

木下P、町田啓太は「難しい心情面がある役をうまく咀嚼して演じてくれた」話題の“コーヒーシーン”の裏話や撮影現場の雰囲気も明かす<失踪人捜索班>

町田啓太主演で小泉孝太郎共演のドラマ9「失踪人捜索班 消えた真実」(毎週金曜夜9:00-9:54、テレ東系ほか/Lemino・TVerにて配信)が、6月6日(金)の放送で最終回を迎える。
完全オリジナル脚本の同ドラマは、元警視庁捜査一課の刑事・城崎(町田)が、突然失踪した最愛の妻を捜すべく、警察が捜査しない失踪人を捜す専門の探偵「失踪人捜索班」を結成。各分野のプロフェッショナルと予測できない独自の方法で失踪人を捜すべく奔走し、失踪の裏に隠れた“真実”を解き明かすサスペンス・エンターテインメントドラマだ。
町田演じる城崎のバディで、警視庁捜査一課のエース・笹塚晋平役で小泉孝太郎が出演。さらに、「失踪人捜索班」のメンバーである自由気ままでマイペースなIT技術系の天才・清水透一郎を菅生新樹が、変装や色仕掛けやなどさまざまな手法で相手の心をつかむ演技の達人・間宮凛子を武田玲奈が、元刑事で所轄時代に新人・城崎の指導役を務め、現在の本職は私立探偵の仲根将を片桐仁が、笹塚と親交があり、物腰柔らかだが交渉術に長け、幅広い人脈で捜索チームに協力する現職大臣秘書・羽鳥文夫を光石研が演じる。
このたび、WEBザテレビジョンでは本作のプロデューサー・木下真梨子氏にインタビューを実施。本作を企画し制作していく流れやキャストの起用理由、現場の雰囲気などについて話を聞いた。
失踪の現状と人間の多面性をテーマにしたドラマ
――今作は完全オリジナル作品ということでドラマの制作に至った経緯を教えてください。
WOWOWでプロデューサーをされていた青木泰憲プロデューサーから失踪人をテーマにしたオリジナル作品ができないかということで企画の提案をいただきました。そこで、年間8万人近くの人が失踪していて、そのほとんどが警察で捜査されないという現状を知り、これをベースに少しスリリングな物語をぜひテレビ東京でやらせてくださいと企画が始まりました。
――失踪をテーマにしたドラマはあまり見たことがないですが、制作をするにあたって意識している所やこだわっている点はありますか?
主人公は元々刑事で、妻という最愛の人が失踪したことで刑事を辞めて、民間のチームを組む展開です。刑事ドラマ的なテーマですが、民間チームの活躍で刑事ドラマではない部分を作り、一方で、刑事時代の先輩との繋がりを活かす刑事ドラマらしさを作っています。
また、各話出てくる失踪者は、妻と関わりがあるんじゃないかっていうところから捜索が始まりますが、それぞれに物語があり、なぜこの人は失踪しなければいけないのか、良い人だと思われていたけど実は違う面があるんじゃないかなど人間の多面性を描きたいなと思い、調査を進める中で、失踪者の最初とは全く違う一面が見えてくるという展開にしました。現実でも身近な人でも知らない部分があるという部分をリアルに作っています。
――視聴者からの反響はいかがですか?
ありがたいことにポジティブなご意見をいただいております。それは町田さん演じる城崎のキャラクターの芯の強さや、小泉さん演じる笹塚の刑事として組織に反発しながらも信念をもって城崎を支えるバディ感だったりを楽しく見ていただけているのかなと思っています。
また、各話にゲストで出演してくださってるキャストのみなさんが短い撮影時間の中で非常にキャラクターを掴んで、とても真摯に演じていただいたので、よりドラマの世界観に没入していただけたのではないかと思います。
町田は監督やプロデューサーと話し合いながらキャラ作りを
――町田さんを起用した理由を教えて下さい。
企画書をいただいた段階でキャストのイメージとして青木さんからは町田さんどうでしょうかというお話をいただいていました。青木さんはWOWOWで放送された「フィクサー」という作品で町田さんとご一緒していて、テレ東でも(通称“チェリまほ”と呼ばれる)「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などいくつかの作品に出演していただいていますし、城崎のキャラクターとリンクするイメージがぴったりだと思い、最初からオファーさせていただきました。
――町田さんの印象はいかかですか?
町田さんはすごく台本を読み込んでくださり、細かいところや分からないことは常に監督やプロデューサーと話し合いながら城崎という難しいキャラクターを作ってくれています。城崎は情に厚い一面を持っていながら、一方で冷静な側面も持っていたり、妻が失踪して苦しみながらも他の失踪者を探すことなど難しい心情面がある役ですが、うまく咀嚼して演じてくれました。また、主演としてすごく現場をまとめてくださり、とても良いチームワークで撮影できていたなと思っています。
町田&小泉の“コーヒーシーン”は町田の声も反映
――小泉さんを起用した理由を教えてください。
町田さんが決まった後に、同じく「フィクサー」(WOWOW)で町田さんと共演シーンが多かった小泉さんですが、2人の空気感がすごく素敵でしたし、テレ東では「警視庁ゼロ係」など小泉さんにはさまざまな作品で刑事を演じていただいているので、信頼感があり、ぜひ今回ご一緒してもらえないかなというところでオファーさせていただきました。また、町田さんと小泉さんという2人の並びが格好良く、安心感のあるバディになるんじゃないかなと思いました。実際、町田さんは小泉さんのことを先輩として尊敬されていて、それが城崎と笹塚というキャラクターの関係性にもうまく反映できたかなと思っています。
――第2話で放送された2人のコーヒーシーンも話題になりましたよね。
そうですね。情報解禁をした時に、“コーヒーのシーンあるかな?”と書いてくださっているファンの方が多く、町田さんも「2人の前からの繋がりみたいなものが出るといいかもね」とおしゃっていたので、ファンの方にも喜んでいただけるシーンになればいいなと入れさせていただきました。
「いろいろな世代のメンバーが1つのチームになっていくように」
――捜索班の雰囲気をどのようなに考えていましたか?
全体的にシリアスな物語なので、捜索班チームも基本的にはシリアスな雰囲気になるんだろうなと思いつつ、地上波の9時台に見るドラマとして少し笑えるようなシーンもあり、緩急がつくと良いなと思っていました。また、なるべくいろいろな世代のメンバーが1つのチームになっていくようにしたかったので、同じ方向になりすぎないようにキャラクターを作っていきました。
――捜索班のメンバーの起用理由を教えてください。
片桐さんは色々な作品に出られていて、“愛されいじられキャラ”で、ボケもツッコミもできる方で、チームにいてくださったらなと思っていました。年下から少しいじりやすいという垣根のないタイプの方に仲根を演じていただきたいなと思っていたので片桐さんにお願いしました。
菅生さんが演じる清水は、IT技術系の天才役で、ドラマでは少し暗い役どころで描かれがちですが、他の作品とは違ってコミュニケーション能力が高い今時の青年として清水を描きたかったので、“朝ドラ”「おむすび」(NHK)などで活躍されている菅生さんに新たなIT技術系のキャラクターを演じていただきたいなと思いました。
武田さん演じる凛子は、演技の達人で、過去に城崎に助けられたという多面性のある設定がついていて、目に見えるスキルを持っているわけじゃないけど、人の懐に入るのが上手なキャラクターにしたいという思いがありました。なので、演技力がある方で変幻自在に印象が変わる方をキャスティングできたらということで、出演される作品ごとに違う面を見せてくださる武田さんにお声がけさせていただきました。
光石さんが演じてくださっている羽鳥は、大臣秘書という堅い仕事で地位のある役どころなので、そういうキャラクターに見える方が良いなと思い、光石さんにオファーさせていただきました。撮影前の羽鳥はみんなとは一線引いたところで関わる設定でしたが、撮影に入り、光石さんに演じていただくと、私たちが思っていたよりもとても人間らしいキャラクターになりました。第1話は、首を突っ込まないぞというスタンスでしたが、第3話で少し柔軟になり、後半になるにつれどんどんチームに入ってくるので、このお芝居の緩急や役の作り方がとても素晴らしかったので、演じていただけうれしかったです。
撮影現場は「先輩後輩関係なくみんなで輪になって話をしていました」
――撮影現場の雰囲気、撮影中のエピソードや裏話はありますか?
初めましての方が多かったんですが、みなさんいつの間にかすごい仲良くなられていました。もちろん、捜索班チームは1日ずっと一緒の部屋で撮影する日々が続いていたんですが、片桐さんがいろいろな話題を提供して、ずっと話してくださっていました。
最初、町田さんは失踪した妻を心配して探す夫という役だったので、演技するうえでどのくらいのテンションで入っていたらいいのかなとかみんなが盛り上がっている所に入らず少し引いた方がいいのかなとか悩んでいらっしゃったんですが、撮影の合間にみなさんでずっと話していたことでどんどんチームが一体になっていく感じが画面にも出ているなと思いました。
エピソードは片桐さんが履く衣装の靴が紛失してみんなで探したり、セット内にあるダーツやルービックキューブで遊んだりとたくさんあります。あと、みなさん積極的にSNS用の写真を撮ってくださったり、本当にあまり先輩後輩関係なくみんなで輪になって話をしていました。
笹塚の意外な一面を出した小泉のアドリブシーン
――木下プロデューサーが気に入っているシーンやせりふはありますか?
第1話で、笹塚が初めて捜索班チームに来た時に、笹塚と仲根が実は同期だったと分かるシーンがあるんですが、本番で笹塚が「お前も変わんないな」というせりふと一緒に仲根の髪型をイジっていたんです。そのシーンを見て、笹塚もそういう面あるんだという発見と捜索班チームに来るとみんな少しだけホッとできるのかなという面が見えて、すごく良いシーンだったなと思いました。
――小泉さんはアドリブでその演技をされたんですか?
そうですね。せりふは台本通りでそこにアドリブでジェスチャーを付けていただいて。それに対して仲根も「どこがだよ!」というようなツッコミをいれていたので、説明をしなくてもその会話から2人は知り合いだったんだというのが上手に出たシーンだなと思い、すごく好きなシーンです。
「捜索班チームがどうなっていくのかを楽しみに見ていただけたら」
――いよいよ最終回を迎えますが、最後に見どころとメッセージをお願いします。
失踪した恵子が見つかることで物語は第4話と第5話あたりで1回大きく転換をしました。そこから第2章が始まり、なぜ恵子は失踪しなければならなかったのか、恵子の先輩の死はほんとに転落死なのかといった謎の真相に近づくうえで、ある警備会社に疑惑を持ち調べていくことで、さらに事件が起きたり、仲間が失踪したりといろいろなことが起きています。
最終回では、捜索班と刑事の笹塚がより一層協力して、刑事だからできることと刑事ではできないことを組み合わせて、犯人をあぶり出していく構図が1番の見どころかなと思っています。果たして捜索班チームがどうなっていくのかを楽しみに最後まで見ていただけたらなと思います。
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