＜PJ ～航空救難団～＞物語は最終章へ…神尾楓珠“沢井”の運命を変えた12年前の雪山の真実が明らかに

2025.06.12 06:30

内野聖陽が、主演を務める4月期木曜ドラマ「PJ ～航空救難団～」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系／Tverにて配信)第8話が6月12日(木)に放送される。同作は、航空自衛隊航空救難団、通称PJ(パラレスキュージャンパー)を舞台としたテレビ朝日初となるレスキュー大作。テレビ朝日の連続ドラマで15年ぶりに主演を務める内野は、PJの隊員を育てる救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司を演じる。

“究極の救難部隊”での1年に及ぶ“地獄”の訓練に立ち向かう姿を描く

同作の舞台となる航空自衛隊航空救難団は、選抜された精鋭たちが所属し、事故・災害時など特に過酷な状況下で救難活動を行う人命救助最後の砦、いわば“究極の救難部隊”。

作中では、内野演じる、激しい情熱を内に秘め型破りな訓練で訓練生を鍛え上げていく主任教官・宇佐美と、PJの隊員を目指して超難関の選抜試験を突破してきた訓練生たちとの1年に及ぶ“地獄”の訓練に立ち向かう姿が描かれる。

訓練生役に神尾楓珠、石井杏奈ら　航空自衛隊がドラマに全面協力

訓練生役として、神尾楓珠、石井杏奈、前田拳太郎、渡辺碧斗、草間リチャード敬太(Aぇ! group)、犬飼貴丈、前田旺志郎が出演。救難教育隊の教官には、内野のほか、濱田岳、眞島秀和らが扮(ふん)する。

監督を務めるのは、「JIN-仁-」(2009・2011年、TBS系)をはじめ、「義母と娘のブルース」(2018年ほか、TBS系)などを手掛けた平川雄一朗、脚本は、「東京リベンジャーズ」シリーズ(2021年)などを手掛けた高橋泉が担当。また、実在の航空救難団にスポットを当てドラマ化するにあたり、航空自衛隊が全面協力している。

「PJ～航空救難団～」第8話あらすじ

PJを目指す学生・沢井仁(神尾楓珠)は、12年前に雪山で遭難した自分を救ってくれた救難員が教官の宇佐美誠司(内野聖陽)だったと知り、がく然…。宇佐美に、当時の詳しい状況を教えてほしいと頼む。すると宇佐美が静かに、沢井を救難ヘリコプター・UH-60Jに収容した後、倒れていた父・上杉幸三(和田正人)を発見した時のことを語り始める。

父は自分の身勝手な行動で命を落としたと後悔し続ける沢井、そしてなぜ上杉を救えなかったのか、自分の判断は正しかったのかと自問自答を繰り返してきた宇佐美。教官と救難員を目指す学生となった今、ようやく、互いの運命を変えた12年前のあの日のことを話し合う。

一方、沢井と話をして以降、なんとなく宇佐美の様子がおかしいことに気づいた元妻・乃木真子(鈴木京香)は、きちんと自分の想いも伝えたほうがいいと告げる。すると、たまたま両親の会話を聞いてしまった勇菜(吉川愛)が、ほかの学生たちにある提案をする。

そんな中、救難員課程を辞退した藤木さやか(石井杏奈)が、小牧基地にやってくる。

――という物語が描かれる。

「お前の命はお前ひとりのものじゃないんだ！命を無駄にするな」

ドラマ公式ホームページで見ることができる予告動画には、「心肺停止の状態で発見され、その後死亡が確認された」という宇佐美の悲痛な声と共に、第7話で、救難活動中、斜面崩落に巻き込まれ命を落とした仁科の姿が現れる。校舎に取り残された子どもを助けようと懸命に手を差し伸べ、そして子どもを救助ヘリに乗せた後、サムズアップをする仁科を飲み込んでいく土砂…。

どうしたら良かったのかと尋ねる学生に、宇佐美は「俺たちは何があっても生きて帰ってこなきゃダメなんだ」「考えろ。どんなに苦しくても考えることをやめるな」と答えるのだった。

そしてついに、12年前の雪山での真実が明らかになる。「少しお話をさせていただけないでしょうか？」と言う“現在の沢井”と、「父さん…ごめん」とつぶやく“12年前の沢井”が映し出される。

「全部…俺のせいです」と苦しげな沢井の声と、宇佐美の「俺は知っている。誰かを救おうとして死んでいった人の心を」「お前の命はお前ひとりのものじゃないんだ！命を無駄にするな」という声が重なる。

さらに、雪山で救助活動をする宇佐美、そして、まるで宇佐美の心の声かのようように「過去を乗り越えて飛べ!!」というテロップも。

また、動画には、自ら救難員課程を辞退した藤木が基地にやってきて、学生たちがうれしそうに駆け寄るシーンも。藤木は「FE(フライトエンジニア)になるって決めたから」と力強く宣言。彼女もまた、過去を乗り越え飛ぼうとしている。物語はいよいよ最終章へ突入する。

※高橋泉の高は正しくは「はしご高」