの初回デートの品川高級ホテルのラウンジで聞く話ではない。人によっては盛り上がる場合もあるとは思います。ですが私個人としては、またこの展開か...しかも急降下...としか思えませんでした。

やっぱり人はわからない

この彼が悪い人とは思わないし、そもそも自分が過剰に「体の相性」というワードを拒絶しているのかもしれません。男友達に心理を聞いてみると「いいなって思ったらそういう話はしない」との意見がありましたが、私もそう思います。

ということで、この方はここで終了ということで...。残念。品川の高級ホテルのラウンジ、ありがとうございました...と割り切りました。やはり写真やメッセージではどんな人かはわからない。そもそも、なにをもって誠実かも人によって違いますし、自分でちゃんと決めていこうと思いました。

ただ、マッチングアプリはいい出会いもあるし、今回のような急展開や思い通りにならないことが多いこともある。これに中毒性があるとも感じていました。そして次にまた戻ってきたのは、顔写真なしのAIが見つけてくれるマッチングアプリ。これはまるでガチャガチャ。当たりを引いたと思いましたが、その相手は...？　続く！

◆こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。