SixTONES田中樹、初の舞台単独主演作の課題は役づくり「どう中学生に見せればいいんだろう？」＜ぼくらの七日間戦争2025＞

2025.06.25 20:28

SixTONESの田中樹が、6月25日に都内で行われた主演舞台「ぼくらの七日間戦争2025」制作発表会に、共演者の上遠野太洸、佐野ひなこ、中山莉子(私立恵比寿中学)、二瓶有加、山崎裕太、金子昇、大林素子、伊藤かずえ、比企理恵、野々村真と共に登壇した。

田中樹が舞台で初の単独主演「かなりプレッシャーもあります」

原作は、1985年に宗田理が書き下ろした小説「ぼくらの七日間戦争」。大人による管理教育に反抗した主人公・菊地英治たちが廃工場に立てこもり、爽快な逆襲劇を繰り広げるストーリーで、当時ベストセラーとなり、1988年に実写映画化、2019年にはアニメ映画化、コミカライズ化もされた。2020年9月には初の舞台化、今年2025年には刊行40年を迎えている。

初めての舞台単独主演の気持ちを聞かれた田中は、「僕、舞台でのお芝居というのも数年ぶりですし、普段からあんまりお芝居のお仕事というのはそんなに多くないので、この『ぼくらの七日間戦争』という作品でいきなり主演初主演というのはかなりプレッシャーもあります」と答え、「ほとんどの方が今日はじめましての状況なんですけど、すでにリラックスできたなと思えるくらい、なんか『いいメンバーだなぁ』って思いながら、ちょっとワクワクしています」と心境を明かした。

共演者たちとの関係性はうまく築けそうだが、問題は演じる役が中学生だということ。「そこをどうしようかな？と思って。『どう中学生に見せればいいんだろう？』というのが“菊池英治”をやっていく上での僕の課題でもあるかなと考えています」と、役づくりに関して思案中だと答えた。

田中樹「中学生らしい何かが意外とできない3年間だったんです」

演じる役が中学生ということで「どんな中学生だったんですか？」とMCに聞かれると、田中は「中学一年生になりたての4月にこの業界に入ったので、中学生らしい何かが意外とできない3年間だったんです。なので、思い出はないです。30歳なりたてホヤホヤで、中学生を取り戻したいと思います(笑)」と回答。

二瓶とのWキャストで、中学生の橋口純子を演じる中山が「私、普段、私立恵比寿中学、略してエビ中というアイドルグループで活動していて、普段から中学生をテーマに活動しているので怖いものはないです。今、24歳になっても青春を味わっている中なので、中学生を演じるのが楽しみです」と答えると、田中は「でも、どう見ても中学生じゃない(笑)」とツッコミを入れた。

中山が「中学12年生です！」と答えると、田中は「僕、30歳になるんですけど中学15年生くらいになるんですよね？　いまだかつて世界的に存在したことがないと思うんですよね」とちょっと困惑した表情を見せた。

田中樹「すみません。僕、中学15年生じゃなくて中学18年生でした」

この舞台は、8月24日に初日を迎え、東京、大阪、京都、愛知、熊本を回り、最後は再び東京に戻ってくる予定となっている。

「どこが楽しみですか？」と聞かれ、田中は「京都。去年の9月、10月に時代劇の撮影で２か月間京都に行ってたんです。またあのおいしいごはん屋さんに行けるなって楽しみにしています」と答えた。

「7日間あったらどう過ごしますか？」という質問には、「一生懸命考えたんですけど、１週間休みがあったら渋谷でお酒を飲みます。渋谷に知り合いのバーがあるので、7日間毎日通いたいです。(記事に)書きづらいですよね？　書きづらかったらお仕事のこととか、それぞれ良きように書き換えていただいて構わないので」と恐縮気味に答え、最後は「初単独主演ということで座長をやらせていただくということで、いろいろ想像するだけで緊張したり、プレッシャーを感じたりするんですけど、皆さんが想像するような頼もしい座長ができるかどうか分かりませんが、僕なりに一生懸命役と作品に向かって、見に来てくださった方々に届けたいなと思っていますので、ぜひ楽しみにして来ていただけたらと思います」というメッセージを届けた。

これで締めくくりかと思われたが、「最後、ちょっと謝罪したいんですけど。すみません。僕、中学15年生じゃなくて中学18年生でした。誤った情報を発信してしまって申し訳ありませんでした」と訂正と謝罪をして場を和ませた。

舞台「ぼくらの七日間戦争2025」は、8月24日(日)から9月2日(火)まで、東京建物 Brillia HALLにて上演。以後、大阪、京都、愛知、熊本を回り、11月7日(金)から9日(日)まで再び、東京 Brilla HALLで上演予定。

◆取材・文＝田中隆信