

永野、トンツカタン森本の初著書を高評価「ビジネス書の棚に置かれて1位になってほしい」

お笑い芸人のトンツカタン・森本晋太郎が日頃から活用しているツッコミのテクニックやマインドを惜しみなく書き切った初の著書『ツッコミのお作法 ちょっとだけ話しやすくなる50のやり方』。6月10日、同書の刊行を記念して、森本が先輩芸人の永野をゲストに招いてトークイベントを開催した。森本が準レギュラーとして出演する「ハマスカ放送部」(テレビ朝日)やYouTubeチャンネル「タイマン森本」などでたびたび共演を重ねてきた2人。1対1でのトークでは、30分と短い時間ながら書籍の内容からそれぞれの芸人としてのスタンスまで、幅広く語り合った。トークイベントの様子をレポートするほか、WEBザテレビジョンに寄せられた両者の独占コメントも紹介する。
永野「普段あんまり本読まないんですけど、すごく読みやすかった」
この日のために『ツッコミのお作法』を読み込んできたという永野。「普段あんまり本読まないんですけど、すごく読みやすかった」と感想を伝え、森本は「実は僕もそうなんですよ。だから僕でも読めるような内容にしようというのは結構重視したんです」と本書の執筆で心がけていたことを明かす。永野からは「そうそう、森本も実は読書しないって、本に書いてあったよね。それも読みました」と、イベントに向けて本当に隅々まで読んできたことが分かり、森本は「こんなにしっかり読み込んでくださるんですね。うれしっ!」と喜びをにじませた。
本書には、永野についても言及された一編もあり、永野は「うれしかったんですよ。『こういうアングラで気持ち悪いやつとも知り合いなんだぞ』って“幅”に使ってもらって」と”永野らしい”言葉でチクリ。森本は「あー、違います違います。良くない解釈しちゃっているなぁ」と嘆き、「『永野さんは異質だ』って話をしているんです」と弁明した。
誰かにいじられたとき、相手がこちらに対して愛を持っていじってくれているかどうかは分かるという森本だが、「永野さんだけは、本当に心の底から僕のことが嫌いじゃないと出てこないワードが矢継ぎ早に出てくるんですよ。『この人、僕のことが本当に嫌いなのかも』と思いながら返すんですけど、収録が終わった瞬間に近づいてきて『愛していますよ』って言ってくる。DV男のやり口じゃないですか!?」とバッサリ。永野は「逆に言うと、そこまでいけるってことですよ」と返答していた。
そこからトークは収録現場における自身と森本の関係性の特殊さの話題へ。永野は「そういうことをやって、本当に怒られて気まずくなった経験も何回かあるんですよ。たしかに、愛情や信頼の上に成り立ついじりもあるし、スポーツみたいにちょっとしたルールも存在するんだと思う」と語り、「ただ、プロ失格なんですけど、それが自分にはないんですよ。しゃべっているうちに本当に興奮してきちゃう(笑)。でもそれは本当に盛り上がりたいからなんですよね。そういうときに森本が相手だと、過剰にいけちゃうんです。だから森本の前だから言うだけで、みんなに言っているわけじゃないんですよ。人を選んでる」と説明した。
この言葉を受けて森本も「まるで本当に僕のことが嫌いかのようにガッと強く言えるって、一個の特殊能力だと思うんです。やっぱりブレーキかけちゃうじゃないですか。でも永野さんは信頼のもとでアクセルを全開にしてくれるから、とんでもない領域まで連れてってくれる」とその類まれなスキルを絶賛。永野が「ありがとうございます。それは僕も思っているんですよ」と飄々とうなずくと、森本は「思ってたんだ!」と早速ツッコミを入れていた。
森本が明かした本作の刊行による“弊害”
森本の手の内が赤裸々に語られた『ツッコミのお作法』について、永野は「これ、結構命がけの本ですよね? なんで出したの? テクニックを結構公開しちゃったよね」と素朴な疑問を呈する。森本も「セルフ営業妨害になっちゃっていますね。今までは考えずにやっていたことも、この本を出してからは自分がツッコんでるときに『うわ、今“英語変換ツッコミ”した』とか思ったり」と、著書刊行による“弊害”を苦笑い、永野は「でもこれって、ツッコミのテクニックの話でもあるけれど、コミュニケーションの本でもあるじゃないですか。だから、うまくいってない人とか優しい人が使ったら、良い本になると思う」とフォローしつつ、「ただ、ダイナマイトと一緒で、悪いやつが使えば悪魔の本にもなる。悪いやつに読ませたら危ない本だよ」と指摘。その上で「じゃあこんな本を書いた森本はなんで悪いやつじゃないんだろう? って考えてみたら『あぁ、あいつって優しいんだ』って。次に思ったのが『優しい森本に早く会いたい』でした」と最上級の褒め言葉を送っていた。
一方の森本も、そんなラブコールに「本の刊行記念イベントをやることになったときに『ゲストを誰にしますか?』って聞かれて『永野さんで』って名前を出すぐらい、僕は好きで居続けてるんです」と明かし、その理由として、「永野さんがウワーッとまくし立ててきたとき、僕が何か返すじゃないですか。アクセルベタ踏みの人って大体こっちの返しはどうでもよくて、とにかく自分が言いたいことを言うんですよね。でも永野さんは、高確率で僕がツッコんだワードを復唱したり『そうそう』って同意してくれたりするんです。僕、それがすごく好きで。『ちゃんと僕の言葉はこの人に届いてるんだ』って思うから」と説明。自覚がなかった様子の永野は「は〜! 知らなかった!」と驚きの表情を浮かべた森本はさらに「ワーッとがなっていないときは、意外と屈託のない笑顔で笑うんですよね。かわいいんですよ、永野さんって。だから般若のような顔でまくし立てられてるときに、笑顔の永野さんがフワッと浮かぶんです。その上で会話もしてくれるから、『本当に嫌いで言ってるわけじゃないんだな』『もっとやりましょう』って思うんです」と言葉を重ねた。
永野からのラブコールに森本困惑
森本からの愛のこもった分析を受け取った永野は「俺、最近なんか調子悪くてテンション低かったから、本っ当に生きていてよかったと今思っている」とぽつり。集まった観客約70人に「ここにいる人たちもみんな、都会の迷い子。どこか寂しくて、なんとなく彷徨って今日ここに来たんだと思う。みんな、森本に何か答えを求めてるんじゃない?」といつになく真面目な口調の永野に、森本は「そうかなぁ? 『都会の迷い子』あたりから『何言ってんだこいつ』ってニヤニヤしたお顔が散見されますけど……」と首をひねっていた。
あっという間に終了時刻を迎え、森本が締めの挨拶をしようとすると永野が「僕の話ばっかりしちゃったし、せっかくだから、一節だけでも『Lose Yourself』歌ってもらっていい?」と無茶振り。永野が愛するラッパー・エミネムの代表曲で、英語が堪能な森本がこれまでさまざまなメディアで披露してきた楽曲の突然のリクエストに開場からは大きな拍手が沸き起こった。森本は「最後にそれ、なんなんだよ!」と言いつつもサビのラップを披露。再び拍手で大団円……かと思いきや、歌い終わった瞬間に永野からは「アンコール! アンコール!」とすぐさまリクエストが飛び、「もういいって! 『最後に濃いお笑い注入しなきゃ』じゃないんだよ! 『真面目に話しすぎたな』じゃないんだよ! 『なんのイベントだったんだ』ってなるだろ!」とこの日一番の猛烈なツッコミを披露。その後、根負けした森本がもう一度ラップを披露し、トークイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
森本&永野からのスペシャルコメント
森本晋太郎
刊行から1カ月の間に「読みやすくて参考になりました」「自分の周りの人間関係にも落とし込めそうです」といった声をいただいていて、うれしい限りです。書いた意味があったのかなと思います。こう言うと「コミュニケーション本かぁ……」と敬遠される方もいるかもしれませんが、単純に「面白いコラム本」ぐらいの軽い気持ちで手にとっていただけたらうれしいです。ちなみに、僕自身は舞台上でツッコんだときに「あれ? それは“お作法”?」と周りの芸人たちから言われるようになりました。今後のいじりしろの一つになったことを日々感じています。
永野
森本くんが本を出すと最初に聞いたときは「テレ朝って、出版の部署があったのかな?」と思いました。テレ朝でしか観ない人だから、本もテレ朝から出すのかなって。だから、テレ朝と関係ない出版社から出ると知って「大丈夫かな、テレ朝の後ろ盾がないのに」ってちょっと不安でしたね。
読んでみたら本当に読みやすくて、しかも「森本くんが書いているんだな」というのがよく伝わってくるような文章でした。「自分が本を出すのはまだ早い」ってちゃんと書いているのも安心しました。そういうところでちゃんと自問自答する性格なんだな、って。
“お作法”というタイトルですけど、“気遣い”の話でもあるな、と思いながら読みました。ストレス社会で使えそうなテクニックが多いから、コミュニケーション術として役に立つと思う。書店のビジネス書の棚に置かれて1位になってほしいですね。
トンツカタン・森本晋太郎の初著書『ツッコミのお作法 ちょっとだけ話しやすくなる50のやり方』(税込1,760円/KADOKAWA刊)は現在発売中。
◉文=斎藤岬、写真=竹内翔
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