「バチェラー6」ではエプロン姿でお料理デートも…令和の恋リアのトレンドは“結婚が前提”のリアル志向

2025.06.06 11:30

ここ数年、結婚を前提にした交際を望む参加者たちによる、よりリアル志向の恋愛リアリティ番組が人気を集めている。6月5日に配信スタートした「バチェラー・ジャパンシーズン6」(Prime Video)もその一つ。“令和のリアル王子様”と言われるほど抜群のルックスとスペックを兼ね備えた6代目バチェラー・久次米一輝が番組冒頭ではっきりと「結婚に向けた覚悟ができたタイミングだったので参加を決めた」と語る姿に、視聴者からも「好感度高い」の声が上がる。“ジューンブライド”を連想する6月のいま、結婚や結婚後の生活を見据えた“リアル志向の恋愛リアリティ”に注目する。

“6代目バチェラー”はリアル王子様

『バチェラー・ジャパン』は、成功を収めた1人の独身男性“バチェラー”が、性格もバックグラウンドも異なる女性たちと旅をしながら“真実の愛”を選び抜く恋愛リアリティ番組。今回、6代目バチェラーとして14人の女性参加者とともに旅に出たのはシリーズ最年少の30歳、現役医師の久次米一輝(くじめかずき)さん。抜群のルックスで、出演情報解禁直後から“リアル王子様”と注目を集めた逸材だ。

5日に配信スタートした4話までで、さまざまなスタイルのデートと“”カクテルパーティ”、旅を終えなければならない女性参加者を決める“ローズセレモニー”の流れが複数回行われ、14名いた女性参加者も絞られてきた。

「何のために薬指を…」

そんな『バチェラー・ジャパン』、今回も注目を集めているのは、やっぱり“リアル志向”のエッセンス。

「今までも結婚前提にお付き合いすることが多かったんですけど、覚悟と甲斐性が足りないなという経験もあって、結婚に向けて踏み出せませんでした。今、本当に自分が結婚に向き合える覚悟ができたタイミングだったので、この機会を逃したくないなと旅に参加する決断をしました」と、久次米さんもエピソード1ではっきりと結婚を意識した発言をしている。

女性参加者たちもレッドカーペットでの初対面から「何のために薬指を空けてきたのかと」「一輝さんと結婚しにきました！」と、バチェラーとのゴールインに向けて気合十分。「新婚生活で一緒に食べたい料理」をテーマに全員参加のお料理デートをしたりとデートプランにも“結婚生活をイメージしたい”という意図が感じられ、「20代の前半で一度、結婚に失敗して…」と過去を率直に打ち明けた女性には、久次米さんから好印象のしるしのローズが渡された。

そんな『バチェラー・ジャパン』シーズン6の立ち上がりに、視聴者からもさっそく「今回のバチェラー、ハイスぺすぎ。これは惚れてしまう」「イケメンすぎ！」といった声が上がったほか、「バチェラー見てると結婚欲が良い感じに高まる」「料理してるバチェラー自然体で良い。好感度高い！」「エプロンが似合うハイスペック王子様最強！」の声が飛んだ。歴代バチェラーで成立したカップルのうち、現在も結婚生活を送っているのは3代目・友永真也＆岩間恵カップルのみ。久次米さんがその後に続くのか、旅の結末に早くも期待が高まる。

“結婚”か“別れ”か…究極の2択！

リアル志向の恋愛リアリティ番組といえば外せないのが、オリジナル結婚決断リアリティ番組「さよならプロポーズ」シリーズだろう。

お付き合いをしながらもなかなか結婚に踏み切れない2組のカップルがそれぞれ7日間の海外旅行をする中でじっくり話し合い、最終日に“結婚”か“別れ”のどちらかを選ぶ。現在ABEMAでは26歳でアパレル店員のケイゴと29歳でアイブロウサロン経営のヤワラ、結婚願望のない43歳会社経営者タカミツと29歳のモデル兼システムエンジニアのタマミの旅を「さよならプロポーズ via スペイン」編として放送・配信中。結婚を目前に足踏みしたり不安に駆られるカップルの様子がつぶさにカメラに収められている。

6月5日に放送・配信された第3話では、「結婚、重いな～」「もうちょっと事実婚で…」と煮え切らないタカミツに、タマミも「そういう中途半端な考えなら私本当にいらない」「3年半付き合ったのも時間の無駄だったのかな」と率直な思いを吐露。結婚に対する2人の思いが浮き彫りになった。

ケイゴとヤワラの旅では、子どもについてのお互いの思いも話題に。経営者としての責任も背負うヤワラが「妊娠してから1年くらい働けないわけじゃん。だけど家賃は発生する」と現実を見据えて話したことをきっかけに、ケイゴの金銭感覚についても指摘。ケイゴが「何でもっと早い段階から向き合えなかったのかな」とうつむく場面もあった。

そんな現実的な話まで飛び交うのは、今まさに一緒にいる相手との結婚について真剣に向き合う「さよならプロポーズ」ならでは。誰にでも身近なテーマだからこそ共感せずにいられないやり取りが胸に響く。

浮気疑惑やセックスレスも…タブーなしのリアルな“恋リア”

結婚を前提に交際しているものの結婚に踏み切れない8組のカップルが、過酷な合宿生活の中でお互いの“愛”を試すミッションに挑み、結婚資金1000万円の獲得を目指す婚前合宿サバイバル番組「ウェディングウォーズ」も、結婚がテーマのリアル志向なリアルバラエティだ。

韓国の人気リアリティショー「2億9千：結婚戦争」を日本版としてアレンジした「ウェディングウォーズ」。第5話では浮気疑惑や“セックスレス問題”も話題に上ったが、6月3日に放送・配信された第6話では「ほかの女の子と話しているのを見て、盛り上がっている姿を見ると寂しくなる」という嫉妬心や「正直、貯金もないし、お金のことが心配。子どもができたらお金は必要だし、まだ結婚の準備ができてないと思う」という不安を口にする参加者も…。

“結婚資金1000万円”というこれ以上ないリアル志向なご褒美のため、自身にとっての“結婚とは何か”を突き詰めていく参加者たち。シーズンの終わりに“入籍”という結論を得るカップルは誕生するのだろうか。

強い結婚願望を持つバチェラーを中心とした愛の饗宴「バチェラー・ジャパン」に加え、結婚をテーマに本物のカップルが出演し、タブーなしの真剣かつ赤裸々なトークを繰り広げる「さよならプロポーズ via スぺイン」と「ウェディングウォーズ」など、結婚という現実を見据えた恋愛リアリティ番組の勢いは今後ますます増していきそうだ。