改造されなければ死んでいた…“超人”女子高生が地球を救う話に「一気に読んでしまった」の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、サンデーうぇぶりにて読切掲載された、杜若彩さんが描く『Dr.サカキと改造娘』をピックアップ。

• 【漫画】本エピソードを読む
• 【漫画】引きこもりで小説家の弟と、弟を信じ続ける兄…“兄弟愛”を描いた物語に「めちゃくちゃ泣いた」「実写化してほしい！」の声
• 意味がわかると怖い…！読者の予想を裏切る“超短編”漫画、作者が語る創作の裏側

「サンデー読切」の公式Xが4月28日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、多くの「いいね」や反響コメントが寄せられた。本記事では、杜若彩さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

父親に“超人”に改造された女子高生

女子高生のミツは、数か月前に道路に飛び出した子どもを助けようとし交通事故に遭った。大けがをし、そのままであれば死んでいたミツを、科学者である父親が“超人”に改造することで助けた。

それ以降、超人となったことで得た力を、多くの人々を助けるために使ってきたミツ。普通の青春を送れないことに不満を持っていたミツは、父親に不満をぶつける。

何も言わずに出て行ってしまった父を心配して追いかけたミツだったが、父は街中で“お悩み募集”と書かれた看板を持ち、困っている人を探していた。結局父の思惑通り、その日も多くの人を助けたミツ。

その後、巨大隕石が地球に猛スピードで接近していることがニュースで知らされる。そして、その隕石に対応すべく、ミツは自分の持っている隠されたパワーを父から知らされるのだった…。

作品を読んだ読者からは、「続き見たい」「ストーリーのテンポが良くてすごく読みやすい」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・杜若彩さん「死ぬまで漫画を描いていられる人生だったら最高」

――『Dr.サカキと改造娘』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。

何の題材で描くか悩んでた時に担当さんが「父と娘の話はどう？」と提案してくださったのがきっかけだったような気がします。

そのまま打ち合わせ中に父親が娘を改造しちゃって～みたいなところまで決めて、細かいやりとりやシーンなどはプロットやネームの時に考えていたはずです。2、3年ほど前のことなので記憶が曖昧ですが…笑

親子がテーマの話は描きたい気持ちがあったので描き始めてからはそこまで悩まなかった気がします。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

この作品に限った話ではないですがとにかく読みやすい漫画であることは常に考えています。

コマ割りやふきだしの位置とか、同じページ内のキャラの大きさとか…。読める漫画でないと、結局どんな思いを込めても伝わらないので。

漫画を描く人なら誰でも考えてることかもしれませんが……自分はまだまだ未熟なのでそういう基本的なことを一番意識してます。

それでもどれだけ考えてもうまくいかないなってことがままあるのが漫画の難しいところですね。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

父親に対して言いすぎたかも…と渋々後を追いかけたり、はじめは嫌がっても結局改造パワーを使うことを選ぶミツのシーン、それから父親が「さすがの僕もびっくりしたんだよ」と言うシーンで表情が見えないところはそれぞれ親子の不器用な愛情を表せたらいいな、と思って描きました。

そういう、なんかちょっと思うようにいかなかったり、はっきりとはしていなくて見え隠れしている感情が出る描写が好きですね。

ビームでカロリー消費できることにうっかり喜んでしまうミツもおばかでかわいくて気に入ってます笑

――普段漫画を描かれる際、作品のストーリーやキャラクターなどはどのようなところから着想を得ることが多いですか？

これは本当にその時々で違うのでなんとも言えないのですが…やはり面白いエンタメに触れた時にアイデアが湧くことが多いのではないでしょうか。

あとはお風呂に入っている時とか、案外ボケーッとしてる時にシュッと湧いてくることもあります。

町で通りすがりの人とかを観察して勝手にその人の過去とかストーリーを考えるというのもありますね……まあいろいろあります。

――杜若彩さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

死ぬまで漫画を描いていられる人生だったら最高ですね。それで僕の漫画を読んで、その先の時間まで覚えていてくれる人がいたら幸せだろうなと思います。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

今や漫画だけではなくあらゆるエンタメにあふれたこの時代で、こんな無名の漫画家の作品を見てもらえるというのは本当に運に恵まれてる以外のなにものでもありません！

読んでくれた方に読んで良かった！と思わせる漫画を描き続けたいです！

またどこかでお会いしましょう！！