

「M-1」「おもしろ荘」でブレイク! ネコニスズ 舘野に聞く「赤ちゃんキャラ誕生の瞬間」
「赤ちゃん」漫才という前人未到、前代未聞のネタで、『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)準々決勝で大きな話題を呼び、大晦日深夜から元日にかけて放送された『ぐるナイ年越しおもしろ荘! 今年も誰か売れて頂戴スペシャル』(日本テレビ系)で優勝に輝いた、タイタン所属のお笑いコンビ・ネコニスズ。現在はテレビにライブ、果ては連続ドラマに出演と、まさに飛ぶ鳥落とす勢いだ。芸歴20年越え、「赤ちゃん」こと舘野忠臣は、この活況に戸惑いながらも芸人としての幸せな時間をしかと噛みしめている。いかにして「赤ちゃん」は生れたのか?その歴史と共に苦境の時代を舘野忠臣が振り返る(前後編の前編)。
──4月20日放送の『マルコポロリ』(関西テレビ系)で、盟友のモグライダー・ともしげさんとの企画に出演され、しかも番組内で「絶不調ともしげvs絶好調赤ちゃん」と書かれました。ネコニスズの絶好調ぶりがうかがえますよね。
あれは、ともしげくんを面白くイジるために、そう見出しをつけただけだと思いますよ(笑)。ただ、僕の芸人人生で、一番今が忙しくさせていただいています。とにかくライブは2年ほど前……「赤ちゃん」になる前と比べると確実に増えました。
──Xで「赤ちゃん」と調べると、真っ先に「ネコニスズ」の単語をみかけるようになりました。しかも「かわいい!」という反応も本当に多い。
普通にかわいい赤ちゃんや、動物の赤ちゃんの画像を見たい方にしたら大迷惑ですよね(笑)。けど面白いことに、みなさん「赤ちゃん」として、僕をちゃんと扱ってくれるんですよ。全然赤ちゃんじゃないのに。その“変さ”がすごく面白いですね。
最近、地方に営業に行くと、「赤ちゃ~ん」と呼んでくださる方が確かに増えて。ほんの少し前までツカミでヤマゲンが「僕らを知らん方、拍手してください」と聞いて、ワ~!と拍手が巻き起こる。それが当たり前の光景でした。それが、「知っている人」と聞くと、会場の半分以上が拍手してくれるようになって。なんで知っているの?って、不思議ですしビックリ。やっぱ『おもしろ荘』の影響なんでしょうかね?
──『おもしろ荘』優勝が大々的に宣伝された影響はありつつ、そこに止まらない気もしています。色々な芸人がネコニスズの話題を各所で出しているのも大きいのかなと。
確かに、見取り図とか、『マルコポロリ』で一緒に出た、ウエストランドの井口(浩之)くん、三四郎の小宮(浩信)さん、ともしげくんは、昔から僕らの名前や話題をラジオとかで出してくれたりして。嬉しいですね。
──少しぐらいは贅沢できるようになりました?
生活水準は何も変わっていません。まだ(カラオケ店の)深夜バイトも続けていますし。ただ、「明日ライブがあるんで」と言うと、早く返してくれて深夜丸々働くことも少なくなってきました。劇的な変化はありませんが、徐々に、徐々に……という感じです。
──「赤ちゃん」がここまで愛されるって、始めた当初から想像できましたか?
全然です。正直始めた当初は「気持ち悪いんだよ!」と、面白がられる存在だと思っていたんです。実際その通り始めた当初は「気持ち悪いんだよ!」というリアクションでしたから。それが、何を境にしてか、本当に「かわいい」と思ってくれる方が出始めて。ライブでも徐々に「かわいい!」という声が出てきて、それに対してヤマゲンが「どこがやねん」と、言うとヤマゲンがお客さんに怒られるという光景も出てきて。それも面白になっているんですから、面白いですよね。
──各メディアで、2023年8月ごろに「赤ちゃん」が生誕したと語っていますが、改めて舘野さんが「赤ちゃん」誕生の経緯をうかがってもいいですか?
いつも時間の都合で「かわいくなりたかったから」と端折って話しちゃうので、詳しくお話しすると、『プロ野球スピリッツA』というゲームがありまして、よくバイト先の人たちとやっているんです。『プロスピ』ではアカウント名を作る必要があって、対戦のたびにアカウント名で「ナニコレ?」と思わせる、大喜利みたいなこともみんなでやっていたんです。そこでふと思いついたのが「テントウムシの赤ちゃん」だったんです。けど「狙い過ぎだな」と思って、テントウムシを取って「赤ちゃん」だけにして。案の定、周りも「なんだそれ」って面白がってくれました。
そうしたらある日、V.I.PさんというプロスピYouTuberの中で有名な方が、企画で『プロスピ』版Breaking Downを開催するから、出場者オーディションを開催すると知って。僕はV.I.Pさんの動画がずっと好きなので、その企画に応募したんです。それでアカウント名が、「赤ちゃん」だったため、赤ちゃんとしてのキャラを作っていったらそれがウケたんですよ。コメント欄にも「赤ちゃん、面白い」という言葉が結構並んで。そこから「赤ちゃん、行けるかも……」って。
──偶然の産物だったんですね。ただ、それ以前から舘野さんの赤ちゃんを見ているんです。約4年半前、「今夜も星が綺麗」(三福エンターテイメントとヒロ・オクムラのコンビ)のYouTube企画で、「フルスイング赤ちゃん」というネタを披露されていて。
わぁ~~~! 懐かしいですね。当時、あの二人が食べ物とかを題材にネタを作って披露するムチャブリ企画をやっていて、僕は「たまご」の日に出演することになって。たまごを人間に置き替えるとなんだろう?と考え、そこで「人間のたまご=赤ちゃん」と思いつくんです。この時のネタが二人にハマったのか、「このまま赤ちゃんで行きなよ」と言われたものの、結局その後には続かなくて。なのに、二人は「赤ちゃんは俺らが作った」と配信で言い出したんですよ。確かにあの企画が初めてかもしれないけれど、実際はそうじゃないんだけどなあ……って。なので、僕はこのことについて頑なに言ってきませんでした(笑)。
──アハハ。こうしてネタとして昇華させたということは、舘野さんにとって赤ちゃんは面白い存在だったんでしょうか?
どう説明すればいいんだろう……僕は「何それ?」って、訳が分からないこと、変なことに、面白いなあと思ってしまうんですよね。その昔、「ぶりっ子おじさん」という、僕がかわいい子ぶるんだけど、やることはメチャクチャおじさんという、今の赤ちゃんの原型になるネタがすでにありまして。それもどう見てもおじさんがかわい子ぶるのが「何それ?」になるわけです。
その中で赤ちゃんって、ワガママというかやること全てに筋が通っていない、けどそれがかわいい。何をしても許される存在なんですよ。それが「何それ?」ですし、すごく面白いなって。そもそも「かわいい」と褒められるのが嬉しいしワガママで理不尽な部分があるので、そうした「何それ?」を煮詰めていった結果、自然に「赤ちゃん」に辿り着いたっていう、感じでしょうか。
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