デスゲームかと思いきや…集められた子供たちに待っていたのは天国だった「クセになる」と反響【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、酒本さけさんが描く『全然殺伐としないデスゲーム』(GANMA!)より第1話をピックアップ。

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GANMA!アンバサダーの公式Xが4月28日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、9,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、酒本さけさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

集められた子ども達を待っていたものは…

ある日、何者かによって拉致された子どもたち。親に捨てられたり、路上で生活していたりする子どもばかりが集められ、いよいよデスゲームが始まるかと思ったその時、子どもを拉致した主催者が命じたのは“勉強地獄”だった。

不思議に思っていると主催者は「一日の勉強が終わったら殺し合いのゲームだ」と言い、いよいよ本題か、と思われた。しかし、“殺し合いのゲーム”は、子ども達の間で人気の格闘ゲームであった。さらに、勝ったものへは翌日給食でデザートが一個増えると言うご褒美まで。

「地獄を体験することになる」と言われた子どもたちだったが、主催者から命じられることのほとんどがこれまでの生活に比べて天国と感じる子どもたちなのだった…。

作品を読んだ読者からは、「こういう安心してみられるやつ、すき」「意外な展開と子供達の成長も見られ、ほっこりしてしまいます」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・酒本さけさん「読んでいてストレスのない、ほっこりするギャグを心がけました」

――『全然殺伐としないデスゲーム』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。

この作品を発表した2019年当時は、SNS上で4ページ以下のショート漫画が流行していました。

自分もこの波に乗って連載企画を通したいと考え、バズっている漫画を研究したところ、「登場人物が誰も不幸にならない」という共通点があることに気が付きました。

そこで、「本来なら不幸になるような展開を、あえて不幸にしないギャグ漫画を描いてみよう」と思い立ち、生まれたのがこの『全然殺伐としないデスゲーム』です。

投稿後すぐに大きな反響があり、無事に連載企画が通りました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

「不幸にならない」というコンセプトで生まれた作品なので、読んでいてストレスのない、ほっこりするギャグを心がけました。

また、連載が始まった頃は、お笑いコンビ・ぺこぱさんの「人を傷つけない笑い」が注目されていた時期でもありました。

そうした時代の流れも相まって、より"やさしい漫画"になるように意識していったと思います。

――『全然殺伐としないデスゲーム』の第1話のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

４ページ目の主催者のセリフ「負けた者は…"悔しい"といったところだ」です。

「それだけ？」というツッコミのとおり、罰にしてはシンプルすぎるところが、自分でもツボで気に入っています。

――本作が投稿されたGANMA!アンバサダーのX(旧Twitter)のポストには、9,000件以上の「いいね」が寄せられています。多くの反響を呼んだことについて率直な感想をお聞かせください。

本作はすでに完結しており、第1話が公開されたのも2019年なので、そこから6年経った今でも注目していただけるのは、嬉しい限りです。

また、当時の連載していた頃のことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。

――酒本さけさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

これからもギャグ漫画を描き続けていきたいです。

発表する媒体や時代によって、ウケるネタは変わっていくと思うので、そういった変化に対応しながら、自分なりのギャグを突き詰めていきたいです！

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます！

『全然殺伐としないデスゲーム』を読んで、少しでも明るい気持ちになってもらえたら嬉しいです。

これからも笑っていただけるような作品をお届けできるよう、作品作りに励みます！